学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

マスクの異文化理解

2023-02-10 16:25:47 | 日記
 「またマスク忘れた」、何度忘れたら気が済むのかとにかく頻繁にマスクを忘れる。スーパーに車で出かけて、エレベーター前に立った途端にマスクをしていないことに気がつく。コンビニに入った途端にマスクをしていないことに気がついて急いで車に。年寄りは歩くことが大切だと家を出て歩き始めて5分、通り過ぎる人を見て自分がマスクをつけていないことに気がづく。なぜ忘れるのか、原因はわからないから理由を歳のせいにしてしまう。とにかく今だにマスクの装着が身についていない。歳のせいだの習慣づけができていないだのと言うより不注意以外の何ものでもないと結論づけた。(家にはマスク屋ができるほどの新品マスクの山)
 半世紀以上も前、アメリカに留学中に風邪をひいてマスクを買いにドラッグストアへ。「そんなものは置いていません」とつれない返事。そう、アメリカではマスクは深刻な感染症の入院患者以外はマスクはしないと教えられた。以来マスクの装着は考えたこともない時期が長く続いた。コロナが世界中で問題になり始めて、やっと僕の友人はマスクを購入したとズームの向こうで苦笑いしたのを思い出す。「全ての責任は自分にあり」、と自己責任を重視するのがアメリカの個人主義だ。周りを見回してマスクの着用の決定をする日本人とは大きな違いである。アメリカ人は相手の人の唇の動きでその人の発している音、つまり単語を判断すると言われた。実際、僕は留学時代、何度も発音の注意を受けたことを思い出す。なるほど、これがアメリカ人がマスクを嫌う理由なのかも。今ではマスクをしていない人との会議を恐れる人も出て来たと聞いた。議論好きのアメリカ人、自己主張とは唾を飛ばしまくることに今になって気がついたのかな。

卵の殻は壊される運命にある

2023-02-07 16:30:36 | 日記
 気がつけば4日の土曜日の立春を境に晴れた日は春の日差しの暖かさが感じられる。正月を祝っていたら、もう2月に入って1週間が経つ。「もう」と思う人と「まだ」今年はほぼ11ヶ月が残っていると考える人がいる。今年は良い年にするのだと頑張り始めたところだという人もいる。物事を楽天的に見るか悲観的に見るかでいつも引き合いに出される例えがある。今では使い古された名言のように思うが、「グラスの中の水がもう半分もなくなっちゃった」いや「水はまだ半分も残っているよ」という二つの表現だ。ふんふん、と納得しながら聞いていたのはひと昔前、最近は「まだ」とか「もう」に惑わされてはいけないと主張する人が出てきたのだ。グラスの中の水など気に留めず、一杯にしたかったらまた注ぎ足せばいいというものだ。僕はこの種の展開が大好きで、ものは全て見方、考え方で人に与えるインパクトは全く違ってくる。
 ほぼ毎朝食べる卵焼きの卵を割る時も、出来上がったゆで卵の殻を剥くときも、小さい破片が残って後悔することがたまにある。注意しないと、ガリッと口の中で音を立てて一気に食べたい気を失う羽目になる。“卵とは外から壊されると生命が終わる(Life ends.)、しかし内から壊されると生命が始まる(Life begins.)” などと考えて卵を割っている人がいる。そっか、いずれにしても卵とは壊される運命にあるものなのだと気がついた。自分の殻を破るには内からの破壊が必要だ。何か新しいことを始めるには内からの変化にエネルギーを注がなければならない。じっくり卵を見つめていたら、もう80歳、いやまだ80歳、日本や海外への旅行も楽しみたい。まだまだ人生やれることはありそうだ。

社会の乱れを克服する知恵とは

2023-02-03 16:22:12 | 日記
 寿司に自分の唾をつけてレーンに戻すなど回転寿司店での客による様々の暴挙に驚きというか、信じられない失望感でいっぱいだ。テレビの動画に映っているのは子供ではないか。悪ふざけなどと済ませられる問題ではない。僕はアメリカに住んでいた頃(半世紀以上も以前)日本人の清潔感や人を思いやる気持ちを自慢げに話していたものだ。現在、日本の子供達の一部は自分が目立ちさえすればそれでいいという環境の中で育ってきたからだろうか、人の迷惑などは頭にはないのかとがっかりする。“善意と悪意(good and evil)” そして “正しいことと間違ったこと(right and wrong)” ,そんな判断ができない大人や子供が日本に出現し始めた。今回の事件の張本人、親子で名乗り出て謝ったというが、これは謝って済む問題ではない。
 がっかりしているだけでは何も改善されることはない。何とかこの状況を脱しなければ日本の未来はないとすら思えてくる。かつて、アメリカで活躍したオプラ・G・ウインフリーという名の黒人女優でTVトーク・ショー番組の司会者がいた。オバマ大統領を生む支援演説で有名だ。「傷を知恵に変えよう!(Turn your wounds into wisdom!)」—-もちろん彼女の場合はアメリカの黒人問題や差別が念頭にあるのだろうが、日本では自己主張や目立ちたがり、自分さえよければの風潮を生む社会を変える “知恵” が要る。一般に人は人生、何度も傷つく経験を経なければならない。しかし、他人への思いやりや優しさに触れた“気付き”から人としての知恵を学ぶことはできる筈だ。落胆や失望からの脱出には厳しい “傷” を経験しなければならないのだろうか。移り変わる世の中、何とも重苦しいご時世になってきた。推移を見守りたい(首相の答弁?)