続き…

2014-07-02 02:01:48 | 映画
あと、♪The moon song♪ の歌詞と、パンフレットに載ってる台詞がまさに宇宙の愛の言葉でした。まさか、こんな作品だと思ってなかったからぶっちゃけビックリ!

監督&脚本のスパイク・ジョーンズ、「マルコヴィッチの穴」「アダプテーション」も意外性があって面白かったけど、今回はまさかの私が好きなテーマだったのでそれなりに良かったです。めちゃくちゃ良くはなかったけどね…。

今日のまとめ:この作品、特にスピ好きな方にオススメ!


「her 世界でひとつの彼女」

2014-07-02 01:54:55 | 映画
至って普通の内容だと思わせつつも、なかなか鋭い視点を突いていたと思う。


人工知能を持ったコンピュータ(パソコンじゃないよ)と人間の恋。

ぶっちゃけ、これってお互い会うことができない遠距離恋愛と同じやん!?と思ってしまった…。

巷を歩いていると、独り言のように見えない誰かと会話しながら歩いているような人がいるじゃないですか?実際は携帯を持たずにマイクで話をしているわけだけど、一見、この人病気?って思うことありません???

主人公はまさにそんな人物で、補聴器のようなイヤホンで相手の声を聞いて、マイクらしきものがないのでおそらくマイク兼だと思うけど、独り言のように会話している。イヤホンはオンオフ式なので、オフの時、相手が話がしたい時は携帯が鳴るようになっている。

人工知能を持ったそのコンピュータは人間と同じで、知識を増やすこと&経験から更に知能が高くなる。より人間に近い感情を持つようになる。そこがこの作品の味噌になります。最初は友達みたいな関係が恋人になっていく過程が上手かった。常に心に寄り添ってくれるから普通の人間よりも有難い存在になる。

で、このバーチャルな恋愛が果たしてどういう結末を迎えるのかが鍵となってきます。

ネタバラシはしませんが、バーチャルな世界なりのオチではありました。まさしくネットの世界ならでは。

内容自体は本当に長距離電話で恋愛をしているような感じなんですが、でもテーマはなんと!“宇宙の愛”でした。

まさかの“無償の愛”という単語も出てきます。

ぶっちゃけ書くと、コンピュータと主人公は真実の愛を学びます。

これはスピの世界にも通じますが、恋愛には決して無駄はないと言える。恋愛に関係なく、人間の生き様には各々癖がある。同じ失敗を繰り返す人は間違いなく癖が原因。その癖を取り除かないことには、人生は前進できない。停滞したまま、もしくは同じ所をグルグル回るだけ。

主人公はその癖に気付く。どう気付いたかもポイントになります。

ひと昔なら、離婚をくり返す人に対して学習能力がない!って思ってましたが、今は前進するための学びだと思ってます。バーチャルの恋人によって、主人公は学びを得た。過去は未来のための大事なステップであることを主人公は学んだ。

ちなみに主人公は結婚しているけども、別居中。というかは離婚届けにサインが出来ないだけ。まだ未練がある状態…。

離婚を繰り返しても、結婚当初は大恋愛だったわけやん。その時の愛は決して偽りじゃないと思っている。ただ、人間ってワガママな生き物だから自分の思い通りならないと腹が立つ。結局、別れたからといって、それが偽りの愛だったとは思ってない。人間って本当に癖が悪いんだよ。

あと、縁も大いに関係していると思っている。

運命の人は誰しも必ず存在していると思う。でも、地球の裏側に、そんな遠くにはいないと思ってる。運命の人は近くにいると思う。なぜなら、出会わないと運命の人にならないから。運命の人がブラジルにいても、こっちから行く、もしくは向こうから来てくれない限り出会えない。ということは、一生出会わないこともありうるわけだ。そんなことはないと思う。類友の法則で、もう出会ってる、もしくはこれから出会う、はず。

出会ってないと思うのは、これまた思い癖で、灯台もと暗しである場合が多いと思う。または理想が高いのどちらか。

理想が高くて、恋愛経験が乏しくなっている人を何人か周りにいるけど、相思相愛で運命の人との出会いは不可能だと思った方がいいと思う。そんな出会いを待つより、恋愛経験を積んで失敗して学びを増やしていく方が断然将来の自分のためになると思う。

あたって砕けるだけの覚悟がないと理想の相手は見つからないと思う。恋愛経験を積むことで、理想も変わるからね。必然と本人も変わることになる。思い癖と恋愛癖、思考パターンや恋愛パターンから自分を知ることで、より相手を知る・理解出来る一番のヒントになると思う。より良い関係を築く近道だと思う。

ちなみに私は恋愛放棄してます。面倒くさいから(笑)ま、主人公より私の方が断然バーチャルな恋愛で幸せだと思う。ぶっちゃけ、楽。誰にも迷惑かけないし、傷つかないから(笑)

主人公を見ながら思った、わたくし、あんな長距離電話みたいな関係や会話続けられません。超面倒くさい!この面倒くささが、私の悪い癖です。私の文章における言葉足らずや説明不足もこの面倒くささが原因です。長い文章を書いている割りには内容が薄い(汗)

映画の主人公は私と似ているようで遠かった(笑)間違いなく主人公の方が断然未来は明るいけどね…。

私が思う宇宙の愛とは、まさしくピアフの人生。

マルセルとの恋。テオとの恋。どちらが本物か???どちらも本物だと思う。じゃあ、あの世ではピアフはどちらを愛を選ぶ?なんて邪道な質問。♪愛の讃歌♪はマルセルへの愛の歌。現世ではピアフのお墓の隣にテオのお墓がある。どちらも真実の愛の結晶と結果。私はあの世では愛しかないと思ってる。それが宇宙の愛だと思う。

っていうのを感じさせる作品でした。

主人公を演じたホアキン・フェニックスがめちゃ良かった!ぶっちゃけ、嫌いな役者さんだった。お兄ちゃんのリバーは好きだったけど…。昔は演技が胡散臭くて苦手だったけど、今回のホアキンは超自然で上手かった!普通の演技に感動した。それくらい偏見がありましたが、見事に払拭してくれました。

バーチャルの恋愛相手の声だけの出演のスカーレット・ヨハンソンがこれまた上手い!アニメみたいに形や顔や表情があるわけではないのに、リアルな感情表現で素晴らしかった!イメージがめちゃ伝わってきた。

主人公の友達役のエイミー・アダムスがこの作品の大事な役を担っているんですが、そこは丁寧に演じていて良かったです