虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

「子どもがやりたがらない遊びに誘うべきかどうか?」という質問 

2015-12-08 08:39:22 | 連絡事項

「子どもがやりたがらない時も、工作に誘うべきでしょうか?」

「ブロック遊びは好きじゃないようなので、子どもの好きな遊びを優先させた方が

いいでしょうか?」という質問をいただくことがあります。

 

言葉上の質問だけを目にすると、「遊びというのは自由なものだし、

無理矢理、大人の意向に従わせなくてもいいのでは……。」と思いもします。

でも、実際、そうした質問をくださった親御さんとその子どもに会って

いっしょに過ごしてみると、そうした質問の背後にはさまざまな親子関係の問題や

子育て上の迷いが隠れていて、安易な答えはかえってそれらをこじらせてしまうかも

しれない、と感じることが多いです。

 

よくあるのは、親子関係が希薄で、

親から子へ子から親へと気持ちが通いあうような時間が

短かったり、遊び中、親子の会話がほとんどなかったりするケースです。

また、子どもに年齢相応の遊びを組み立てる力が育っていない場合もあります。

遊んでいるようで、ただおもちゃを出して触っているだけだったり、

目新しいおもちゃを広げるやいなや、

次のおもちゃを探しに行くことの繰り返しだったりするのです。

 

そうした状態を打開しようと、工作やブロック遊びなどに誘ってみるものの、

子どもが乗ってこない……。

そこで、「子どものやりたがらない遊びに誘うべきかどうか?」と迷っている方が

けっこうおられるのです。

 

お家での様子をうかがうと、「日中は保育園で過ごしており、帰宅後、ついテレビで

おとなしくさせてしまう」とか、

「毎日、習いごとで忙しいので、もし工作やブロック遊びをさせるとすると

早朝にさせることになるが、それでもやらせるべきでしょうか?」といった

返事をいただきます。

 

次回に続きます。

 

 

「子どもがやりたがらない遊びに誘うべきかどうか?」という質問 2

「子どもがやりたがらない遊びに誘うべきかどうか?」という質問 3

「子どもがやりたがらない遊びに誘うべきかどうか?」という質問 4


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