「いつもミニカーでばかり遊んでいて、遊びが発展しません」
「いつもお人形ごっこばかりしていて、別の遊びをしたがりません」
なんて相談をよくお受けします。
何度やっても飽きないほど好きな遊びがあるなら、その遊びを思う存分させてあげると
いいと思います。
そうしたいつもと同じ遊びのなかで、数学的なセンスを育む働きかけ
を紹介します。
コツ1 <できあがったおもちゃをそろえすぎず、
積み木やブロックで小道具を作る>
最初は大人が作ってあげます。
車なら車庫、お風呂(車が入ります)、道路など……。
人形なら椅子、テーブル、お風呂など……。
空間認知能力が伸びるだけでなく、イメージする力がついてきます。
算数の図形分野の力がはぐくまれます。
コツ2 <困った場面に遭遇させて、
サイズや量への気づきをうながす>
子どもは最初、大きさについてでたらめな感性を持っています。
教えずぎず、たくさん失敗させて、
「あれ、小さすぎる」「あれ、あふれちゃう」といった体験をたくさんさせます。
コツ3 <「こんなものがほしい」「こうしたい」と思ったら、頭と手を使って解決する習慣を>
「こんなものがほしい」「こうしたい」と思ったとき、
自分の頭をひねって考えると、必ず良い解決法があるんだ、と実感する
体験をたくさんさせてあげます。
工作も、工作の時間にさせるものではなく、
日常の一こまやいつもの遊びのなかで、
「こうだったらいいな」と実現するツールとして体験させてあげたいです。
ブロックや積み木や紙を使って
問題を解決することは、
数学的なセンスを育むのにとても役立ちます。