虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

自閉っ子 と 言葉がしゃべれない子 人形劇で体験を振り返る 1

2013-03-21 13:13:51 | 自閉症スペクトラム・学習が気がかりな子

自閉っ子と言葉のしゃべれない子の成長を感じて 1

自閉っ子と言葉のしゃべれない子の成長を感じて 2

自閉っ子と言葉のしゃべれない子の成長を感じて 3 

の記事から1ヶ月。

 

自閉症の診断を受けている3歳前半の☆ちゃんと

自閉傾向があるため療育に通っている3歳後半の●くん、

未熟児で生まれた後遺症から言葉を話すことができない5歳の★くん(自閉症ではありません)

の今月のレッスンの様子です。

 

教室に着くなりニコニコしながら手を振る☆ちゃん。ごあいさつも

上手にできました。

☆ちゃんは人と関わるのも遊ぶのも

とても上手になってきました。整理したり分類する遊びがお気に入り。

 

どらえもんのマグネットシートを枠の中にていねいに貼っていったり、

ディズニーのカードをキャラクターのイラストごとに分けていって

ミニーのカードの時だけ「チン」とベルを鳴らすというゲームを楽しんでいました。

 

カードの中に「半分がミッキーで半分がドナルド」というめずらしいカードを見つけた☆ちゃんは、

少し悩んでいましたが、

わたしが新しい別のスペースにそれを置くように言うと、

素直に従って、最後までカードを分けていました。

 

以前は、このグループの●くんがトーマスの数カードを色分けしていると

ぐちゃぐちゃ~っとカードをかき混ぜに行くだけだった☆ちゃん。

落ち着いて活動に集中できるようになってきたものです。

 

☆ちゃんは、このところ急速に知恵がついてきて、

人と関わるのも上手になってきたのですが、そうしたうれしい変化が

新たな問題を生んでもいるようでした。

 

というのは、まだ自閉症という病院での診断に納得していない☆ちゃんのお父さんが、

☆ちゃんの物覚えの良さを知って

「この子は自閉症ではなく、母親の育て方が悪いだけではないのか」

と言ったり、

☆ちゃんが愛想を振りまいて、何度も手を振る時などに、「しつこくて恥ずかしい」という理由で

厳しく叱りつけたりするようになったそうなのです。

 

☆ちゃんは一度でも「理不尽に激しく叱られる」といったことがあると、

なかなかその時の記憶が消えず、それに近い状況になる度に、

甲高い声でわめき続けたり、パニックを起こしたりする

悪い習慣を身につけつつありました。

 

次回に続きます。

 


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