学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

茹(う)だる暑さ

2021-08-06 18:00:53 | 日記
 昨日は最高気温が38.9度の猛暑日である。ここまで気温が上昇すると「茹だる(うだる)ような暑さ」と暑さの表現が変わってくる。ところで“うだる”ってどういう意味(?)…案外即答できない表現である。とにかく暑くて体がぐったりとして何も手につかない、やる気が失せる状態の表現だとは思う。「茹(ジョ)」という漢字には“くさかんむり”があるので植物と関係があるのかと調べてみると熱湯で煮る時の「ゆでる」という意味と「野菜」や「しなやか」という定義があって徐々に意味がわかってきた。野菜を煮るとしなやかにダランとしてきてシャキッと感がなくなる。そうか、暑すぎて野菜をゆでた状態になって何もする気が起こらないほど暑いという意味だ。漢字の由来や意味を調べるのは楽しいだけでなく、なんとなく知識が増えて賢くなったような気がするから不思議である。ついでに英語はどうだろうか。
 僕がアメリカに住んでいた頃は皆が煮たぎるように暑い (boilinng hot) とか焦げるように暑い (scorching hot) といった表現を使っていたように思う。大体アメリカ人は少し大袈裟に表現するのを好む傾向にあるといつも思っていた。蒸し暑くて不快な暑さ (sweltering や muggy)は日本の暑さを表現するのにはちょうど良い。
 さて、暑さで緊張感を失ってダランとした状態を脱してシャキッとしたかったらビール、スイカに、わらび餅とかき氷、と僕などの年齢層の人には順に続くのであるが、何故かき氷が最後なのか、「お腹を壊す」と子供の頃の母親からのひと言が原因。アメリカでは「暑い、疲れた」と言えば「シャワーを浴びてきなさい」と母親に言われて育ったという友人を思い出す。国は変われど強い母親の存在感を感じさせてくれる。理屈抜き、「お母ちゃん、あんたは偉い!」