学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

見える物の裏に何かが

2021-08-24 16:40:56 | 日記
 食料品の買い出し以外に外には出なくなって日常生活にハリがなくなった。できる限り室内や庭で軽い運動をすることを心がけながら、頭の体操は英語の格言を調べたり日本語訳を工夫したりして老化が進むのを遅らせようと頑張っている。今日は少し哲学的に脳を刺激してみた。
 “シュルレアリスム(超現実主義)”と言われる絵画がある。絵画の描き方は現実にはありえない奇妙なもので懐中時計が飴のように溶けた絵や人間が空中に浮いているといったものである。この一派にルネ・マグリットという画家がいて彼が残した名言が心に止まった。「私たちの目に見える物は(見えない)別のものを隠している。見えるものによって隠された見えないものを私たちは見たがる」とあった。彼の考えは「見えているものを疑え」というもので目には見えない囚われない自由な世界を絵で表現したという。なんともややこしい言い方ではあるがなんとなく訴えようとしているものが見えてくるような気もする。僕は特に「囚われない自由な世界」という部分に注目したいのだ。例えば冒険家と言われる人達はなぜ冒険を繰り返すのか。
 TVのBSプレミアムに“グレートトラバース”という番組がある。田中陽希という冒険家が北海道の宗谷岬から九州鹿児島の最南端の佐多岬までの8200㎞を7ヶ月かけて人力踏破の旅に挑戦したという話だ。最終目的地の佐多岬には2016年元旦の3:00pmに到達したという。何を考えてこんな挑戦をするのだろうか。道中200座の山を踏破して彼はきっと何かを見たのだ。ひたすら歩くという過程の中で…。山岳登山家は山の頂上から下界の悲劇を笑うという。一般の我々も人生を歩きながら、それぞれ目には見えない何かを日々見ながら歩を進めているような気がする。