虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

図形問題が苦手な アスペルガー症候群の子への教え方 

2011-09-27 16:07:42 | 自閉症スペクトラム・学習が気がかりな子

アスペルガー症候群の小学4年生の☆ちゃんのレッスンで、角度や平行、垂直について

学びました。

図形問題が得意なアスペルガー症候群の子もいますが、

苦手な子はとことん苦手です。

どうも線の上をスライドさせるように目を動かしたり、

いくつかの線の中からひとつの角度を見つけ出したりするのが苦手なようです。

 

面積の公式をいつまでも覚えられないときも、

直角とそうでない角の見分けがつかなかったり、

縦と横の辺がどこにあたるのか、捉えにくかったりするのです。

 

今回☆ちゃんが最初につまずいていたのは、

図形の中から垂直に交わる線と並行な線を見つけだすことです。

 

そこで、手で平行と垂直を作る方法を教えると、

ようやく納得しました。

 

目で見るだけでは、なかなか理解できないとき、

手を使って教えると、さっとわかるときがあります。

3ケタ÷1ケタの割り算で、答えを書くケタをよく間違えるときなども、

手で今は不要な数を隠し、交通整理でもするように、「ピッピッピッ、こちらですよって

数字を寄せるのよ」と言うと、いつも迷っていた子が

すっとできるようになるときがあります。

 

 

 

 

同位角や錯覚や対頂角を見つける作業が、

非常に苦手だという

アスペルガー症候群の子もけっこういます。

いくつかある情報のなかから、大切なものをピックアップするのが

難しいのです。

写真のような角度を見つけて遊ぶ教具を作ると、

楽しく取り組めるかもしれません。

 

 


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