学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

女子バスケの銀メダル

2021-08-10 17:45:39 | 日記
 半世紀以上も前、アメリカ留学を達成して最初に覚えた単語が インジェニュイティ (ingenuity 創意工夫)という単語。大学の寮の最初のルームメイトが ジョン・ジョンソン(John Johnson)という覚えやすい名前の学生で慣れないアメリカ生活に怯える僕をいろんな面で励ましてくれた。彼が僕のスーツケースや持ち物を見てはいつも言っていた言葉が “Japanese ingenuity”。僕としては意味も分からなくて、最初の内は何か下心でもあるのかと身構えていたのを今でもよく思い出す。ジョンにとっては日本人の持っているものが珍しくて見たこともない工夫があると興味津々だったのだ。僕がこのブログでよく強調する「創意工夫」はこの時からのものである。
 さてオリンピックが閉会した。いろんなドラマが生まれた中で僕の心に残ったメダルは僕の好きな野球の “金” ではなく女子バスケットボールの銀メダルだ。対ベルギー戦の残り8秒からの逆転勝利は遠い外からの3点シュート、2点差を跳ね返しての逆転勝利だった。そこから女子バスケットボールの試合を追いかけた。フランスを相手に勝利して完全に虜になってしまった。決勝は本命アメリカが相手だ。小さな日本人選手が “ちょこまか” と巨人のアメリカ選手の周りを所狭しと走り回るさまは胸にジンとた。とにかくキツかったと選手がいうコートを走り回る練習と3点シュートの練習で体格のハンデを超えようとした。コーチはアメリカ人のトム・ハーバス。奥さんは日本人。社会人バスケのトヨタ自動車との関連で日本に何度も滞在、学んだ日本語で選手を鼓舞する様は驚きだ(文法や書き英語を強調した“語学”と呼ばれる僕の若い頃の英語の勉強法では英会話習得は難しい)。自分が必要な生活用語からの外国語学習は周りと意思の疎通をしやすくする。スポーツであれ語学であれ、困難、失敗、を乗り越える力はやっぱり「創意工夫」から、とオリンピックが教えてくれた。