和歌山市岩橋、JR和歌山市駅の東約2Kmの標高20m~150mの丘陵上にあります。
紀ノ川下流の南側です。
5世紀から7世紀にかけて造られた円墳を中心とする前方後円墳、方墳などの古墳群です。
前方後円墳は、標高150mの稜線上に並んでいます。
穀倉地帯だった紀ノ川平野一帯に勢力を持っていた「紀氏」とのかかわりが深いとされています。
昭和6年国の史跡に、昭和27年に国の「特別史跡」に指定されています。
国の「特別史跡」の指定を受けている古墳群は、全国でもここと宮崎県西都市にある「西都原古墳群」だけです。
奈良県広陵町にある「巣山古墳」も特別史跡に指定されています。
この古墳群の特徴の一つとして、「石棚」や「石梁」をもつ独特の横穴式石室が挙げられます。
そのほか 竪穴式石室や箱式石棺(石室は造らず板石を立てる)、粘土槨等もあります。
箱式石棺
昭和46年(1971年)8月、和歌山県立「紀伊風土記の丘」博物館が、岩橋千塚古墳群の保存・活用・研究・公開 を目的に開館しています。
総面積約65万㎡に及ぶ広大な敷地が博物館の施設になっています。
博物館の外観は、弥生時代の高床式倉庫を模して創られていて、外壁には古墳の石室に使われる青石(緑泥片岩)が貼ってあります。
園内に約430基、周辺の花山地区・大谷山地区・寺内地区・井辺(いんべ)地区 など3Km四方にわたる周辺地域を含めると700基以上になり、その数の多さは全国でも最大規模を誇っています。
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