古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

奈良県天理市・別所鑵子塚(かんすづか)古墳

2017-10-21 05:56:16 | Weblog
奈良県天理市別所町塚山393の丘陵端にあります。
「姫塚古墳」と呼ばれることもあります。
山の辺小学校のすぐ東側で、墳丘の周りは駐車場になっています。


                    (右後円部、左前方部)


                       (前方部)




                      (手前が後円部)

全長57m、 後円部径31m・高さ5.5m、 前方部先端幅43.5m・高さ5.5m  二段構築の前方後円墳です。
前方部を北に向けています。
一部削平を受けていますが、まづまづ良好な状態で残っています。


                        (後円部)


                        (前方部)



                        (前方部)


1973年(昭和48年)天理大学歴史研究会による測量調査が行われています。

墳丘の周りには幅11mの周濠があります。
墳丘には葺石が施されていたものとみられます。
円筒埴輪などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。
主体部は前方部と後円部に計二つ確認されています。
前方部墳頂下約2mのところには刳抜式石棺が埋葬されていました。
後円部には組合式石棺が埋葬されていました。
いづれの石棺も直葬されていたようです。

古墳時代後期・6世紀前半頃の築造と推定されています。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿