学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

気持の切り替え

2021-08-13 15:40:26 | 日記
 高校野球また順延。昨日の試合は秋田代表の明桜高校と北北海道代表の帯広農業高校、線状降水帯の影響を受けた激しい雨で4回で打ち切られた。降雨ノーゲームだ。試合は5対0で明桜高校がリードしていてプロ注目の風間投手はここまで無安打無得点の完全な55球の投球である。無情な雨が全てを水に流して試合はなかったことに…。解っちゃいるけど人生は甘くない。厳しい結果に気持ちの切り替えはできるだろうか。試合の行方を変えた雨の話は数え上げればキリがない。一方、劣勢だった帯広農高校は「気持ちの切り替え」で全く新しい気持ちで試合に望みたいところだ。ノーゲームになった試合での風間投手への対応を考え続けて工夫をしてくることだろう。どちらの高校にも勝たせてあげたいと両校を応援するのが高校野球ファンの心情だ。何よりも仕切り直しの試合の行方が楽しみだ。野球の女神はどちらに微笑むのだろうか。
 野球の選手は不利な状況の時に「切り替えて」と言う言葉をよく口にするのを知っている。大学で現役の時に硬式野球部の顧問や部長を4、5年務めたことがあるからだ。状況が悪い時には気持ちを高めるプラス思考の励ましを考え、逆に好調な時は気持ちを引き締めた。試合後の反省会、負けた時は「朝の来ない夜はない」切り替えて明日に備えようと話した。勝った時には「明日からまた挑戦」自分との戦いなどを強調したものだ。
 野球は人生と同じである。ちょっとしたことから状況が変わる。いちいち気にしていたら野球などできるものではない。「一日一日、何かの贈り物があって何かの学びがある」それが人生というものだ。雨が止んで新しい試合に臨む明桜と帯広農の選手たち、気持ちを切り替えるためにどちらの方向を向いているだろうか。済んだことは済んだこと、過去は戻ってこない。

女子バスケの銀メダル

2021-08-10 17:45:39 | 日記
 半世紀以上も前、アメリカ留学を達成して最初に覚えた単語が インジェニュイティ (ingenuity 創意工夫)という単語。大学の寮の最初のルームメイトが ジョン・ジョンソン(John Johnson)という覚えやすい名前の学生で慣れないアメリカ生活に怯える僕をいろんな面で励ましてくれた。彼が僕のスーツケースや持ち物を見てはいつも言っていた言葉が “Japanese ingenuity”。僕としては意味も分からなくて、最初の内は何か下心でもあるのかと身構えていたのを今でもよく思い出す。ジョンにとっては日本人の持っているものが珍しくて見たこともない工夫があると興味津々だったのだ。僕がこのブログでよく強調する「創意工夫」はこの時からのものである。
 さてオリンピックが閉会した。いろんなドラマが生まれた中で僕の心に残ったメダルは僕の好きな野球の “金” ではなく女子バスケットボールの銀メダルだ。対ベルギー戦の残り8秒からの逆転勝利は遠い外からの3点シュート、2点差を跳ね返しての逆転勝利だった。そこから女子バスケットボールの試合を追いかけた。フランスを相手に勝利して完全に虜になってしまった。決勝は本命アメリカが相手だ。小さな日本人選手が “ちょこまか” と巨人のアメリカ選手の周りを所狭しと走り回るさまは胸にジンとた。とにかくキツかったと選手がいうコートを走り回る練習と3点シュートの練習で体格のハンデを超えようとした。コーチはアメリカ人のトム・ハーバス。奥さんは日本人。社会人バスケのトヨタ自動車との関連で日本に何度も滞在、学んだ日本語で選手を鼓舞する様は驚きだ(文法や書き英語を強調した“語学”と呼ばれる僕の若い頃の英語の勉強法では英会話習得は難しい)。自分が必要な生活用語からの外国語学習は周りと意思の疎通をしやすくする。スポーツであれ語学であれ、困難、失敗、を乗り越える力はやっぱり「創意工夫」から、とオリンピックが教えてくれた。

茹(う)だる暑さ

2021-08-06 18:00:53 | 日記
 昨日は最高気温が38.9度の猛暑日である。ここまで気温が上昇すると「茹だる(うだる)ような暑さ」と暑さの表現が変わってくる。ところで“うだる”ってどういう意味(?)…案外即答できない表現である。とにかく暑くて体がぐったりとして何も手につかない、やる気が失せる状態の表現だとは思う。「茹(ジョ)」という漢字には“くさかんむり”があるので植物と関係があるのかと調べてみると熱湯で煮る時の「ゆでる」という意味と「野菜」や「しなやか」という定義があって徐々に意味がわかってきた。野菜を煮るとしなやかにダランとしてきてシャキッと感がなくなる。そうか、暑すぎて野菜をゆでた状態になって何もする気が起こらないほど暑いという意味だ。漢字の由来や意味を調べるのは楽しいだけでなく、なんとなく知識が増えて賢くなったような気がするから不思議である。ついでに英語はどうだろうか。
 僕がアメリカに住んでいた頃は皆が煮たぎるように暑い (boilinng hot) とか焦げるように暑い (scorching hot) といった表現を使っていたように思う。大体アメリカ人は少し大袈裟に表現するのを好む傾向にあるといつも思っていた。蒸し暑くて不快な暑さ (sweltering や muggy)は日本の暑さを表現するのにはちょうど良い。
 さて、暑さで緊張感を失ってダランとした状態を脱してシャキッとしたかったらビール、スイカに、わらび餅とかき氷、と僕などの年齢層の人には順に続くのであるが、何故かき氷が最後なのか、「お腹を壊す」と子供の頃の母親からのひと言が原因。アメリカでは「暑い、疲れた」と言えば「シャワーを浴びてきなさい」と母親に言われて育ったという友人を思い出す。国は変われど強い母親の存在感を感じさせてくれる。理屈抜き、「お母ちゃん、あんたは偉い!」

太陽は燃えている

2021-08-03 16:28:08 | 日記
今日は朝から久しぶりの雨だ。緊急事態宣言が昨日から始まって自粛生活にまた戻る。そんな中、連日の猛暑にちょっとひと息、雨が欲しかったのでタイミングが良かったとも言えるかもしれない。僕の日記帳によれば7月19日から34℃〜35℃強の温度が続いている。今日は朝から庭の植木鉢の木や花の水やりから解放された。暑い日に水やりをすると熱中症の症状が出てくる。身体に熱が篭るのだ。身体中にこもった熱を下げるには冷房や水のシャワーに頼るしかない。昔は日射病と言われたけれど、別に太陽に晒されていなくても日射病というのが理屈に合わないから熱中症に名称が変わったのだろう。それでも暑い夏には他の季節より余計に太陽の力を実感する。ところで太陽は古今東西多くの名言を生んできた。
 黒人作家のナンディーナ・モリスの「昨日の影に明日の太陽を台無しにさせてはならない。今日を生きなさい。Don’t let the shadows of yesterday spoil the sunshine of tomorrow. Live for today. 」は過去、現在、未来、の時間の経過を過去に引きずられたり未来にばかり光を当てるのではなく、現在、今、ここ、を大切にすることを教える名言だ。過去の失敗や苦しみなどに振り回されずに現在を大切に生きることで未来の希望も湧いてくる。
 アブドール・カラームはインドの元大統領、「太陽のように輝きたいのなら、まず(自分自身を)太陽のように燃やすことだ If you want to shine like a sun, first burn like a sun.」と自分自身の高揚を教える名言を残した。自分の中で何か燃えるものを見つけることが人生だ。人生をかけたオリンピックの選手達、失敗を糧にメダルを目指す姿は夏の太陽下で躍動している。