虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

ままごと遊びと理科実験

2019-03-06 13:10:09 | 理科 科学クラブ

 

小学3、4年生の子たちと偽物のビールや炭酸ジュースを作って遊びました。

どの年代の子も、

半分実験で半分ままごとのこうした水遊びが大好きです。

ついでにそれぞれの年代に合わせた

算数学習の機会にしています。

 

このグループの子には、水のかさを中心に1単位の変換の問題を。

 

「1リットルは10デシリットルです。

では、1デシリットルは何リットルでしょう?」

とたずねると、子どもたちから、

「そんな答えはないない」とう返事が返ってきました。

 

そこで、小数を使って、「0.1リットル」と表せることや、

「1センチメートルは何メートルでしょう?という問題は、0.01メートル」

となることを教えると、

納得した様子で、同様の問題をいくつか解答してから、

「それなら、1ミリメートルは、0.1センチメートルのこと?」と

自分の知っている単位にあてはめて考えていました。

 

 

 

 

 

 

「偽物のビールの作り方教えてください。

下の子は、お茶のペットボトルを思いっきりふって
泡を作って、ビールと言っています。」

という質問をいただきました。

 

偽物ビール作りは、教室でよくやっている実験を組み合わせて作るので、

わざわざそれを作るのに材料を用意するのはどうかとも思うのですが、

紹介させていただきます。

 

偽ビールは茶色い液体と泡を別々に作っています。

 

茶色い液体の作り方は、知人からのいただきものやその日の学習内容などによって

異なります。

知人からの……というのは、賞味期限が切れたウーロン茶やコーヒーの粉末を「実験用にどうぞ」と

いただくことがあるのです。

食品を使った実験は食べ物をおもちゃにしているようで気がひけるので、とてもありがたいです。

 

そうした粉末類はコーヒーフィルターで濾しています。

子どもたちに、さまざまな形で「ろ過」する方法に触れてもらいたいと思っているので。

 

偽ビールの泡は、クエン酸と重曹と水少々を混ぜて作っています。

 

偽の炭酸ジュースは、色のついた入浴剤や水性インクでティッシュペーパーに色をつけてそれを水に浸けて

いろいろな色水を作ったものに、クエン酸と重曹と水で作った泡を混ぜて作っています。

 

子どもたちは、作る過程を楽しみます。

道具を上手に扱えるようになったり、量りや軽量カップの目盛りが読めるようになったり

するとうれしそうです。

こうしたちょっとしたごっこ遊びでもさまざまな道具や素材に触れることができるように

しています。

 

ジュース屋さんごっこ、レストランごっこをする時に

他にもこんなものを使ったり作ったりして遊んでいます。

 

<ゼリー>

水で膨らむ素材を使っています。

 

<卵>

固めのスライムを作って、

卵の殻のおもちゃの中に黄色いビー玉を黄身にして入れて

作ります。殻を割ると、つるつるしたとてもきれいな卵ができあがります。

<牛のミルクを絞って>

ペットボトルのふたに小さな穴を開けて、水を入れてつないでいます。

下側のペットボトルを手で握ると、シューッと水が飛び出してきます。

「牧場で牛の乳しぼりをして、ミルクを用意する」という設定で遊んでいます。

 

<魚を釣って魚焼き用の網で焼きます>

空き缶で作った魚を手作りの釣りざおで釣ってきてお料理。

釣り針にモールで作ったみみずを取りつけてから

魚を釣る作業が子どもたちは大好きです。

 

<クレープ製造機> (またの機会に写真つきで紹介します)

空き箱のふたに楊枝を刺したものを用意します。

細く切った厚紙に2ヶ所穴を開けて、コンパスの代わりにします。

折り紙を楊枝に刺して、厚紙コンパスの穴も楊枝に刺して、えんぴつで円を描きます。

できた円をハサミで切って、綿や折り紙で作ったくだものなどを入れて、

クレープ風に折ります。

 

<ブロックと空き容器で豆腐や野菜を>

 

 

 

<ムース状のドリンク>

ボウルに水をコップ半分ほどに数滴の台所洗剤を入れます。

ストローで吹くと、たちまちボウルからあふれるほどに膨らみます。

そうしてあふれそうになった泡を割っていき、

さらにストローで吹きます。

それを繰り返すうちに小さな泡が大量にできます。

泡を手で触らないように注意しながら、カップなどに入れて、ムース状のドリンクということにしています。

 

 

 

 

 


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