学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

誘導質問

2019-09-20 18:12:28 | 日記
英語のjudge という単語にはたくさんの訳語が充てられていて、辞書では先ず人や事件を「裁判する、裁く」となるが、僕はアメリカに居る時に Don’t judge people. と人々が口にするのをよく耳にした。つまりこれは人を「審査したり、評価したり、鑑定したり」、というような行為をしてはいけないという事になると思う。身なりや服装や人種で人を判断してはいけないという戒めなのだろう。アメリカは様々な人種の人々で構成されている国であるが故の戒めなのだろう。
さて、プロ野球がいよいよ最終段階に入った。大相撲も千秋楽が目の前だ。“優勝”という二文字にわれわれは興奮を覚える。話を戻して、今日の“一日一考”は「judge: ジャッジ、審査」を考えてみようと思った。プロ野球のヒーロー・インタビューや大相撲の殊勲者インタビューなどいろいろなテレビ番組の中で行われるインタビューで気になる時が割と頻繁にある。とにかく誘導質問をするアナウンサーがあほらしくなってくる時があるのだ。インタビューをされている人から視聴者や観客が喜ぶような言葉を引き出すための質問や、対象者を泣かせて感動を呼び込もうという意図が見えみえものなどのいわゆる誘導質問だ。
先ほどの英語を“どのような質問をするかによって人を評価しようJudge people by their questions. ”などと変えてみたい気がする。日常生活の中でも質問の仕方や種類によって答えが左右されることが多々あって、われわれの人に対する評価に影響を及ぼすことがある。状況の違いや状況そのものを考慮にいれなければならないことは当然であるが、インタビューが核心をついたものであることで、聞く人は納得することができるし、インタビューの真の意味が生まれてくる。
例えば、野球で活躍した選手に対する試合後のインタビューや相撲で上位の力士を負かした殊勲の力士に取組の後の質問で「気分はどうですか?」と聞かれて「うれしくないです」とマイクに向かって人は口にするだろうか。答えは自ずと決まってしまうのに…。