学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

天は二物を与えた(?)

2021-11-23 16:19:19 | 日記
 藤井聡太竜王に続いてプロ野球大谷翔平選手のメジャーリーグMVP獲得の偉業、どちらの二人にも “異次元の偉業” との称賛の言葉。さらに二人に共通しているのは人に好かれる人間性だ。藤井竜王についてはすでにこのプログで取り上げたので今回は野球の大谷翔平選手だ
 藤井竜王は将棋という分野で最高峰を極めてまだ全冠制覇の途上である。彼の場合は一点集中が分かり易い。自分の得意分野の将棋に集中して高校中退、他のものには目もくれず集中力と技術を磨いた。一方、大谷選手も国民栄誉賞を辞退して自ら「もっと上を目指して努力します」と公言している。しかし、投と打の両方を追う選手と人にとられて「二兎を追う者は一兎をも得ず」と或る種の批判も巷にはある。ちょっと待て、大谷翔平もまた本当は一点集中、二兎を追ってはいないと言えば「え!」と驚く人もいるだろう。彼は野球という競技に一点全力集中、その過程で走攻守の技術を鍛錬している中で人がいう二刀流という称号を勝ち得たのである。そう言う意味では本当は走るのも速いので三刀流なのだ。人は一般にあれもしたいこれもしたい、いやしたかった、と欲が深い。それを戒めようとしているのが “二兎を追う者…” の格言だ。
 大谷翔平は本当は二兎を追っているのではなく一つのことに集中、度力邁進している若者だ。自分の得意分野を見つけてそれに向かって努力する姿はなかなか我々一般の凡人には真似ができない。「完全」というものはないとしてもその領域に近づこうとする喜びは多分エベレストやマッターホルンの登頂を目指す人のそれと同じなのだろうと想像する。人間性を磨きながら自分の得意分野でさらに上を目指す大谷翔平選手は“二兎を追う者…” の格言云々より、「天は二物を与えず」という格言が「天は二物を与えた(?)」ようにも見える。

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