4~6歳の子をお持ちの親御さんから、「いっしょにゲームを楽しみたいのですが、ルールを教えてもきちんと話を聞こうとせずゲームのコマやチップやカードをバラバラに散らかして遊びます」
という相談を受けるときがあります。
そんな場合、子どもが喜んでやっていることをヒントに 、ゆるめのルールを設定するといいかもしれません。
写真は、チップをグチャグチャバラバラ~とかきまぜて遊んでいた子のために考えたゲームです。
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『グラグラゲーム』
赤いブロックの上に赤いチップ、黄色いブロックの上に黄色いチップを乗せていきました。
チップが落ちたら負け。
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ルールが複雑なゲームをする前に、このくらいのルールの遊びで
★ルールの説明を聞く★順番を守る
★ルールがあることの楽しさに気づく
ことに慣れていくと、市販のゲームをするときも、ルールを理解する姿勢が育ってきます。
4~6歳の子で、遊び方が幼くて、積んでいたものを崩したり、投げたり落としたり散らかしたりすることからいっこうに遊びが発展しないという子がいます。そんな場合、身近な大人が
本人がいつもやりたがることと、もう少し創造的な遊びの橋渡しとなるような、ゆるめの物作りを提案するとよいかもしれません。
↑写真のおもちゃに山ほどチップを入れては、ザーッとひっくり返していた★くん。
「また、こんな遊びばかりしている……」と嘆くより、紙コップや紙箱で回転する仕掛けや、エレベーターのようにチップを入れて上下させる仕掛けを作ってあげるといいかもしれません。
(詳しい作り方はオンライン教材の『回転』のコーナーでもいろいろと紹介しています。)
大人が教えたいことに、無理矢理 子どもを引き寄せようとしても、うまくいかないことがあります。
そんな時は、子どもが楽しんでいることの方に大人が近づいて、より広い世界との橋渡しをすることを考えてみるとうまくいくかもしれません。