学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

朝の来ない夜はない

2019-10-15 17:09:24 | 日記
毎年必ずと言っていいだろう、台風が日本を襲う。千葉の人達が苦しんでいる台風15号の後片づけの真っ最中にまた大型の台風19号がやって来た。今度は風もさることながら大雨の災害だ。河川の決壊が目立って多く、関東のいろんな場所で家々が水の被害にあって人々はお手上げの状態である。泥を家から黙々と掻きだす人々の姿をテレビで見ると本当に心が痛む。慰めの言葉が見つからない。テレビの光景をみながらいつもふと思うのは惨状を粛々と伝える報道と区別して、興味本位的にさえ思えるようなマスコミの過剰取材が人々の邪魔になってはいないのだろうかと。被災した人達にはそんな取材に時間をとられてかまっている暇はないのだ。
日本は山から平地、そして海へと短い距離で直結している。台風などに伴う大雨が降るとすぐに河川の氾濫の危機にさらされる。これほど毎年繰り返される水被害に行政は真剣に行動を起こさなければならない。治水事業への取り組みである。住民もまた単に利己主義的な自己本位から脱して大局的に地域の安全を考える時が来ているように思う。
辛さや困難に耐えることを辛抱と呼ぶ。英語のpatience(ペイシェンス)も辛抱、ガマン強さ、などという意味だ。罹災された人々にはそんなことを僕に言われなくても分かっていると言われるだろう。若い人には再出発という希望がどこかにあって、この災害は自分のこれからの人生の試金石と考えることもできるだろう。しかし、歳をとられた罹災者にはやり直しの気力が残っていないかも知れない。どうすれば彼らにも残る人生の光を見つけてもらえるのだろうかと真剣に考えた。僕の頭では答えがでない。我々は何が出来るのだろうか…。それでも信じたい。朝の来ない夜はない。英語では“最も長い暗い時間は夜明け前にあるThe darkest hour is before the dawn.”ということになる。ひとり一人が夜明けを信じて光を見つける努力をしなければならないのだろう。

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