長命寺の紫陽花2
命惜し青きまま落つ杏の実 中嶋秀子
親舟が子舟曳きゆく花くもり
初蝶の命溢るる羽使い 大立しづ
出港の汽笛を運ぶ春一番 除田兎城
春の夢忘れまいとて眼を開けず 柏木とよ太
春かすみ舟と小佐渡をかくしけり 坂本愛子
背くらべした日は遠きつくしんぼう 池田暎子
いかなごの釘一寸の箸の先 村西徳子
スーホーの白い馬駆け霾ぐもり 池田洋子
花えごの匂いの風と仰ぎけり 神山桂子
百日紅夜は白蛇の滑り台 佐藤洋子
句誌「響」6月号 No263より
命惜し青きまま落つ杏の実 中嶋秀子
親舟が子舟曳きゆく花くもり
初蝶の命溢るる羽使い 大立しづ
出港の汽笛を運ぶ春一番 除田兎城
春の夢忘れまいとて眼を開けず 柏木とよ太
春かすみ舟と小佐渡をかくしけり 坂本愛子
背くらべした日は遠きつくしんぼう 池田暎子
いかなごの釘一寸の箸の先 村西徳子
スーホーの白い馬駆け霾ぐもり 池田洋子
花えごの匂いの風と仰ぎけり 神山桂子
百日紅夜は白蛇の滑り台 佐藤洋子
句誌「響」6月号 No263より
何度かお参りしました。たしか土器投げをした辺りに
紫陽花が沢山咲いていたと思います。浜昼顔のことをびわこ草と言うのはしりませんでした。群生を見たいものです。朝日俳壇、滋賀俳壇、響誌よりの転載句・
俳句、俳句のこの頃ですね。響の交響ひろばに"水彩画
と俳句の世界”のことアピールされては如何?但し
反響が大きすぎて惟之さんの静かな暮しが煩雑になるかも・・・それも困るでしょうか・・・。折角の名画
名句。このグロブの存在をもっと大勢に知って貰いたいものですね。梅雨明け間近 ご自愛 ご健吟を・・
「心音と雪解の雫響き会う」
冷たい雪解けの雫を心音と感じられた感受性に脱帽しました。以前に巻頭句に響の句がでていたことありましたね。きっとこの句はひったし。
「千年の王朝絵巻花蘇枋」
今年は源氏物語千年紀。源氏絵の花蘇枋はどんな花。
「猿沢池(さるさわ)は澄まず濁らず亀鳴けり」
亀の鳴く声は拡声器を増幅してみたら聴けるかも。
地元の猿沢池に鳴かせ、ユーモアと情緒ゆたかな句と感動。
「ふらここの両手離せば鳥になる」
天高くブランコ漕いで、もろて離せば空飛ぶよ。スーポーおじさんの話ごとくに。
「鳥帰るかつて空には伝書鳩」
子供の頃、鳩を沢山飼って一度に離して飛ばしている光景をみましたね。また、離島から離島への通信の方法など。季語と伝書鳩の取り合わせが古風で新鮮。
「蚕豆にギリシャの海の塩少し」
フランス・ゲランド地方に短期留学した娘の土産は塩でした。いまも、貴重品扱いで少しふりかけます。