古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

三重県名張市・馬塚古墳

2016-01-16 09:00:18 | Weblog
三重県名張市新田馬塚の平地にあります。
近鉄大阪線・美旗駅から南へ100m、歩いてすぐの馬塚公園内にあります。







全長142m、 後円部径98.5m・高さ14.2m、 前方部先端幅100m・高さ6m 前方部二段・後円部三段構築の前方後円墳です。

前方部を南西方向に向けています。
美旗古墳群の中では最大で三重県内では2番目、全国でも80番目の大きさです。
現在後円部・前方部とも墳丘上は平坦になっています。
後円部には盗掘跡があり、その部分が陥没しています。

墳丘の周りには、今は空堀となっている幅7m~25mの前方後円形と盾形をした二重の周濠があります。


くびれ部両側には方形をした造り出しがあります。
墳丘には葺石が施されていたようです。
円筒埴輪や蓋形埴輪・家形埴輪・馬形埴輪 などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。

古墳時代中期・5世紀後半頃の築造と推定されています。

後円部墳丘上に立つと、美旗地区がよく望めます。

墳丘上のあちこちに石像(合計33体)が立てられています。
後円部の南側には「馬塚観音」が祀られています。




三重県名張市・美旗(みはた)古墳群

2016-01-16 08:27:57 | Weblog
三重県名張市の北東部、小波田川右岸に広がる平坦な美旗台地上にあります。
近鉄大阪線・美旗駅の周辺に点在しています。
古墳時代前期から後期・4世紀後半~6世紀にかけての、伊賀地方最大規模の古墳群です。

現在、前方後円墳5基 (馬塚古墳・貴人塚古墳・殿塚古墳・女良塚古墳・毘沙門塚古墳) 
    方   墳 1基 (小塚古墳ー一辺15m・高さ3.5m)                                              円   墳 1基 (赤井塚古墳ー径20m、南に開口する横穴式石室を持つ)                                                               の計7基の古墳が現存しています。

1978年(昭和53年)10月17日、一括して国の史跡に指定されています。