虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

算数好きになる 積み木との付き合い方

2021-05-09 16:52:18 | 積み木  ピタゴラスイッチ
3歳3ヶ月の☆くんが積み木遊びをしています。ニキーチンの積み木です。
カチッと合う瞬間が面白いらしく、熱中しています。

子どもが、モクモクと積み木をいじっているとき、
「どうやって遊んであげたらいいかな?」と悩んでしまうかもしれません。
「こうやってごらん」「ああしてごらん」と色々口を出したくなるかもしれませんが、
最初は、だまって、
よく子どもの遊び方を観察するのがいいと思います。

遊びとしてなりたっていなくても、熱心に積んだり崩したりして、
積み木に触れているなら、
今後、図形や立体パズルへの興味が育ってくる可能性が大きいです。
無関心な段階のとき、(女の子に多いですが)
積み木に触れようともしないものです。

見ていると、☆くんは、立体的な塊を作ろうとしたり、
平面に隙間なく埋めていこうとしたりしていました。
自分の中で、なんとなく積み木を動かしながら
ルールや秩序を生み出そうとしているのです。

子どもが、自分で偶然できたものから秩序を見出して、
自分のルールで作業に没頭していくとき、
外から見るともたもたと、無駄なことを続けているように見えたりします。
子どもが自分の頭を使って何かしているときは、
もたもたと試行錯誤をしている間が長いので、
「最初から価値があるように見えることをして欲しい」という気持ちで眺めていると、ただ、だらだらしているように映ります。

大人が見本をしるして、
それに向かって何かできるようになる作業をしている方が
見た目はずっと良いです。
子どもが進歩したように感じます。

でも、いつもそうして、大人が教えて子どもが真似る
ことを繰り返していると、
「直感的に秩序やルールに気づいて発展させる」能力が育ちにくいです。

かといって、好きなように遊ばせるだけでは、いつまでも遊びが進展しないまま飽きてしまいます。

私は、子どもが自分のしたいようにしている間は
邪魔しないようにして、「今、どのようなことに気づきつつあるのか」観察しています。
そして、飽きてきたころに、関心を持ちそうな見本をしるして、遊びに誘います。
でも無理に教え込むことはしません。
そのとき、参加しなくても、いくつか新しい情報がたまっていくと、
次に子どもがひとりで遊ぶときには、子どもが作るものの中に、
私が見本でしるしたものも含まれてくるからです。
見本をしるすことで、ルールや秩序に対する敏感さが増してきます。
 
 


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