古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

群馬県前橋市・五代大日塚古墳

2018-07-21 05:59:54 | Weblog
群馬県前橋市五代町214の平地にあります。
「芳賀村11号墳」とも呼ばれています。

全長33m、 後円部径14m・高さ3m、 前方部先端幅10m・高さ2m  の前方後円墳です。
墳丘は大きく削平されていますが、一部が残っています。





明治38年(1905年)発掘調査が行われています。
後円部中央にある埋葬施設は、両袖型の横穴式石室です。
現存する墳丘の南側に石室材と思われる石が残っています。









おそらく後円部の墳丘は消滅し、現存する墳丘は前方部だと思われます。







円筒埴輪などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていたようです。
倭製渦巻鏡、金環、大刀、馬具などが出土しています。

古墳時代後期・6世紀末から7世紀前半頃の築造と推定されています。

平成17年4月19日、前橋市の史跡に指定されています。

群馬県前橋市・オブ塚古墳

2018-07-21 05:30:33 | Weblog
群馬県前橋市勝沢町西曲輪420の道路脇にあります。
赤城山南麓の緩やかな傾斜地です。
「大塚古墳」とか「芳賀村48号墳」とも呼ばれています。

全長35m、 後円部径20m・高さ5m、 前方部先端幅13m・高さ2.5m  の前方後円墳です。
前方部を西に向けています。
その前方部は一部県道で削られています。

















墳丘の周りには周濠があります。
墳丘には葺石が施されていたようです。
円筒埴輪や馬形埴輪・人物埴輪・玉纒大刀形埴輪などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。
1951年(昭和26年)、群馬大学による発掘調査が行われています。
後円部中央にある埋葬施設は、無袖型横穴式石室で埋葬部と閉塞部に分かれています。
自然石の乱積みでつくられていて、全長5.5m、幅1.8mあります。
南南西方向に開口しています。
但し今は中に入れぬように竹柵がしてあります。







人骨、土玉、耳環、直刀、小刀、鉄鏃、刀子、鐙、須恵器などが出土しています。

この古墳の築造時期は古墳時代後期・6世紀後半頃と推定されています。

昭和48年9月24日、前橋市の史跡に指定されています。