「バグダッド・カフェ」

2010-10-20 22:59:38 | 映画
宝塚ではなく、西ドイツが存在していた頃の映画。そして、私のベストワン・ムービーです。ちなみにニコール・キッドマンの「ムーラン・ルージュ」がベスト2です。

余談ですが、昔は「レオン」が泣ける映画ベスト1だったのですが、「WASABI」のせいでトップテンから外れちゃいました。広末さんのせいじゃないですよ。めちゃフランス語頑張ってましたもんね。何がダメって、脚本がアウト!「レオン」をパロディ化したみたいに見えて、「レオン」を見てももう泣けません。

余談が長くなりました…。

ビデオテープの整理をしていたらテレビ録画していた「バグダッド・カフェ」を見つけたので見ることに。

これぞ、私が望む映画の在り方です。登場人物の人間関係が理想的だし、キャスト、脚本、編集、音楽、どれをとっても最高なんですよね!実際にこんなカフェがあったら毎日でも通ってます。

女性同士の友情がテーマになっているのですが、私の理想の関係ですね。


ヒステリックなモーテル兼カフェの女主人が、ドイツから旅行で来た太っちょのおばちゃんに八つ当たりするところから話が展開されるのですが、そこから友情を育むまでの過程が理想的。

また、その太っちょのおばちゃんに他の登場人物が癒され始めるところも理想的。

これぞ私が求めていた理想の映画です。雰囲気的には、邦画の「かもめ食堂」も同じような癒しの部分あってこれも好きです。

映画や舞台に関わらず、クリエイティブなお仕事はどれもお客の立場に立って創造されないといけないのでは…?と思うんですよね。

自分に合う合わないでお客を選ぶんじゃなくて、お客に寄り添おうとする姿勢が大事だと思うんですよ。自分本位だけでは絶対あってはいけないと思うんです。

お客が望むものを創造してこそ本当のクリエーターだと思ってます。それが才能だと思うんです。お金が動くなら特にね。

追記:生理的に合わない、受けつけないものはあります。ほっておくならまだしも、完全にはねのけてはいけません。受けつけない姿勢をあらわにしてはダメです。無理に近づかなくていいから、相手の存在をうち消さないようにだけ注意して欲しいという意味です。←誰に言うとんねん…。

と感じさせてくれた「バグダッド・カフェ」は私の大切な映画です。

今日のまとめ:映画の内容に関係ない話ばかりしてましたね。その太っちょのおばちゃんがヌードになるシーンがあるんですが、不思議なことに全くやらしさがないんですよね。

またまた不思議なことに、このおばちゃんが最後には可愛いらしい女性に見えてくるんですよ。いろんな意味で私の理想の作品です。久々に見れて良かった!

そうそう、ニコールの新作「ラビット・ホール」早く観たいな。その前に、どの映画祭でもいいからショーレースにもっと絡んで欲しいっ!!!

「恋人たちの肖像」

2010-10-19 22:28:33 | TAKARAZUKA
いつもお読みいただきありがとうございます。

来年からニコ・ドット萬として劇作家デビューします!すぐに消えるかも(笑)
また、公演等の情報をここにアップしていきますので、公演があるときは観に来ていただけると幸いです。

本題

これまた、ついつい押し入れからビデオテープを引っ張り出してきました。ここんとこ、宝塚にはまり出した頃が懐かしくなり、過去の作品を観まくっている今日この頃。

今日は、星組の日向薫さん主演作「恋人たちの肖像」。

この作品こそ、今の私を形成したと言っても過言でないくらい私の運命を左右した作品です。結果良かったの悪かったのか分かりませんがね…。もしこの作品に出会ってなかったら…と度々思い返します。それから、宝塚の「演出」に興味を持ち始めたのもこの作品がきっかけだったと思います。

この作品は、映画「双頭の鷲」「ルートヴィヒ~神々の黄昏」「うたかたの恋」を巧みに融合させた秀作なる逸品です。具体的にウィーンとかドイツとか地名・国名を使用していないところがまた憎い演出でもあるんですが。

今観ても脚本がよく出来てるのが分かります。ヤオヤ舞台を使用し、ダークな人間関係や世界観が漂っていて、さすが宝塚の蜷川幸雄と表されるだけある太田哲則先生だけあります(思っているのはきっと私だけでしょうが…)。

この作品の凄いところは、登場しない人物があたかもそこに存在しているように感じられるところです。いわゆる、エリザベートの旦那のフランツはんですわな。劇中では「大公」と呼ばれとるんですが、劇中における彼の残虐ぶりが目に浮かぶんです。決して登場しないんですよ。東宝では登場させたらしいですが、不要だと今でも私は思います。

台詞だけで登場しない人物の存在感を出すってかなり凄技なんですよ。演出力と台詞を発する方の演技力がものを言います。さすが太田先生!

ほんと、人間の苦悩や葛藤を描かせたら太田先生に敵う演出家はいませんね。その太田先生も今は宝塚を辞められて、大阪芸大の講師になられてるとか。確か…。講師でなく教授だったら、また芸大自体間違ってたらごめんなさい。

太田先生の「大いなる遺産」「二都物語」「冬の嵐~ペテルブルクに死す」も名作です。

それはともかくとして、「恋人たちの肖像」も痛い話なんですよ。皇后エリザベートをモデルにしたゾフィを、愛人フリッツが意を決して別れを告げるシーンがあるんです。

本来なら一緒に国を離れるはずだったのに、皇后の立場を尊重してフリッツが苦渋の決断を強いられるんですよ。あ~痛い。愛してるいるのに別れなくてはいけないこの辛さ。昔観た頃ははなんとも思ってなかったのに、歳を取るとこの辛さがよく分かります。

なんか、今観てる過去の宝塚の作品ってこんなんばっかりやな。愛を選べは心中…。相手を思いやれば別れる…。ハッピーエンドがないやん!

「恋人たちの肖像」にも死ぬ人はいますが、主人公がまだ生きているだけマシやね。

今日のまとめ:その昔、一時だけ真剣に太田先生の弟子になりたい時期があったことを思い出しました。ホンマの一時だけね。あの頃が懐かしい~&笑けてくる(笑)なんせ、熱しやすく冷めやすい性格なもんで…トホホ。

次こそコメディーを観よっと。実はさっきも天海祐希さん主演作「エールの残照」を見始めたのですが、また暗い気分になったので辞めました。

そうだ、ヤンさんの「メランコリック・ジゴロ」にしよう!と思って見始めたら、劣化して見れませんでした。声のみだったので諦めました(涙)

だから、もう寝ます。おやすみなさい。

追記1:いつもご覧くださってる方、ありがとうございます。この記事がランキングに入る度にら、まだ可能なら、もう一度舞台に立ちたい思いに駆られます。演出や脚本にも携わりたい。

今のネックは、才能の有無以前に稽古時間、生活費をどうするか?という現実問題があるんですよね。今はバイトに戻れない。ワークショップに参加したいたけど、それにも時間が取られかは悩みもの。

たとえ長続きしなくても後悔はしたくないんですよ。やりたいときにやりたいの!

ぶっちゃけ、自分思い通りの時間が欲しいなら、一つ覚悟を決めないといけない。っていうか、今その状況に追い詰められてます。



人生、思い描いた通りの展開には進まないね。突然、前ぶれもなく予想外の展開が待ち構えていることが多いね?

逃げるのは簡単。だけど、次の場所でも同じ試練が待ち構えているのは必至。立ち向かう時は、今しかない。命に関わることじゃないなら、今頑張るしかない。

私は今、こう思うようにしている。何十年後の未来の自分のためじゃなく、来世の自分のために誇れる自分でありたいと。前世がしょうもない人間だったら悲しいから。

時間が許す限り、やりたいことはやるよ。ちゃんと地に足を付けた状態で。向いてなかったり、現実を目の当たりにしたら、また考えをシフトチェンジすればいいだけのことだから。目の前のことも大事だから嫌でも頑張るよ。

二足のワラジを履いてみせるさ!頑張れ、俺!

そうそう、明菜さん、ディナーショー復帰おめでとう!明菜さんも頑張ってるから、私も頑張るよ!

追記2:ちょこっと、余興もどきでお芝居をする機会があり、お遊び&プチ本気感覚でほぼ場当たりで演りました。

後で録画した映像を見て、あまりにも自分の演技の下手さにビックリしました!もっと上手く出来てると思ったら、超ど素人すぎて現実を目の当たりにしてガッカリしました。演技をしている時は、遊びなのに自分が自分でなくなりそうな感覚に、ワーこの覚悟懐かしい!楽しい!!と思えて、やっぱり芝居が好き!と思ったんですけどねー。これじゃお金貰えねー、才能ねー、人の演技に文句言う権利ねー!(汗)ワタクシに演技批判された方々、本当に申し訳ありませんでしたm(_ _)m

最近ね、今回のお芝居もそうだけど、自分が今後チャレンジしたいことのプレビュー?もどき?の機会があり、どれも悲惨な有り様に本当にガッカリ続き。何を始めるにしても、継続は力なり!と思った。長期戦の覚悟がないと新しいことを始めたらアカンわ!と思いました。ホンマ、何事も継続!

やっぱり、お芝居楽しいから、ワークショップに参加します!ワークショップから始めます!(笑)











実は、現在、演劇関係の学校?に通っているんですが、自分には向いていないことがひしひしと実感してきて、苦痛で仕方ないので、ドロップアウトすることにしました。 

凄く演劇関係に携わりたいと思ってワークショップとか学校に行くことにしましたが、今まで縁がなかったのは、こういうことなんだと気付かされました。出会う相手との相性も含め、向いていないことはどうすることもできません。

正直悔しいけど、後悔はないです。ワタクシ自身、一観客として、つまらない作品は観たくないので諦めがつきました。

いつも、陰から応援して下さっている方がいらっしゃいますが、期待に応えられなくて申し訳ないですm(_ _)m

学校には、私の中の無意識の自分と向き合うことが出来たので感謝してます。

ただ、一生徒として、言葉は悪いですが、公開処刑されたことは一生忘れることはないです。自分も、部下に注意するときは場所と言葉に気を付けようと思いました。

それも含め、学校には感謝でしかないです。ありがとうございました。






コメント (2)

「心中・恋の大和路」ウタコさん&ミミさんver.

2010-10-15 22:52:33 | TAKARAZUKA
急に観たくなったので、昔のビデオテープを引っ張り出して観ました。途中から始まっているのが残念なのですが、1番の見せ場の「封印切り」とラストの「雪路」が観れるだけまだマシというものです。

ああ、懐かしい~というか、内容が深い~。作品自体は生で観たことないですが、このビデオを観るのが10年以上ぶりになります。

歳をとって改めて観ると感慨深かったです。自分ももう少しで忠兵衛になるところだった(汗)危うく非現実な世界に引きずり込まれるところでした。っていうか、自ら陥ろうとさせてましたね…反省。

梅川が忠兵衛の実父に会うシーンが痛かった(私の胸がね。梅川を演じたミミさんこと、こだま愛さんは完璧な演技です!)。

イッセー尾形さんの舞台で観たネロ少年に共通する部分があって非常に辛かったです。が、今はスッキリした心地です。胸のつかえが取れた感覚です。

やっぱり、「心中・恋の大和路」は名作です!歌舞伎より断然宝塚版の方がいいですよ!ほんま、もりえちゃんで再演して欲しいわ!祐飛さん&すみ花さんコンビでもいい!←でもいい…って、なんちゅう失礼なっ!

今日のまとめ:ついでというのもなんですが、ウタコさん&ミミさんのサヨナラ公演のショー「ル・ポアゾン」のビデオテープも引っ張り出して観ました。ショパンの「別れの曲」で踊るウタコさんとカナメさん(涼風真世さん)のシーンで思わず涙が零れてしまいました。この作品も名作です!

来年、星組で再演されますよね!?再演は断固として反対派の私でしたが、決まったものは仕方ないので、凰稀かなめさんが、カナメさんの役を丸ごと演じるなら絶対観る価値ありますよ!

カナメ繋がりだけでなく、この二人顔がよく似てる!かなめさんでオスカルが観たい!飽くまで、「アンドレとオスカル編」で!←しつこい!


なんでこうなるの!?

2010-10-13 23:15:38 | 日記
本来なら、明日の「エリザベート」を観劇のために、今頃は東京行きの夜行バスに乗っているはずなのに。我輩のお口のせいで断念せざるをえなくなってしまった…これこそ身から出たサビである(涙)

チケットを取って下さった方に申し訳ないですが、東京に住む従姉にチケットを譲りました。

いつかこのお詫びをと思いつつ、再来年、大阪ですることがあれば、その時は必ず観させて頂きます。

東宝初演以来10年ぶりの鑑賞に期待を寄せていたのに…。非常に残念で仕様ありません。あさこエリザ、カリンチョゾフィ、絶対大阪に来てや!っていうか、小池先生よろしくお願いしますよ!その時は浦井ルドルフは観れないかもしれませが…、仕方ない…。

今日の教訓:口は災いの元。話す時は相手と内容を選ぶよう気をつけましょう!良かれと思ったことは必ずしも相手には良いとは限りません。ホンマ甘かった…っていうか、なんでこうなるの!って言いたい(涙)


イッセー尾形のこれからの生活2010 in ひょうご

2010-10-09 23:19:28 | 舞台
これまた、全く観る予定ではなかったのですが兵芸へ。

めちゃくちゃ面白かったです!

イッセーさんの人間観察の凄さ!というよりかは、実はいない(存在しない)んだけどもいるかもしれないと錯覚させるくらい説得力のある演技に感服致しました。

めちゃくちゃ笑ってしまいました。自分がゲラであったことを思い出させてくれるくらい、涙流して笑ってました(大爆笑)

広島県の女子高生、最初の登場人物なのですが、私のハートを完全に奪われてしまいました。上手い、凄い、笑ける!三拍子揃ってます!後姿がマジ女子高生に見える!

こういうのって、お笑いの友近さん、青木さやかさん、劇団ひとりさん、柳原可奈子さんもピンでされてますが、イッセーさんは格別ですね。

決してお笑いの分野ではなくお芝居の分野として観ることが出来るのは何故なのかずっと考えてました。

答えはただ一つ、イッセー尾形さんだから!としか私のちっぽけな頭ではそれしか考えつきません。

天草ゴロウさん、即興も交えていたので苦労されているところが垣間見れて楽しかったです。自分自身と重なる部分があって、まさかの人生勉強に有り難さを感じています。自分の道は自分で選択します!!!こんなこと感じたのは私だけでしょうが…。

たくさん登場人物が見れる上に、単純に笑えるくらい面白いので、興味ある方は是非ご覧下さい。

今日のまとめ:イッセー尾形さん、本当凄いです!人間観察だけでなく、ギター、バイオリン、尺八、少々アコーデオンも使いこなせるんですよ!

役になりきるということは、台詞が体の一部になっていること、決して脳みその一部だけであってはならないと感じさせてくれたお芝居でした。

笑いに飢えた方は必見ですよ!