虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

自閉っ子が遊びやすいゲーム (2~5歳の子たちにもおすすめです)

2015-12-08 15:24:31 | 自閉症スペクトラム・学習が気がかりな子

 ルールがわかりやすく、

自閉症の子が好むシチュエーションがたくさん登場するゲームを紹介します。

易しいトランプゲームやすごろくなどでも

最後までゲームを続けることが困難な子たちにも好評のゲームです。

 

『バルーンズ』です。今も1000円台の価格で販売されています。

 

5まいずつカードを配ります。

中央に置いた?のカードを順番にめくります。

めくると、「紫の風船が空に飛んでいく絵」が……。

この場合、めくった人は紫の風船のカードを1枚裏にします。

もし紫の風船がなければセーフ。次の人に変わります。

 

青い風船はバラのトゲがささって割れます。

 

黄色い風船は、猫のつめが……。

緑の風船にはえんぴつがささり、赤い風船はふくらみ過ぎて爆発します。

 

自閉っ子の多くは、こうしたドキドキするトラブルが起こる展開が好きですよね。

車や電車で遊ぶ時は、始終、衝突させるとか、ビルに激突して崩壊させるといった

ぶっそうなストーリーで延々と遊びたがる子もいます。

このバルーンゲームは、ドキドキする事件に遭遇するとはいえ、

風船が割れるストーリーですから、毎回、ちょっとほのぼのさせられます。

 

風船がひっくり返っても、お母さんのカードが出たら、1枚元に戻すことができます。

 

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5歳の自閉っ子のAくんと遊んだ後で、

このカードを使って算数の学習をしました。

「紫の風船はいくつ?

赤い風船はいくつ?

緑の風船はいくつ?

風船をぜんぶあわせるといくつでしょう?」

といった問題。

Aくんはこちらの指示がよくわかっているし少ない数を数えることはできるけれど、

カードの枚数が多くなってくると、同じカードを2度数えたり、カードを飛ばしたりしてしまいます。

こうした具体物を使った数の学習の大切さを感じます。

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『1,2,3 GO!』は自閉っ子が遊びやすいわけではないのですが、

Aくんといっしょに遊んだので紹介します。

 

 

Aくんにとって、自分の手番の時、赤いコマを前に置いたコマに続くように

置いて行くことが難しい様子。知的なハンディーキャップのみを持っている子は

そうした間違いはあまりないのですが、他の自閉っ子たちもそこでつまずいていました。

連続するようにつなげるのでなく、

少し間をあけて置いてしまったり、相手の色のルート上に置こうとしたりするのです。

それでも、このゲームは、ゲームが苦手な子たちも

ゴールに着くまで続けられるゲームで、間違いながらも楽しそうに遊ぶ自閉っ子たちは

けっこういます。

数について学ぶことや自分で知恵を絞る場面もたくさんあります。

算数が苦手な幼児~1年生にちょうどいいゲームです。

 


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