長命寺の紫陽花2
命惜し青きまま落つ杏の実 中嶋秀子
親舟が子舟曳きゆく花くもり
初蝶の命溢るる羽使い 大立しづ
出港の汽笛を運ぶ春一番 除田兎城
春の夢忘れまいとて眼を開けず 柏木とよ太
春かすみ舟と小佐渡をかくしけり 坂本愛子
背くらべした日は遠きつくしんぼう 池田暎子
いかなごの釘一寸の箸の先 村西徳子
スーホーの白い馬駆け霾ぐもり 池田洋子
花えごの匂いの風と仰ぎけり 神山桂子
百日紅夜は白蛇の滑り台 佐藤洋子
句誌「響」6月号 No263より
命惜し青きまま落つ杏の実 中嶋秀子
親舟が子舟曳きゆく花くもり
初蝶の命溢るる羽使い 大立しづ
出港の汽笛を運ぶ春一番 除田兎城
春の夢忘れまいとて眼を開けず 柏木とよ太
春かすみ舟と小佐渡をかくしけり 坂本愛子
背くらべした日は遠きつくしんぼう 池田暎子
いかなごの釘一寸の箸の先 村西徳子
スーホーの白い馬駆け霾ぐもり 池田洋子
花えごの匂いの風と仰ぎけり 神山桂子
百日紅夜は白蛇の滑り台 佐藤洋子
句誌「響」6月号 No263より