古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

福岡県福津市・新原奴山30号墳

2014-10-25 08:00:49 | Weblog
福岡県福津市勝浦新原1329の低丘陵縁辺部にあります。








          (後円部)

全長54m、 後円部径28m・高さ8m、 前方部先端幅34m・高さ3m の前方後円墳です。
前方部は畑として開墾されたため平坦になっていますが、全体としては概ね良好な状態で残っています。





造り出しはありません。
墳丘に葺石は施されていなかったようです。
埴輪の出土は確認されておらず、墳丘に埴輪の配列はなされていなかったものとみられています。
後円部で須恵器の器台が採取されています。

その他については資料が少なく詳細は不明です。

1986年に測量調査が行われています。

古墳時代後期・6世紀中頃の築造と推定されています。

新原・奴山古墳群を構成しています。
古墳群中、一番東にある前方後円墳です。

福岡県福津市・新原奴山24号墳

2014-10-18 08:06:18 | Weblog
福岡県福津市勝浦新原3751の低丘陵先端部にあります。
1号墳と22号墳のほぼ中間になります。








     (奥に見えるのが22号墳です)


     (奥に見えてるのが1号墳です)




全長53.5m、 後円部径31m・高さ7m、 前方部先端幅18.5m・高さ5m の前方後円墳です。
良好な状態で残っています。

墳丘の周りには周庭があります。
造り出しはありません。
墳丘に葺石は施されていません。
埴輪の出土はなく、墳丘に埴輪の配列はなされていなかったようです。
その他については資料が少なく詳細は不明です。

1987年に範囲確認調査が行われています。

古墳時代後期・6世紀前半頃の築造と推定されています。

新原・奴山古墳群を構成しています。

福岡県福津市・新原奴山22号墳

2014-10-11 07:57:51 | Weblog
福岡県福津市勝浦新原3777の低丘陵縁辺部にあります。





全長80m、 後円部径54m・高さ?m、 前方部先端幅?m・高さ?m  の帆立貝式前方後円墳です。
前方部は開墾で削平されてしまい、現在は円墳状を呈しています。

墳丘の周りには周濠があります。



またその外側には周庭があります。
造り出しはありません。
墳丘には葺石が施されています。
円筒埴輪や朝顔型埴輪などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。
その他については資料が少なく詳細は不明です。

「縫殿宮」とある額束が掲げられている鳥居をくぐると、後円部に登れる少し壊れかけた石段があります。





後円部は平坦になっています。
その奥のほうに小さな石祠があり、その前に「縫殿宮」と記された額束が立てかけてありました。



現在、福津市奴山813の明神嶽に鎮座している「縫殿神社」の本宮は、この22号墳の墳頂に鎮座していたのだそうです。

古墳時代中期・5世紀前半頃の築造と推定されています。

新原・奴山古墳群の中では、一番大きくかつ最初に造られた前方後円墳です。

福岡県福津市・新原奴山12号墳

2014-10-04 08:03:53 | Weblog







          (後円部墳頂)

福岡県福津市勝浦新原3720の低丘陵先端部にあります。
JAカントリーエレベーター(飼料工場?)の敷地に接しています。


全長57m、 後円部径36m・高さ6m、 前方部先端幅48m・高さ5.5m  二段構築の前方後円墳です。
前方部を南西方向(カントリーエレベーター側)に向けています。

良好な状態で保存されています。

造り出しはありません。
墳丘に葺石は施されていません。
埴輪の出土がなく、墳丘に埴輪の配列はなされていなかったようです。

資料が少なく、そのほかの詳細は不明です。

新原・奴山古墳群を構成しています。
古墳時代後期・6世紀前半頃の築造と推定されています。
古墳群にある5基の前方後円墳の中で最後に造られた前方後円墳で、国道495号線の西側(海側)にある唯一の前方後円墳です。