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学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

「杖」と歩く人にはその人の物語が

2023-11-10 16:22:59 | 日記
 寒さが徐々に平年通りに戻ってきて朝の起床が夏時間から30分ほど遅くなってきたようにおもう。それでもまだまだ真冬ではない。ベッドを出て庭に出る清々しさを…と思ったら今朝は久しぶりに雨。いつものように近所を散歩することは中止。そして杖をついて何かの病気のリハビリをしている人の散歩も中止だろう。午前9時を過ぎて子供達の登校がなくなると決まって我が家の前を杖をつきながら歩く一人の男性のことが急に思い出された。少し気にはなるけれど声をかけたことはない。ゆっくり歩を進めるその人の歩くペースを崩したくないからだ。
 以前、別の人なのだが散歩中に声をかけてハッとした経験があった。その老婦人は僕が聞いてもしないのに、一生懸命に杖をつく理由を説明し始めたのだ。脳梗塞を患っただの、家に面倒を見てくれる人がいないだのと、何か弁解しなければならない理由があるかのように話し出したのだ。僕としては「周りに気をつけてくださいね」という気持ちで挨拶をしただけだったのに。
 杖と言えば、ほとんど誰でも思いつく諺は「転ばぬ先の杖」ではないだろうか。しくじらないように前もって十分に用意しておくこと、という意味あいの諺だが、考えてみるとその使い方は時と場合によってなんとなく押し付けがましく注意を喚起するような上から目線の雰囲気がある言葉だと感じるようにもなった。経験からの学びとは「転ばないための杖」、その時以来、もう一歩先を考えて杖をつく人への気配りとは「ゆっくり歩くことで他人の迷惑に」などと考えないで自分のペースで歩いてくださいね、という温かい目で追うのが一番良いと思うようになってきた。

虎ファン「なんでか涙止まれへん」

2023-11-07 16:19:27 | 日記
 先日の5日(日)に行われたプロ野球日本シリーズ第7戦、9回の表を終わってスコアは7対1で阪神のリードだ。ほぼ日本一のタイトルを手中に収めた状況で、テレビに映ったファンの顔、顔、顔、その中のやや初老の男女数人が目頭を押さえたりして泣いているのだ。応援しても応援しても優勝できない“だめトラ”を応援しての38年間が甦ってきたのだろうか。勝利を確信した時涙が滲んできたのだろう。人は身の回りになんらかの”喜び”が必要なのだとふと思った。
 愛想をつかしそうになるのを堪えて大阪の虎ファンは一体感が強い。“苦しみを乗り越えて克服した時に歓喜に至る”などという言葉を信じてとにかく一心不乱に応援、不幸な顔は笑いで吹っ飛ばせ、成功しなくてもいい全身全霊で打ち込めるものを探すことだ、と大阪魂を全面に。大阪人の幸せとは、何かに一心不乱、そしてその何かを成し遂げた喜びの中のワクワク感のことだ。(今年の日本シリーズ、親戚対決、兄弟対決、地域の活性化の一助となったのではと思う)
 偉そうなことを言っている僕なんだが、本人はもう阪神の応援は懲り懲り、などと根を上げかけている。一つには残りの人生がそれほど残されていないように感じることが日常生活の中でしばしば起こることだ。20年に一度やってくる程度の優勝のためにプロ野球球団を応援することに疲れてきただけではなく物理的にもあとがない。ま、何はともあれ、阪神ファンの皆さん、本当によかったですね。僕は次の優勝の頃にはこの世にいないと思いますが、次の20年余りの辛苦に耐えてくださいね。辛抱の後の歓喜を夢見て…。(皆が喜んでいるのに、なんだこのムード⁉︎)

犬は神?どういうこと?

2023-11-03 16:25:17 | 日記
 夕暮れ時は犬の特別なお散歩時間になるようだ。次から次へいろんな種類の犬が飼い主と共に我が家の前を通り過ぎる。彼らの目指す目標は、隣の家と我が家との間付近に立っている電柱がお目当てであるらしい。やってくる犬がほぼ全員(全犬?)その電柱にオシッコをかけるのだ。おかげで後々水で洗わなければ匂いが徐々に蓄積されてそこを通るたびに嫌な思いをすることになる。猫はその点…と言いかけたがやはりオシッコや糞に悩まされる。猫は自由なので下手をすると庭が嫌な匂いに支配されかねないのだ。申し訳ないが丁寧に断りの姿勢を示すことになる。
 僕はどちらかと言えば“犬派”である。犬は時々「私に何をして欲しいの?」という目で飼い主を見る。その目がたまらなく可愛いのだ。犬は人間の最良の友、という言葉があるが犬たちは3万年以上も前から人間のそばで生活してきたと言われている。そして人間が知ったことというのは、犬はウソをつかないということらしい。犬は喋れないからウソをつけないのだという人がいた。人は各々の人生でいろんな人と出会うことになる。そして「人に出逢えば出会うほど、私は犬が好きになる」という言葉が生まれたように、人間同士が騙した騙されただのと騒いでいるのを尻目に犬は人間のそばにいて人に忠実な最良の友なのだ。
 面白いことを教えてくれた犬好きの人がいた。英語では犬はDog、逆に書けばGod(神)となる。なるほどと大いに納得したことを思い出す。犬は人にとって誠実な存在、きっと犬派人間にとっては神のような存在なのだろう。犬派人間には犬が必要なんだなぁ…知らんけど。