風船とお盆の実験がうまくいかなかったので、
他のさまざまなトレイの上に乗せて試してみました。
「どうしてかな?軽いからダメなのかな?発泡スチロールのトレイだと
風船みたいに空気の押す力で浮いてしまうのかな?」など
さまざまなことを考えました。
実際に実験してみると、思い通りの結果が出ないことって
よくあります。
先日も、科学クラブの子たちといっしょに外で紙飛行機を飛ばす実験をしたところ、
風に煽られて正しい実験データーが取れないことが判明しました。
こんな風に、「うまくいかない」のも
いい勉強になります。
科学クラブの小4、5生たちに、『考えるカラス~科学の考え方』の動画を見せたところ、
身を乗り出して必死で見ていたかと思うと、
自分たちも一円玉を浮かべる実験がしたいと言いだしました。
どんぶり用のお椀と四角いプラスチック容器とグラスに水を入れて
一円玉を浮かべてみました。
「浮いた!浮いた!」と大はしゃぎの子どもたち。
以前、わたしが1円玉を水に浮かべようとした時には、かなり難しかった印象があるのに、
みんな上手だな~と感心していたら、今度は、「あれっ?ダメだ。あれっ?浮かばない。
コップだと浮かばないよ」とびっくりしたような声が上がりました。
お椀の水に1円浮かべるのは簡単だったのに、
グラスの水に1円を浮かべるのは、とても難しいそうなのです。
動画にあった実験をする前に、
意外な発見が……。
やっぱり映像で見るだけでなく
実際にやってみなくちゃ面白くないですね。
本で見た1円玉を浮かべる道具をクリップで作ってみました。
道具を使うと上手く浮かんだのですが、子どもたちは不服な様子。
自分たちの手で浮かべたいと何度もチャレンジして、
何とかグラスの水にも指で1円をつまんで浮かべていました。
子どもたちが動画で見たのは、1円玉を容器に浮かべる実験です。
動画にあった
「水に浮かぶ1円玉を端に寄せても、中央にもどってくること」
「何枚か1円玉を浮かべると、1円玉同士がひっつくこと」
「木片を浮かべると、木片は端にひっつく」
「水があふれるほど容器に水を足すと1円玉は端により、木片が中央にくる」
の4つを試してみると、その通りに1円や木片が動くことに
感動しました。
木片には、割り箸を使ったので、長い辺から端につくのか、短い辺から端につくのか、
という動画とは別の興味も湧きました。
その後、それぞれの子が、実験してみたいアイデアを出して
やってみることにしました。
★くんのアイデア。
クリップは水に浮かぶか?
結果は、浮かびました。金属だし、水に触れる面積も少ないのに
浮かぶことにみんなびっくり。
そこで、★くんが、こんな実験を思いつきました。
水の底に強力な磁石を沈めておいて、クリップを水に浮かべるとどうなるか
を調べました。
水があっても、クリップが水底に吸い込まれるような感触があったそうです。
水の深さを正確に測ってくわしく実験してみるのも面白いかもしれません。
次回に続きます。