古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

岡山県岡山市・浦間茶臼山古墳

2010-10-16 08:07:22 | Weblog
岡山県岡山市東区浦間、吉井川右岸・妙見山南麓の平地にあります。

全長138m、 後円部径81m・高さ13.8m、 前方部幅(先端幅)61m・高さ6.7m 三段構築の前方後円墳です。
全国で94番目の大きさです。
前方部がバチ型に開いていて、奈良県桜井市のあの箸墓古墳の二分の一の相似形古墳として知られています。

造り出しはありません。
墳丘には葺き石が施されていたとみられています。
器台形埴輪、壷形埴輪、都月式埴輪などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。

1988年に発掘調査が行われています。
後円部中央にある埋葬施設は、竪穴式石室で割竹形木棺が納められていたそうです。
石室は安山岩で造られていて、全長7m・幅1.2mあります。
盗掘を受けていますが、中国製細線式獣帯鏡片・玉類・銅鏃・鉄剣・鉄刀・鉄鏃・鎌・鋤・ヤリガンナ・鉄斧・たがね・刀子・ヤスなどが出土しています。

3世紀後半ころの築造と推定されていて、畿内を除いては最も古い形式の前方後円墳です。
歴史的にも貴重な古墳と言えます。

昭和49年11月25日、国の史跡に指定されています。
ほぼどこからでも観察することができます。
前方部には桜の木が植えられています。
後円部裾は墓地になっています。


   (後円部にある埋葬施設)


   (くびれ部から前方部を見ています)


      (前方部墳頂)

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