虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

緊張が強い子 と 心と心が近づく時、お互いの絆が生じる時 4

2014-06-13 17:42:42 | 日々思うこと 雑感

人との関わり方に不器用さや経験不足がある子たちが

ちょっとしたことをきっかけに周囲との激しい衝突を引き起こすときは、

どのような対応をすればいいのでしょう?

 

たいていの親御さんは、予期せぬ事態が起こると、

「こんなときはどうすればいいの?」

「どう言い聞かせてやめさせればいいの?」と目にしている一点への解決法を求めます。

 

わたしが、こういう事態に遭遇した場合、やりすぎたり、引っ込みすぎたり、

激しく感情を爆発させたり、引きこもったりする揺れ幅が大きい期間……

つまり古いものから新しいものへと移り変わって行く途中である『過渡期』として、

扱っています。

子ども同士の揉め事のクッション材となったり、傷ついた子をなぐさめたり、

おしゃべりしたり、物語の世界にあるような解決法を提案したり、

揉め事をテーマにした人形劇を見せたり、一緒になって悪を演じる遊びを表現したり、

粘土や水のような気持ちを落ち着ける素材で遊びを準備したり、

こちらに向けられる攻撃性を受け止めたりかわしたりしながら、

感情の爆発の背後にある新しい心の変化の兆しの一つひとつを、

心に留めていくようにしています。

 

緊張が強い子は、触角の過敏さや鈍感さを持っている子が多いな、と感じています。

触角が過敏だったり、鈍感だったりする子たちは、

粘土や砂に触れるのを極端に嫌がる一方で、手を洗う時の水の温度を気にしたり、

服の素材に文句をつけたりしています(それが一転して、気に入ると粘土遊びばかり

したがったり、ひんやりしてつるんとした手触りのスライムを、しつこく触りたがっ

たりすることもあります)。

 

誰かに軽く触れられただけで、ピリピリした攻撃的な目でにらみつけたり、

身体を硬直させて歯をくいしばってみたり、

人と触れる可能性がある場に近づくだけで足がすくんで動けなくなったり……。

嫌いな刺激を避けるために、ちょっとしたことで感情を爆発させて、大騒ぎしたり、

「こうしたい」とか「これはいやだ」と言い張って、意固地になったり、

訳もなくイライラしだしたと思ったら、いつまでも機嫌をなおさなかったりします。

 

自分に対しては、ちょっとぶつかられただけでも大騒ぎして怒るのに、

親に八つ当たりするときは、子どもとは思えないほどの力で叩いていたり、

おとなしくて自分から揉めるような子ではないのに、お友だちと物の取り合いになった

ときなどに突如、強い力で相手を突き飛ばしたり、物を投げつけたりするので

びっくりすることもあります。

 

緊張が強い子が、自立心の芽生えや友だちを求める気持ちや周囲の期待に応えなくてはと

いう思いや、好奇心といった自分の内からの要請に突き動かされて、

閉じこもっていた自分の世界から外に出てこようとするとき、

目で見ることができたり耳で聞くことができる形で

恐ろしいものや残酷なものがたくさん必要なんだな、と感じることが多々あります。

 

鬼や地獄絵や、ピラニアやサメのように鋭い歯を持った水の中の生き物たちや、

指名手配犯などが遊びの主役になったり、

自動車事故、殺人事件、自殺、暴力、肉食動物が他の動物を食べるシーンなどが遊びの

テーマになったり、子どものおふざけの中で、「ぼっこぼこにする」「死ね、死ね」

「じゃ、死ねば?それ、殺したら?」「くそばばあ、くそじじい」「毒薬」

といった言葉が繰り返し使われたりします。

 

たいていそうした残酷すぎることをいう子に限って、お母さんがちょっと見えなくなるだ

けで涙目になったり、怖がらなくていいようなものに極端に怯えたり、繊細で優しすぎる

一面を持っていたりするものです。

過敏な子たちにとって、安全な自分の空間から一歩外に出てくることや

他者に近づくことは、生死の際に立っているような不安を伴うもので、自分自身の存在を

揺らがすような一大事なのでしょう。

最初のうち、とげとげしい攻撃的な態度やハイテンションの冗談や吐き捨てるような

物言いの中で使われていた、残酷な主人公たちや残酷なテーマや残酷な言葉が、

ユーモアを含んだ茶目っ気のある世界で扱われるうちに、次第に必要がなくなって、

等身大の子どもの世界の主人公たちやテーマに取って変わられるようになると、

子どもは周囲の友だちともわたしともとても親しくなっています。

 

過渡期といえば、これまでこんなことがありました。

ほかの子と関わらずに自分の遊びに固執していて、

気持ちが高ぶるとお母さんを蹴ったり叩いたりする子がいました。

その子が、ほかの子らに心を許して遊びだし、新しいより成長した自分を

表現しはじめたのは、激しいかんしゃくを爆発させて、

わたしをポカポカと叩いてきた出来事がきっかけでした。

 

友だちと関わろうとせずに内に閉じこもっていた子が

次第に上手に友だちと遊ぶようになっていった過程では、

ふざけて大人を叩いてくる遊びに興じたり、わざとおもちゃやビーズなどを床にぶちまけ

たり、乱暴な言葉や残酷な言葉を連発したりする時期を通りました。

 

 次回に続きます。


緊張が強い子 と 心と心が近づく時、お互いの絆が生じる時 3

2014-06-12 19:36:52 | 日々思うこと 雑感

 

緊張が強い子 と 心と心が近づく時、お互いの絆が生じる時 1

の中で、緊張の強い子が外の世界へ踏み出していくときについて、

こんなことを書きました。

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この橋渡しの瞬間、風穴が開く瞬間というのは、たいてい、

無意味で無駄で停滞しているように見えたり感じられたりする時間に

起こります。ショッキングな辛い出来事がきっかけとなることも多々あります。

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緊張の強い子には、大きく分けて、

内向的だけれど芯が強くて、頑固で攻撃的な一面を持った子と

慎重でおとなしく穏やかな性質で、人が集まる場に行くと無口になって

身動きできなくなる子の二タイプあるように思います。

今回は、前者の芯が強い子について書かせていただきますね。

 

子どもの世界はすごいな、と思うのは、どんなに周囲との関わりを遮断するように

して遊んでいる子にもちゃんと揉め事が降ってくるところです。

もしこれが大人の世界なら、

「誰ともいっさい関わりたくない」という雰囲気をかもしている人が

後生大事に抱え込んでいるものを借りに行こうとは思わないですよね。

万が一、貸してもらおう思ったとしても、

「それを手放すなんてこの世の終わり」とでも言わんばかりの深刻な拒絶にあえば、

あきらめてほかをあたるでしょう。

 

でも子どもの世界では、「何が何でもどんなことがあっても貸したくない」という子に、

その子の持っているものが本当に魅力的なのか、自分はそれが欲しいのかなんて

そっちのけで、「何が何でもそれじゃなくちゃ嫌で貸してほしい」という子が

引き寄せられていく瞬間があるのです。

 

 片や手にしているおもちゃを手放すことが、そのまま自分の世界を奪われることや

自分の場を壊されることとイコールでつながっているような緊張の強い子。

 

片や部屋を見渡せば、ほかにいくらでも面白そうなおもちゃがあっても、

緊張が強い子と同じくらいエネルギーを注いで、それを得ることに固執する子。

 

そんな二人は、どこか似ているところがあって、

最終的に大の仲良しへと発展することがよくあります。

教室では、子どもたちの心と心がゆっくりと近づいていく過程を大切に見守っています。

 

誰かが作っていた積み木の駐車場を足で引っかけて壊しちゃった、

どんどんブロックの線路をつないでいた子が自分のスペースに侵入していった……など、

ひとりで静かに遊びたがっているんだから、ずっとそのまま遊ばせてあげる……という

わけにいかないのが子どもの世界です。

 

周囲から距離を置いている子自身も、

おもちゃについては、ほかの子の遊んでいるものがどうしても欲しくなって奪い取りに

いくこともあります。

 

そうして揉め事が起こるときには、

それまでほかの子や大人と交わらないで過ごしていた子も

いきなり感情をむき出しにした状態で接近することになります。

 

緊張が強い子は、もともと人との関わり方に不器用さを持っていることもあるし、

関わりそのものが経験不足でもありますから、

「おもちゃを貸して」「貸さない」「それはわたしがやりたい」「ぼくが一番先」

「ぼくが」といったちょっとしたやりとりが、パニック状態を引き起こしたり、

乱暴に反撃してしまったり、 強い態度で拒絶するため相手の子の手がつい出て

しまった……という事態につながりやすいです。

 

 次回に続きます。

 


お家にあるもので、知育パズル作り

2014-06-12 17:15:58 | 教材作り

2歳後半のAくん、Bくん、Cちゃんと写真のパズルで遊びました。

子どもが課題通りできないときは、教えてできるようにさせるのではなく、

できない状態からどのくらいのレベルの、どんな課題なら意欲的に取り組めるのかを

察するようにしています。

そうして、本人が積極的にやりたがる課題を、環境の中に取り入れるようにします。

 

お家でも課題のカードを見ながらパズルで遊べるように

3人とも持っているというデュプロブロックの問題カードを作りました。

手描きのカードを見本に、ブロックを組み立てました。

「高い高い高いところで、おっとっと……と落ちそうなカバくん」という問題。

 

Aくんは自力で完成。とてもうれしそうでした。

 

Cちゃんが、液体の中をスパンコールやビーズが動いていく万華鏡に夢中でした。

そこで、ペットボトルの中に洗濯ののりと水とスパンコールやビーズやボタンなどを

入れて、スノードームのようなものを作りました。

みんな真剣に作っていました。

 

今、教室で一番人気がある絵本『しんかんくんうちにくる』です。

AくんもBくんもCちゃんも、夢中になって聞いていました。

帰り際に、Aくんに、「教室のまぐろも(しんかんくんみたいに)Aくんのお家に

行くかな?」と言うと、

「ほかの魚(教室のたいとさんま)も来るの?ぼくの家に来るの?先生も来るの?」と

満面の笑みを浮かべて聞いていました。

 

ドッツ遊びや『ハリガリ』ゲームも楽しみました。


年中さん 長いピタゴラ装置 と 算数タイム

2014-06-11 19:18:05 | 通常レッスン

年中のAくん、Bくん、Cくんのレッスンの様子です。

Aくんが教室に着くなり「ながーいながーいピタゴラ装置が作りたい」と言いました。

前回、このグループのレッスンで、ビー玉コースターを作って遊んだのがよほど

楽しかったのか、Bくんも教室に入るなり、「大きいピタゴラスイッチが作りたいよ」

とAくんと意気投合。

ビー玉が何メートルも滑って行く、長いビー玉コースターを作って遊びました。

 

今日、どんなことをしたいか話し合う時間に、Aくんが、

「ここの部屋を全部、世界にしたら?」と言いました。

Bくんが、「そうしよ。青い空と太陽とか、全部作って、世界にしよう」と言いました。

よく聞いてみると、Aくんの言う「世界」は、

アナと雪の女王みたいな氷の国とかジャングルなどをイメージしているらしく

Bくんの世界は、地球や太陽などをイメージしているようです。

図鑑を見ながら、Aくん、Bくん、Cくんの3人が一致しして作りたがった「世界」は、

暗い洞窟の中をろうそくを持っていく……というものでした。

テーブルに布をかけて、洞窟を作りました。

 

算数タイムにポケモンカードで数ゲームをして遊びました。

 

算数の文章題を小物を操作しながら考えました。

3人ともしっかりと解いていました。

こんな課題です。

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①7個のお菓子を3人に同じ数ずつ分けて、残ったお菓子は冷蔵庫に。

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②10個のお菓子を3人に同じ数ずつ分けて、残ったお菓子は冷蔵庫に。

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③10人の子どもが並んでいます。

前から4番目の子と後ろから4番目の子の間にいるのは、どの子とどの子?

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緊張が強い子 と 心と心が近づく時、お互いの絆が生じる時 2

2014-06-09 21:11:41 | 日々思うこと 雑感

緊張が強い子 と 心と心が近づく時、お互いの絆が生じる時1 の続きです。

緊張が強い子が、ほかの大人や子どもがいる場で、過度に不安がったり、

新しいことへの参加を拒んだり、ちょっとしたことでピリピリしたり、

不必要なほど頑固になったりするのは、さまざまな原因が考えられます。

 

神経の細かさや高ぶりやすさのせいで内向的な態度が強くなっているのかもしれないし、

触角の過敏さなど感覚統合の問題を持っているため

人に近づくことに防衛的になっているのかもしれないし、

想像力の弱さがあるため未知のことに不安を覚えるのかもしれません。

育ってきた環境や経験の量や親子関係の問題で、本来なら「ちょっと内気かな」と

感じるくらいの性質が融通のきかないものになっていることもあるでしょう。

 

子どもをほかの子らがいる場に連れて行っても、一緒に楽しそうに遊ぶどころか、

怯えたり、イライラしたり、親の背後で固まったままだったりすると、

「何もしないのに、わざわざ連れていくべきなのかな?」

「育て方に問題があるのかな?」「子どもの発達に問題があるのかな?」と

親自身も葛藤や迷いで身動きできなくなるかもしれませんね。

 

 

『プレイセラピー 関係性の営み』の著者、ゲリー・L・ランドレスによると、

子どもには生まれながらに自己実現傾向というものが備わっていて、

そこから学びと変化へ向かう動機づけが生じるそうです。

環境への不適応を起こしていた子どもが変化していくプロセスについて、

ゲリーは次のように語っています。

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それまでとは違った自己に向かうこうした動きは、セラピストの暖かさや関心、

注意、理解、純粋性、共感を子どもが感じ取ると、それに促されて始まります。

心理的な態度が動きを促すというこの傾向によって、子どもは自己志向的に

行動するために、そして自分の自己概念や基本的な姿勢を変化させるために、

自分自身のものすごい量の資質をあてにすることができるようになるのです。

このように、変化するための能力は子どもの中にあり、セラピストが方向づけや忠告、

情報を提供した結果として生じるものではありません。ロジャースが表現したように、

「もし私がある種の関わりができたなら、個人的な発展が生じるだろう」

いうことになります。

  『プレイセラピー 関係性の営み』P58(ゲリー・L・ランドレス著/日本評論社)

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ユースホステル参加者さま発表

2014-06-08 22:14:09 | 連絡事項

 

こんばんは、事務Kです。

ジメジメとした時期になり体調管理に注意が必要になってきましたね。

どうぞ、皆様お体にご自愛くださいね(^^)

 

では、長らくお待たせ致しました。

夏休みユースホステルお泊りレッスンへのご参加頂く方の発表です。

 

今回も多くの方からご応募頂き感謝致します。

以下にハンドルネールがあった方は4つの事をコメント欄に記入して投稿して下さい。

非公開にて先生と事務Kが拝見しメール等ご連絡致します。

 

【ハンドルネーム】【保護者氏名】【携帯番号】【メールアドレス】をお書きください。

事務KのYahoo!メールからお教え頂いたメールアドレスにご連絡致します。

その際、ご連絡出来なければ携帯番号にショートメールをお送りします。それでも連絡が着かない場合には事務Kより直接お電話致しますので、ご理解とご協力をお願い致します。

 

8月11日(月)~12日(火)

ハミーママ・そうちゃんママ

いっこ・ぽんみかん

とう子・すぴかママ・ひまわり

ハニカムママ・はるゆうの母

 

8月15日(金)~16日(土)

オリーブ・迷走母

ブルーエイト・タルトタタタン

ここ・アキコ・らん(兄)K☆S母(兄)

asibe・ぼる

 

8月18日(月)~19日(火)

ひなママ・リカママ・

くーまま・

サクサク・ピルエット

MIKO・・けんしんママ

 

8月21日(木)~22日(金)

ワーキングマザー・かえる

くすひ・K.N・しましま ぶーまま


8月25日(月)~26日(火)

かいくんはは・ただこ・

まっきー・いちこ・いちご

タイママ・KOYAMA・いり昆布


8月29日(金)~30日(土)

けんちゃん母・ぐみ子ママ

みのりん太・ももかママ

中村っち・いすず・らん(妹)

 

以上となります。

コメントお待ちしております。

 

グッナイ~(^_^)v

 

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9月のユースホステル(新大阪)のレッスンを募集します。

希望の日時とハンドルネーム、事前のお約束(予約)の有無、お子さんの年齢、
いっしょに泊まる方(母か父か)(下のお子さん、上のお子さんの参加の有無)をコメント欄に

書いてください。メールアドレスや電話番号はまだ書かないでください。

 

どの日時も親子7組くらいまでの募集です。兄弟姉妹で参加する方は、どちらかの年齢に合わせて申し込んでください。

 9月10日 午後1時~11日午前10時


9月24日  午後1時~25日午前10時


つるかめ算の推理ゲーム

2014-06-08 18:07:46 | 初めてお越しの方

緊張の強い子 と 心と心が近づく時 1の続きを

一度アップしたのですが、いろいろな年代のいろいろなケースの子がいるので

誤解が生じるといけないと思い、もう少し書きくわえてから近いうちに記事に

することにしました。


小学2年生の子らのグループで『つるかめ算の推理ゲーム』をしました。

問題を出す側の子が、つるとかめの足の数をブロックで置いています。

 

当てる側の子らは、つるとかめの数の合計と足の数しか教えてもらえません。

つるとかめは何びきずつか当てています。

 

 


パノラマ立体ビューア と 算数脳トライアルの問題

2014-06-07 20:07:39 | 通常レッスン

 

義母が日本万国博覧会で購入したというパノラマ立体ビューアをいただきました。

子どもたちに覗かせてあげると、小2のAちゃんと年中のBちゃんが

「作りたい!」と言いました(お兄ちゃん、お姉ちゃんが大好きなBちゃんは、

年上の子たちといっしょのグループに入っています)。

 

 

そこで、透明のシート(100円ショップのテーブルクロス)を細長くカット。

油性マジックで絵を描いて、両端にストローを貼ります。

ストローを回すと、絵が動いていきます。

 

AちゃんもBちゃんも大満足。写真のように覗いて使うのもいいですが、

懐中電灯を使って、壁に絵を映しだすこともできます。

 

AちゃんのふたごのきょうだいのCくんと小1のDくんは大のボードゲーム好き。

AちゃんとBちゃんが工作している間、いろいろなゲームをして遊んでいました。

 

 

算数タイムの一コマ。

サピックスの算数脳トライアルの『赤パックン 青パックン』の問題を解きました。


赤パックンは、じぶんのいるます目から まっすぐすすめるます目にあるえさを

すべてたべることができます。

青パックンは じぶんの いる ます目のそとがわ 1まわりの

ます目にある えさをたべることができます。

 

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(6×6のます目に)3びきのパックンをおきました。

どのパックンもたべることができないえさは いちばんすくなくて

なんこでしょう。また、いちばんおおくてなんこでしょう。

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AちゃんもCくんもDくんも悩んでいたので、

ブロックを使って、考えることにしました。

 

子どもたちは俄然やる気が出てきました。

年中のBちゃんも参加して、空きスペースがいちばんすくなくなる時のパックンの

おき方を考えています。

 

考えることが得意なCくんとDくん。

規則を見つけて、推理を働かせていました。


緊張が強い子 と 心と心が近づく時、お互いの絆が生じる時1

2014-06-06 05:45:44 | 日々思うこと 雑感

人や場に対する警戒心が強いために、さほど発達上の問題は感じられなくても

集団生活でうまくいかないことが多い子がいます。

うまくいかないから自己肯定感が下がって、

自己肯定感が下がるから自分の気持ちを素直に表現できなくなって、

さらに集団での活動がストレスになっていく……という悪循環に陥りがち。

 

そうした子が虹色教室に来ると、最初のうちはやっぱり緊張していて、

周囲に対してバリアを張った状態で、閉鎖的な遊び方をします。

狭い同じ部屋にいながら、きょうだい間でだけ打ち解けて、友だちやわたしと

一定の距離を保ち続ける子らもいます。

最初のうち……だけでなく、そうした緊張状態がずいぶん長く続く子もいます。

 

「そうした子にどう接したらいいですか?」

「どうしたら緊張しないようになりますか?」と問われると答えに困るけれど、

わたしが「お母さん」ではない第三者だからこそ、役に立てることはあります。

 

外の世界とその子の世界の境界面に立って、外と内との橋渡しをすることです。

境界面に風穴を開けて、内と外の風通しをよくすることともいえます。

 

この橋渡しの瞬間、風穴が開く瞬間というのは、たいてい、

無意味で無駄で停滞しているように見えたり感じられたりする時間に

起こります。ショッキングな辛い出来事がきっかけとなることも多々あります。

 

なぜって、緊張している子が閉鎖的な自分の世界で遊んでいるのは、

その状態が安心で心地よくて自由だからでしょうから。

もし、外からほかの子と一緒にする活動を求められたり、

内から「他と関わりたい」という衝動に突き動かされたりしたら、

ゆったりリラックスして過ごすことはできないでしょう。

 

たとえ自分自身の好奇心から外の世界へ踏み出したい場合でも、

安全が脅かされて、不快な気分になったり、

イライラしたり、キレやすくなったり、陰鬱で頑固になったりするはずです。

 

そんなときに、外からは、雰囲気が悪くなっていく中で

これといったことをするでなく、後味が悪いまま時間が過ぎていったように見えても、

緊張が強いその子とわたしの心と心は、それまでにないほど近づいて

絆のようなものが生じたのを実感することがあります。

「互いに共有する物語を持った」と言った方がいいかもしれません。

経験的にわたしは、子どもの変容のプロセスの始まりを垣間見たのだろう

と捉えています。

といって、あまりに取るに足らないような主観的なものなので、

言葉にするとなると気が引けるのですが、

緊張の強い子たちが外の世界で自分らしくいきいきと振舞うようになっていく

プロセスはとても似通っていて、

始まりはいつも、誰も目にとめないようなつまらない出来事です。

 

次回に続きます。 


BB弾 と 発泡スチロールの玉

2014-06-05 22:43:16 | 理科 科学クラブ

ドラゴンと混じり合わない液体 の記事で紹介している

色水と油と発泡スチロールを入れたペットボトルに

100円ショップで購入した「BB弾」を加えて見ると面白いことが起こりました。

混ぜ合わせてしばらくすると、

油と色水の境界面に浮くBB弾と沈むBB弾に分かれました。 

 

100円ショップで購入した小さい発泡スチロールの玉(ぬいぐるみや枕などに入れる

素材としてかなり大量に入っていて100円でした。ネット上で調べると、

値段がかなり高めでした)とBB弾を一緒に透明の容器に入れてみました。

 

↑の写真は上から見たもの。隙間部分が六角形に見えます。

写真ではわかりにくいのですが、隙間から見えるBB弾のサイズが

奇妙なほど違うので、とても不思議に感じます。

 

横から見たところ。

 

ペットボトルを半分くらいに切ったものの底の側を、

上の水に沈めたり持ちあげたりすると、こんなふうになります。