二階堂ふみちゃんの魔性の女っぷりにアッパレ!ナイスキャスティングでした!
本当は全く観る予定じゃなかったんですが、テレビをつける度に、映画の宣伝等でふみちゃんを見る機会が多くて(A-Studio面白かった)、それでも観る気はなかったんですが、モスクワ映画祭で、作品賞と男優賞を獲ったということで、超ミーハー心で観てきました。
封切られてもうかなり日にちが経つのに、まだ上映中で、しかもレイトショー料金で観れたので超ラッキーでした。1800円だったら間違いなく観てない(笑)
「ビッグ・フェラー」を観た後だけに、浮かんだ言葉は“残酷なまでの冷静さ”でした。この作品にも当て嵌まって驚き!言っておきますが、犯罪は例外ですからね!
とてもあり得ない設定なんだけど、めちゃくちゃ主役二人に共感してしまいました。ぶっちゃけ書くと、浅野さんよりふみちゃんの方が賞に近かったと思う。ふみちゃんも賞に匹敵する演技力と存在感でしたよ。是非とも日本アカデミー賞で獲って頂きたい!それくらいのものはあった。
は、さておき、内容は、現代版「源氏物語」とも感じさせられる人間関係で、まさに主役二人は光源氏と紫の上のような存在でしたね。血の繋がらない少女を自分の子供として育てる。名目上では父娘ではあるけども、肉体関係がある。
こう書くと、やらしい作品に思うけど、この二人の関係は体の結びつき以上に、心の奥底のもっと深い部分で強く強く結びついている。
血の繋がりはないけども、血の繋がった親子関係以上に男女の関係以上に、血は水より濃いならぬ、水は血より純粋…を表現したような人間関係で、常識ではあり得ない人間関係なんだけど、私にはめちゃくちゃリアリティーがあって本当に共感しまくりでした。
普通なら、藤竜也さん演じる叔父さんの考え方が筋が通っているんだけど、叔父さんの常識はこの主人公二人にとっては常識ではない。大きなお世話にすぎない。それくらい二人の結びつきは根が深い。だから誰にも引き離せない。引き離したらダメなんだよ。
ぶっちゃけ、主人公二人は屈折してます。心の闇を抱えている。だからこそ余計相手の心の深いところが見える。体の関係はほとんど確認作業でしかない。
映画や小説といったフィクションの世界でしか通用しない人間関係ではあるけども、描いている世界観は、まさにピアフの♪愛の讃歌♪でした。ぶっちゃけ書くと、愛のために犯罪をおかしてしまったver.です。
現実的には不条理な展開なんですが、映画的には主人公二人の♪愛の讃歌♪ワールドが素晴らしかったです。
肉体関係のある恋人同士の二人でもあるのに、ちゃんと父と娘の視点で、それぞれの恋人候補が本当に相応しいかどうか品定めするシーンや台詞があってそれが非常に印象的でした。自分の幸せだけでなく、相手の幸せも考えている。でも、本当に相応しい相手ではないから『お前は無理だ』みたいなことを言ってしまう台詞が印象的で、お互いがお互いをよく理解しているからこその言葉だから、非常に核心を突いている。
要は、“覚悟”があるかどうかなんですよ。極端ではあるけど、殺されてもいい“覚悟”でもあり、殺すだけの“覚悟”があるか?なんですよ。
屈折した二人だから、究極の選択をするだけの覚悟があるかどうかが非常に大事になる。それを理解できる相手じゃないと、どんなに金持ちで綺麗な洋服で着飾っても、洋服は身体を纏う役割・物質でしかない。心を包むことは誰にもどんなにお金があっても出来ない。を見事に描写していて、ラストは最高でした!(笑)
最近は、特に性犯罪など性を物質化した犯罪が多くて、人間関係がますます希薄化している犯罪が目立つ。それって本当にコミュニケーション不足で、単純に物質的欲求を満たせばいいといった考えが原因だと思う。物質が不足しているんじゃなくて、心が不足していることに気付いていない。心が貧乏なんだよね。
主人公二人にとっては、貧しくてもお互いが存在していることが大事なんだよね。心の奥深い部分にポツリと小さな穴が空いていて、その穴を塞ぐことが出来るのは二人だけだもんね。お互いそれを分かっている。足りないのは物質じゃなく心なんだよ。そういう意味では、現代社会に欠けているものを浮き彫りにした作品でした。
犯罪をきっかけに落ちぶれていく浅野さん父。逆に小綺麗になっていくふみちゃん娘。心の繋がりは見た目ではない!といったラストがめちゃ良かった!
ラストでふみちゃんをキャスティングした意図が明白になった。少女時代もあどけなさの中に妖艶さがあってリアルだったけど、成人した様は更に上を越えた。10分にも満たないシーンだけど、ふみちゃんの魔性ぷりが最大限に活かされてました。こういう変身ぶりは大好き!(笑)
浅野さんは、落ちぶれてからがお見事でした。高良君との絡みに、えっ、そういう役やったん!?とビックリしましたが、実はそういう役じゃなくあれが品定めだったんですよね…?上手く見せてた。
藤竜也さんも助演男優賞ノミネートもんだと思います。
いや~、いろんな意味でオープニングから流氷のシーンが度肝抜く。音もエロさを強調する効果音にも感じました。
作品的には本当に不条理な展開ですが、私は好きです。
今日のまとめ:相変わらず何を書いているのか自分でも分からない文章になってますが、ふみちゃんは女優賞獲れると思う!っていうか、獲って欲しい!
今年は二階堂ふみがヤバイかも!?
本当は全く観る予定じゃなかったんですが、テレビをつける度に、映画の宣伝等でふみちゃんを見る機会が多くて(A-Studio面白かった)、それでも観る気はなかったんですが、モスクワ映画祭で、作品賞と男優賞を獲ったということで、超ミーハー心で観てきました。
封切られてもうかなり日にちが経つのに、まだ上映中で、しかもレイトショー料金で観れたので超ラッキーでした。1800円だったら間違いなく観てない(笑)
「ビッグ・フェラー」を観た後だけに、浮かんだ言葉は“残酷なまでの冷静さ”でした。この作品にも当て嵌まって驚き!言っておきますが、犯罪は例外ですからね!
とてもあり得ない設定なんだけど、めちゃくちゃ主役二人に共感してしまいました。ぶっちゃけ書くと、浅野さんよりふみちゃんの方が賞に近かったと思う。ふみちゃんも賞に匹敵する演技力と存在感でしたよ。是非とも日本アカデミー賞で獲って頂きたい!それくらいのものはあった。
は、さておき、内容は、現代版「源氏物語」とも感じさせられる人間関係で、まさに主役二人は光源氏と紫の上のような存在でしたね。血の繋がらない少女を自分の子供として育てる。名目上では父娘ではあるけども、肉体関係がある。
こう書くと、やらしい作品に思うけど、この二人の関係は体の結びつき以上に、心の奥底のもっと深い部分で強く強く結びついている。
血の繋がりはないけども、血の繋がった親子関係以上に男女の関係以上に、血は水より濃いならぬ、水は血より純粋…を表現したような人間関係で、常識ではあり得ない人間関係なんだけど、私にはめちゃくちゃリアリティーがあって本当に共感しまくりでした。
普通なら、藤竜也さん演じる叔父さんの考え方が筋が通っているんだけど、叔父さんの常識はこの主人公二人にとっては常識ではない。大きなお世話にすぎない。それくらい二人の結びつきは根が深い。だから誰にも引き離せない。引き離したらダメなんだよ。
ぶっちゃけ、主人公二人は屈折してます。心の闇を抱えている。だからこそ余計相手の心の深いところが見える。体の関係はほとんど確認作業でしかない。
映画や小説といったフィクションの世界でしか通用しない人間関係ではあるけども、描いている世界観は、まさにピアフの♪愛の讃歌♪でした。ぶっちゃけ書くと、愛のために犯罪をおかしてしまったver.です。
現実的には不条理な展開なんですが、映画的には主人公二人の♪愛の讃歌♪ワールドが素晴らしかったです。
肉体関係のある恋人同士の二人でもあるのに、ちゃんと父と娘の視点で、それぞれの恋人候補が本当に相応しいかどうか品定めするシーンや台詞があってそれが非常に印象的でした。自分の幸せだけでなく、相手の幸せも考えている。でも、本当に相応しい相手ではないから『お前は無理だ』みたいなことを言ってしまう台詞が印象的で、お互いがお互いをよく理解しているからこその言葉だから、非常に核心を突いている。
要は、“覚悟”があるかどうかなんですよ。極端ではあるけど、殺されてもいい“覚悟”でもあり、殺すだけの“覚悟”があるか?なんですよ。
屈折した二人だから、究極の選択をするだけの覚悟があるかどうかが非常に大事になる。それを理解できる相手じゃないと、どんなに金持ちで綺麗な洋服で着飾っても、洋服は身体を纏う役割・物質でしかない。心を包むことは誰にもどんなにお金があっても出来ない。を見事に描写していて、ラストは最高でした!(笑)
最近は、特に性犯罪など性を物質化した犯罪が多くて、人間関係がますます希薄化している犯罪が目立つ。それって本当にコミュニケーション不足で、単純に物質的欲求を満たせばいいといった考えが原因だと思う。物質が不足しているんじゃなくて、心が不足していることに気付いていない。心が貧乏なんだよね。
主人公二人にとっては、貧しくてもお互いが存在していることが大事なんだよね。心の奥深い部分にポツリと小さな穴が空いていて、その穴を塞ぐことが出来るのは二人だけだもんね。お互いそれを分かっている。足りないのは物質じゃなく心なんだよ。そういう意味では、現代社会に欠けているものを浮き彫りにした作品でした。
犯罪をきっかけに落ちぶれていく浅野さん父。逆に小綺麗になっていくふみちゃん娘。心の繋がりは見た目ではない!といったラストがめちゃ良かった!
ラストでふみちゃんをキャスティングした意図が明白になった。少女時代もあどけなさの中に妖艶さがあってリアルだったけど、成人した様は更に上を越えた。10分にも満たないシーンだけど、ふみちゃんの魔性ぷりが最大限に活かされてました。こういう変身ぶりは大好き!(笑)
浅野さんは、落ちぶれてからがお見事でした。高良君との絡みに、えっ、そういう役やったん!?とビックリしましたが、実はそういう役じゃなくあれが品定めだったんですよね…?上手く見せてた。
藤竜也さんも助演男優賞ノミネートもんだと思います。
いや~、いろんな意味でオープニングから流氷のシーンが度肝抜く。音もエロさを強調する効果音にも感じました。
作品的には本当に不条理な展開ですが、私は好きです。
今日のまとめ:相変わらず何を書いているのか自分でも分からない文章になってますが、ふみちゃんは女優賞獲れると思う!っていうか、獲って欲しい!
今年は二階堂ふみがヤバイかも!?