虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

ぼくの発明、君の工夫

2010-02-26 11:15:06 | 理科 科学クラブ
科学クラブの子どもたちと、
「音」の出る仕組みについて、さまざまな音を出してみながら
話あっていたとき、こんなことがありました。

オルゴールを回して、どうして音がでるのかよく観察すると、
金属のピラピラしたものを、
爪でピンッとはじいいていくのと似た仕掛けで
オルゴールは鳴っているのです。
「自分たちで、お家にあるものを使って、オルゴールが作れないかな?」
「オルゴールと同じような仕掛けを他のものに利用して
面白いものが作れないかな?」
と考えました。

すると科学クラブのひとりの子が、
おもちゃの鉄琴(金属ですね)の上で
金属製のベーゴマ(100円のプッシュ式で自動で高速で回るコマです)をまわす

ということを試してみました。

ジリリリリリリリ~

と目覚まし時計とそっくりな音が鳴ります。

「これは面白い!!」とみんなでおもちゃの鉄琴の上で
ベーゴマをまわして遊びました

子供って、いつも思いがけないことをするので
こうした意外な発見がよくありますよね。

そうしたアイデアを発明というレベルにまで高めるために、
子供たちと、
『子供の科学』という本の「ぼくの発明 君の工夫」というコーナーを
読みながら、
この「コマで目覚まし時計の音を出すという方法」を使って、
何か便利なもの、面白いものは作れないかと話あいました。

「ぼくの発明 君の工夫」というコーナーでは、
小中学生が自分が考えた発明品を投稿しています。
それを読むと、「こんなものがあればいいな」という日常の小さな工夫が
立派な発明に結びついていくこと、
どのように自分のアイデアを表現すればいいか、
などがわかります。

写真は、科学クラブの子らが発見したことを
試してみながら、自分たちもそれを発展させて
面白いものが作り出せないか考え中のグループレッスンの年長さんたちです。

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毎日新聞社の方が取材にいらっしゃいました♪

2010-02-25 18:56:31 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
先日、毎日新聞社の方が、虹色教室に来てくださいました。
東京方面の新聞に、4月頃、掲載してくださるそうです。

毎日新聞と言えば……
虹色教室のメンバーで新聞社に社会見学に行ったことがあるのです。
ご縁がありますね
★虹色教室の社会見学

なつかしい~♪
その節はおちびさんたちが騒いでご迷惑かけました

子どものための芸術イベント と虹色教室通信 別館

2010-02-25 10:07:40 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
生徒さんのお母さんでもあり
お友だちでもある なびさんと先日おしゃべりしていて、
「子どもたちが喜ぶ芸術的なイベント……何かやりたいよね~!!」
と盛り上がりました。
大人数の親子を相手に、市の施設でするイベントは、
これまでも何度か企画してやったことがあり、
「もうペンキはこりごり~」とか、「どろ遊び面白い……でも後片付けが……」とか、「あれは最高に盛り上がった~」とかいろいろあるのです。

イベントのひとつ↓
☆「えほん大好きクラブ」と「つくるんクラブ」の話

なびさんはなびさんで、これからいろいろ面白いことがやりたいみたいで
模索中。
私もがんばって本の執筆を進めて、
それが一段落ついたら面白いことしたいな~と思案中です。

「奈緒美先生らしいことしたらいいよね。」となびさんが言うので、
私らしい?あ~ダイナミックなことしたいな~。
とうずうず……。

私が今構想中なのは、体育館かクレオ大阪の大きな部屋借りて、
床にダンボール敷き詰めて、その上に、お菓子のお家とか、物語の世界とかをダンボールで、子どもが入れるサイズで再現して、
子どもたちがそれに
自由に落書きしながら遊べるというもの……。

「イメージしているのは、動物の森!!の世界を
子どもが入れる世界で再現しちゃう。工作技術を学べる工夫をたくさんしておいて、
赤ちゃんでもお菓子の家にぺたっとお菓子貼るとか、手伝えるように
しておくこと。
買い物したりバイトしたりをモノ作りとお絵描きで楽しんじゃう。
幼児教育学んでいる学生のボランティアがいるといいな~。」
「あ~あれ、釣りとかあって楽しいですよね」となびさん。
「池とか、ダンボールで作ると面白いよね。
それと自分絵本を作るのも面白いよね。自分用図鑑とか」
「算数イベントもいい~」となびさん。
「あ~手遊び算数とか面白いかも。それと
子どものままごとの買い物スペースなんかをたくさん作って
買い物やゲームで算数が学べるようなイベント。
科学のイベントも面白いね。ミニ実験がいっぱいできるブース作って」

ネックは大量のゴミ捨て(ダンボールは手ごわい)と、
車(材料を運ぶのが……)

やってみたいことのイメージは膨らんできたので
協力者が現われたら、いっしょに大きなイベント開いてみようかな?
と考えています。
(これまでも児童館の館長さんなどの協力のもとでイベントを開いてます)

写真は、私が企画したイベントではないのですが、お友だちが開いていた
大きな子育てイベントのために製作したトーマス用のトンネルと、
ふみきりです♪
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ブロック講座を終了した方にカギツキのブロックのブログを
提供する予定だったのですが、
それだとコラボ中の方々にも、いろんな責任がかかって
長期間負担をかけてしまうことになるのです。
そこで、その代わり……というか、工作やブロック、積み木作品などの製作物についての情報を提供する
カギはついてない 虹色教室通信 別館 
を準備中です。最初の予定から変わってしまってすいません~
近いうちに、こちらで紹介しますので、もう少し待っていてくださいね。

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子育ての詩 と 子どもが無責任で飽き性な子に育たない方法

2010-02-25 07:20:35 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
娘や息子が幼い頃から、私は、子育てのいろんな場面を詩や絵にしてきました。
娘が中学生、息子が小学校高学年……片や思春期真っ只中、片や思春期に突入しようとする子らに翻弄されながら、毎日の生活が、あわただしさだけで流れていた時期の詩です。
良かったら読んでくださいね。

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ある日の娘 ある日の息子

つまずくたびに案じても しょうがない
子どもたちは いつも
あふれるように育っていく
器からも 鉢からも 囲いからも

ある日 娘は
わずかな希望を胸に
空へ旅立つ風船のようだった

その軽率な飛行を
カミナリが諭すと
娘は通り雨となって 地に降りそそぎ
路傍にちいさな美しい花を咲かせた

ある日 息子は
物怖じせずに
太陽と対峙するひまわりのようだった

その尊大な顔を 陽が焼き付けると
息子はかぶと虫となって
黒い背をギラギラさせながら
どこまでも大樹を登っていった
  
          (詩 おしまいです)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今、親や教師は子どもの無責任さに泣いているそうです。
何をさせても途中で放り出してやりとげようとしない子どもたち。
国立精神・神経戦隊 精神保健所長
『いま、こころの育ちが危ない』吉川武彦 毎日新聞社
によると、
(一部、省略しています)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
……生徒に役割を与えても、、それを全うする子がいないともいわれます。たとえば掃除はさぼる、片付けはしないというのでしょう。
でもちょっと待って下さい。
私たちだって、同じではなかったでしょうか。
いつでも親のいうように、きちんと片付けましたか。お手伝いはしましたか。掃除をサボったことはないですか。宿題はいつでもやり終えていましたか。
……私とて、もちろん。適当にサボり、適当に親や教師に反抗し、ずるをしていました。その適当さが、親や教師から離れていくきっかけでもあったのです。
大切なのはその適当さを、親や教師は認めていたということです。
子どもが適当にサボり、適当にごまかすのを認めていたのです。
やるほうも適当に手抜きをし、やらせる方も適当に手抜きをする「手抜き関係」が成り立っていました。
ところがどうでしょう。いま、このように適当に見逃しているでしょうか。
なぜ「手抜き関係」が成り立たなくなったのか、考えてみる必要があります。

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手抜き関係ってつまり「自立」と関係があります。
赤ちゃんが、ヨチヨチ危なっかしく歩き出すとき、
危なっかしい歩き方は見ていられないからと、毎回歩行器に押し戻していたら
歩けるようになるのは遅れますよね。
人間が育てた動物を野生に戻すとき、
人間の指示通りきちんと動けるけるどうかにばかり注意がいっていては
野生に戻してもやっていけませんよね。

子どもは、親の言うとおりにできない中途半端な経験をたくさん積みながら
不完全ながら、自分の力で事態の解決を図ろうとし始めます。

自分の行動を振り返る目も育ってきて、
責任感や
がんばれる能力もだんだんアップしてきます。

最初から完璧を求められて、不完全なものががんばれるかどうか……
たとえばオリンピック選手にまじって、素人が運動したり、
舞台女優に混じって、素人が演劇したりして、
最初から完璧を求められて、やる気でがんばれるのか
自分は「無能」と感じて、やる気を放棄するのか
考えてみるとわかるかと思います。

最近、テレビで
幼児を川の中に放り込んだり、
山登り中、泣いていても無視してどんどん先に行ったりして、
子どもの自立心を引き出そうとしているのを見ます。
私には、それが子どもの心にトラウマや虐待経験として深い傷を残さないか
心配でなりません。
幼児のように身体も心も十分発育しておらず、社会経験も少ない存在に、
そうしたことを大人がすれば、

自分の命が脅かされている
大人の言うことに従わなければ生きていけない
自分は無力だ 全て大人の望みどおり動くしかない

という心の危機状態になり、
ちょうど虐待されている子が虐待する親をかばったり、
けなげに良い子を演じ続けたり、
大人が喜ぶことあえて発言したり、笑顔を振りまいたりするのと同じような行為をするようになる
のではないでしょうか。

実際に大人のように身体も大きく、たくさんの経験を積んでいても
はじめての学校や職場で、怒鳴られたり無視されたり
いきなり過激な……突き飛ばすような対応をされれば、
それでも元気に前向きに明るく他人を思いやって暮らせるのか
怪しいですよね。
テレビで子どもを見るとき、
私たちはアニメのキャラクターやリセットできる
ゲームのキャラクターでも見るように眺めてしまうけれど、
そこには私たちと同じ血が流れ、心があり、
自分が体験したら辛いことは
子どもならなおさらどのような感情を味わっているかと
よく考えなくてはならないように思います。


自分が泣いていても、「放っておけ」と無視された子が、
お友だちがいじめられたときに、心から「助けてあげたい」と思うのか疑問です。テレビ局のカメラの前でだけ、
すばらしい友情を演じてみせるのではないでしょうか?
大人に水に放り込まれた子が、
理由があれば他人に危害を加えても、「相手のため」と曲解しても
当然といえば当然のような気がします。

大人から見れば、どちらも安全な行為でも
されている子どもからすれば「殺される」「捨てられる」としか感じられない
行為ですから。
幼児はまだか弱く、社会経験も少なく、大人に頼って生きているのです。

子どもが自立していく過程は、そんな劇的なものでなく、
「する」と言っては「放り出し」の繰り返し……
思春期くらいになって、口も体力も一人前になってきてはじめて、
びっくりするような馬力がでてみたりもするのです。
大失敗のあと、責任感に目覚めたりもします。

私の子育ても、ずるずる適当の繰り返しですが、
ふたりとも、私や主人が子どもたちと同年だったころに比べて
数倍、しっかりしています。
足りない部分はまた適当にしておけば、社会で揉まれて
磨かれてくるだろうと踏んでいます

いつもとてもすばらしい幼児教育を実践されている
遊びのアトリエさんの記事です。
★気になる子ども達・・・
★気になる子ども達②

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年長さん3人トリオさん♪ 算数検定ゴールド の問題にチャレンジしました

2010-02-24 16:47:59 | 算数
年長さんの3トリオさんと数検の問題にチャレンジ。
アインシュタイン のレベルだと易しすぎるようだったので、
思い切って ゴールドの問題を出していくと、
ちょうど面白いレベルだったらしく3人ともしっかり解けました。
3人とも計算よりも思考力を問われる問題が得意です。

算数検定は、一般的な通信教材などより かなり難しいので、
5歳だから5歳程度ということはなく、
はじめてチャレンジする方は、1年生後半で5歳レベルのアインシュタインがきちんと解けたら、十分だと思います。

算数検定ゴールドの問題
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ある家にオスとメスのねずみが1ぴきずついて、1月はじめにオス4ひきと
メス4ひきの子どもを産みました。親のねずみは2月のはじめにまたオス4ひきとメス4ひきの子どもを産みました。
1月はじめに生まれた子どものねずみは1ヶ月たつとおとなになって、2月のはじめに4組のつがい(おとなのオス1ぴきとメス1ぴきの組)になり、それぞれがオス4ひきとメス4ひきの子どもを産みました。
このようにして、おとなのねずみは1ヶ月ごとにオス4ひきとメス4ひきの子どもを産み、生まれた子どものねずみは1ヶ月で大人になり、つがいになってオス4ひきとメス4ひきの子どもを産みます。
●1月に生まれたねずみは何びきですか。
●1月に子どもが生まれたあと、ねずみは全部で何びきになりましたか。
●2月のはじめにつがいは全部で何組になりましたか。
●2月に子どもが生まれたあと、ねずみは全部で何びきになりましたか。
●3月に子どもが生まれたあと、ねずみは全部で何びきになりましたか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最後の問題だけ難しかったようですが、あとはなんとか解けました。

こうした問題を解くとき、ひごろさまざまな遊び(ゲームや工作やブロック)を通して、
全体像をイメージし、何をするべきか方向を決めて、
問題を解決しながら進めていくことをしているのがとても役立ちます。

隠れ家作り、お店屋さんごっこなども
そうした力をつけてくれると思います。

子どもは自分の得意とする知能によって、問題への取り組み方が異なります。
言語的知能の高い子は言葉だと理解しやすく、
空間的知能の高い子は図や絵にすると理解しやすく、
身体運動的知能の高い子は手を使ったり、反射的な訓練だとよく理解します。

幼児への……読み書き計算ブームですが、「身体運動的知能が高い子にばかり有利な教え方ではないのかな?と
危ぶんでいます。
熟考する力や、工夫する力、発想、イメージして考える力などは、
反射的な学習ばかりして訓練すると衰えてくるように感じます。

作る、遊ぶ、しゃべる、想像する、創造するの中で、子どもは
高い問題解決能力をしるします。
難しい思考力を問われる問題にも、喜んで挑戦していきます。
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円の性質を学ぶ 幼児向け簡単工作 1

2010-02-24 13:02:59 | 工作 ワークショップ
教室では、「円の性質」を学ぶために、さまざまな工作を楽しんでいます。

半径、中心点、円錐形などを
体感で学ぶ「アイスクリーム作り」を紹介します。

3歳の★ちゃんと作っています。

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(コメントへのお返事)ピアノのレッスンについて悩んでいます。

2010-02-24 08:05:42 | はじめに
ピアノのレッスンについて悩んでいます。
という次のようなコメントをいただきました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これまでもずっとブログ拝見し、これほどまでに深い洞察をされているなおみ先生に出会えたことを大変幸せに思い、いつももやもやと考えているけれど言葉にして誰かに相談することも難しいような内容を、このようにわかりやすく伺えること、大変幸せに思っております。育児のよりどころです。ありがとうございます。

この半年間ずっと悩んでいることがあり、今回の記事でやはりどうしたものかわからなくなってしまったので、お忙しいかとは思いますがもしご意見いただけるとありがたく思います。

私には今年4月から小学生になる息子がおります。年中より大手のヤ○ハ音楽教室で学んでおり途中から個人のピアノレッスンも勧められ週2回通っております。

私も主人も子供時代はピアノ大嫌いの挫折組でしたので、子供にピアノを無理強いするつもりは全くなかったのですが、私たちが大人になってピアノの良さを再認識し、主人も楽しんで弾くようになり、それを見て育った息子はピアノを楽しいおもちゃと思っているようでした。ピアノを習いたいというので年中よりグループの楽しそうなレッスンに入れてみて、とりあえず嫌いにだけならなければいいなと無理強いは全くせずほめる一方でいるうち、自ら前奏をつけたり移調したりするようになり、先生やお友達にもほめられて、自分ではピアノが得意だしもっと上手になりたいと思っているようです。

来年からこのままのんびりとした今のクラスのまま続けるという方法もあるのですが、先生からは、専門クラスを勧められて迷っています。今のクラスで物足りないというよく弾ける子を集めたコースで、普通クラスの約2倍の速度で進み、内容も深く作曲もたくさん取り入れられます。コンクールに出ることもあるそうで、周りも上手な子が多くこれまでのように余裕はなくなります。グループには競争意識の強い保護者の方も多いのではないかと思います。あと練習を毎日2時間(!)確保する覚悟がいるそうです。これが3年生まで続きます。親の私からみるととても足がすくむのですが、子供は今のレッスン進度ではやはり遅すぎると感じているようで時間をもてあましています。

いっそ個人だけにしてマイペースでとも思うのですが、お友達と披露し合えたり普通のピアノを弾くだけではなくアンサンブルをしたりするのが刺激となっている面もあるので迷います。

実は私自身がいつのまにか、先生のおっしゃる

「周囲に認めてもらいたい、褒めてもらいたい、感謝されたい、自分が一番でいたいという思いをがんばらないと親に見捨てられる子みたいに病的に求める人」

になっていたと思います。

私は中学くらいから常に親から一番を求められていたような感じで、大学で一人暮らしを始めたころまさに燃え尽き症候群の鬱のようになり自殺したいと考えて長い間苦しみました。加藤諦三さんの本も読み涙が止まりませんでした。

そんな私が今そうだけはなってほしくないと思いつつ育児をしています。そして今回の悩みです。

このクラスに入れることは私が競争を煽っているのか、私が競争を嫌だという理由で入れないことは子供の芽をつぶすことになるのか・・・。わからないのです。

せっかく好きになっているピアノを、練習が追いかけてくるような生活で嫌いにしてしまうのも心配です。

今の幼稚園は勉強らしいこと一切なしのほとんど自由な時間の最高にのびのびした園で、小学校低学年時代もできるだけ自由に遊んで興味の赴くまま過ごしてほしいという気持ちも強いです。

先生の息子さんはピアノを習わずして先生よりもお上手だと伺いとても考えさせられます。
先生のお考え少しでも伺えるとうれしく思います。

長くなり大変申し訳ありませんでした。
もしご迷惑でしたら、反映させていただかなくても結構ですので、簡単にご意見いただけたら本当にありがたく存じます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

コメントありがとうございます。いつもブログを読んでくださってうれしく感じます。

今後のレッスンで、どのコースを選択するかという問題の前に、

「本当に大きな成功を収めた音楽家」と呼べる人が、
どのように音楽と関わっているかについて、

知ることが大事なのではないかと思いました。

 ミハイ・チクセミントミハイは現存する創造的な人間を系統的に研究しました。芸術、ビジネス、法律、行政、医学、科学(ノーベル賞を受賞した科学者など)といった専門分野で顕著な影響を与えた人々です。

こうした成功をおさめた人々には、共通する特徴があります。
真に創造的な人間は、仕事が好きだから仕事をします。世間の注目を浴びるような発見をしたり有名になったりするのは、
ボーナスのようなもので、目的ではありません。

音楽にしても、科学にしても、
創造的な人は、純然たる楽しみや知的満足感のために行うのであって、
何らかの外的報酬を目的にするものではありません。
何もかも忘れて、没頭できるからするのです。

話を、ご質問のピアノのレッスンの話に戻します。
子どもさんの年齢、レッスンに必要とされる2時間という時間を思うと、
とても難しい問題だと感じました。

だからといってゆっくりすぎる進み方を不満に感じている息子さんの気持ちを
無視してよいわけでもないので、
親の勘がとても大事になってくる選択ではないでしょうか?

一番良いのは、子どもの能力に適した進み方をしてくれる
音楽を愛している能力の高い個人レッスンの先生を探したり、

ゆっくりのレッスンをさせながらも、音楽会に連れて行ったり、
音楽家たちと交流できる機会を設けて子どもの世界を広げることではないかとも思いました。

もし専門クラスに進むのであれば、
いくつかのリスクを考えていつでも方向転換できるようにしておくのが良いのではないでしょうか。

まず、小学1~3年生の間に毎日2時間ピアノレッスンをさせてピアノに集中させることで考えられるリスクは、

★友だちと遊ぶ時間が減って人間関係的知能が十分育めないために、成長したとき挫折しやすい可能性があること。
★おそらくピアノ以外の面でも高い能力がある可能性が高い子ですが、
まだ思考力も十分発達していない時期に、
ほとんどの時間をピアノレッスンに使うことになってしまう。
★音楽の中でも、技術ではなく、作曲や他の面で才能があるのかもしれないのに、子どもの才能に枠を作ってしまう
★楽しいと思ってがんばっていたことを、続けるしんどさにぶつかって、
チャレンジに消極的な性格になる
★褒められることや周囲の反応が、目的になってしまう

といったことではないでしょうか?
子どもが何かを「やりたい!」と言い出してチャレンジするとき、
私は、その体験で無理することや挫折することが、
後の消極的な態度につながらないように、
とても注意していました。

大人だって、たとえば、それまで本格的にボランティアにうち込んでいるわけでないのに、
「ボランティアをして誰かの役に立ちたい」って思った矢先に、
「それならこれをしなさい」と、いきなり毎日2時間も何かさせられて、
やりたいことも我慢する日々が何年も続き、
とうとう途中で挫折してしまったとしたら、
その後、気楽に楽しく「さあ、またボランティアしてみよう!」とは思えないですよね。

徐々に、楽しいと思う気持ちや、役立っているという充実感、
その中で自分を高められることに気づいて、
いつのまにか毎日2時間するようになっていた……
という人とはずいぶん異なるのではないでしょうか。

子どもはたくさんの可能性と、
その時期その時期、内面から発達してくる新しいやりたいこと(抽象的な思考に夢中になる時期などもきます)
新しい出会いによる感動(落語に夢中になる子なんかもいますね)を
体験していきます。

その子の才能を見出して伸ばすことは大事ですが、
いつもたくさんの自由を与えて、
子どもが本当に自分が夢中になれるものとの出会いをせばめないように
しなくてはならないと感じています。

もしイチロー選手が、野球を始める前にピアノにも才能をしるしたからといって、ピアノのレッスンと野球を掛け持ちさせたのでは、
将来どのようになっていたのかわからないですよね。

損か得かで判断せず、
近視眼的にならず、
常に親の勘を大事にして、選択していくのが良いのではないでしょうか?


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子どもの頃の思い出話

2010-02-23 17:35:43 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
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奈緒美先生の子ども時代のエピソードが読みたいです~という書き込みを
いただきました。
子ども時代のエピソード……そういえば大量に書いてました~♪
この同じ屋根の下で……は続編まで
お時間のある方は読んでください~。明日にはレッスンの様子を書きますね。

☆番外  同じ屋根の下で… 1

☆番外  同じ屋根の下で… 2

☆番外  同じ屋根の下で… 3

☆番外  同じ屋根の下で… 4

☆番外 同じ屋根の下で…5
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お家で簡単にハリケーンを作る実験をする方法

2010-02-23 13:55:21 | 理科 科学クラブ
お家で簡単にハリケーンを作る実験をする方法を紹介します。

『ウ゛ァンクリーウ゛先生の不思議な科学実験室 宇宙編 』 HBJ出版局
の実験を参考にしました。

大き目のグラスに水を入れ、
紅茶のティーバックの中身を入れます。

コップの中央を細い棒(ストローなど)で小さな円を描いて
すばやくかき混ぜます。
空が青い原因を考える実験などより、結果がはっきり見えて、
子どもが満足する実験です。

回っている液体や気体のまとまりで、くぼみができ、
ものがそのくぼみに向かって引っ張られるので、
渦ができます。

小さな円を描くと、本物のハリケーンそっくりに
茶葉が渦巻きながらのぼっていくので
とても面白いです。

この実験は、木星の大赤斑の動きについて学ぶ実験でもあります。

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