藤井聡太4段が遊んでいたおもちゃとして、
キュボロという立方体のビー玉転がしのおもちゃが人気です。
玉の道をイメージしながら遊ぶうち、自然に、数学的・幾何学的な感覚や
理論的な思考が育まれる優れもののおもちゃです。
クリスマスプレゼントとして購入を考えているけれど、予約待ちの状態で
簡単に手に入らないという話も聞きます。
教室でもキュボロに似た内部を玉が動く積み木はとても人気があります。
でも、キュボロはとても高価なので、遊び込めるほど数をそろえるのは
難しいのが現状です。
それに、気に入ったからと簡単に買い足すわけにもいきません。
それにおもちゃというものは、やっぱりおもちゃであるという限界があって、
子どもにとって
自分がつくりだしたものほどの魅力はないのです。
そこで、キュボロのように
見えない通路に玉を移動させるワクワクを満喫できる
遊びを紹介します。」
【見えない玉の道遊び】
<材料>
色画用紙2枚 とアルミハク少々。
はさみ、ペン、テープを用意。
<作り方>
紙の両端の2つの辺をだいたい1cmずつ折ります。
アルミハクを丸めて小さな玉を作り、紙の上に乗せて転がしてみます。
子どもが折っていない面から玉が転がり落ちることに気づいたら、
いっしょに残りの2つの辺を1㎝くらいずつ折ります。
折りかさなった部分の折り目のひとつに切り込みを入れてテープでとめると、
下の写真のように箱の形ができます。
この技術は単純なものですが、多くの子どもたちを魅了します。
これが玉の道のベースです。
穴を開けると穴から玉が落ちます。
細長い紙の長い方の両端の辺を折ると、落ちた玉が通る通路ができることは、
子どもにすると、不思議でわくわくすることのようです。
玉はどこからでてくるかな?
紙をじゃばらに折ると、玉を飛ばす道具ができるのですが、
子どもはこうした自分でできる技術を使ったしかけがとにかく大好きです。
子どもの熱中、ほこらしそうな顔、目の輝き、次につながる意欲、
難易度の高いことに挑戦しようとする前向きな気持ちが生まれることなどが
それを語っています。
10円かそこらの紙を使って、
高価な積み木と変わらないしかけをどんどん作っていきます。
玉の道の発展のさせ方は次回にでも書きますね。