水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

杏の実

2008年07月02日 20時57分02秒 | 春の俳句
長命寺の紫陽花2

命惜し青きまま落つ杏の実  中嶋秀子
親舟が子舟曳きゆく花くもり
初蝶の命溢るる羽使い    大立しづ
出港の汽笛を運ぶ春一番   除田兎城
春の夢忘れまいとて眼を開けず 柏木とよ太
春かすみ舟と小佐渡をかくしけり 坂本愛子
背くらべした日は遠きつくしんぼう 池田暎子
いかなごの釘一寸の箸の先  村西徳子
スーホーの白い馬駆け霾ぐもり 池田洋子
花えごの匂いの風と仰ぎけり 神山桂子
百日紅夜は白蛇の滑り台   佐藤洋子

    句誌「響」6月号 No263より

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2 コメント

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Unknown (よう子)
2008-07-05 14:07:23
長命寺へは
何度かお参りしました。たしか土器投げをした辺りに
紫陽花が沢山咲いていたと思います。浜昼顔のことをびわこ草と言うのはしりませんでした。群生を見たいものです。朝日俳壇、滋賀俳壇、響誌よりの転載句・
俳句、俳句のこの頃ですね。響の交響ひろばに"水彩画
と俳句の世界”のことアピールされては如何?但し
反響が大きすぎて惟之さんの静かな暮しが煩雑になるかも・・・それも困るでしょうか・・・。折角の名画
名句。このグロブの存在をもっと大勢に知って貰いたいものですね。梅雨明け間近 ご自愛 ご健吟を・・
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特別作品寄稿おめでとうごあいました (のぶゆき)
2008-07-09 18:03:46
「響」7月号の特別作品「鳥帰る」の寄稿おめでとうございました。15句の珠のごとくの俳句。
 
 「心音と雪解の雫響き会う」
冷たい雪解けの雫を心音と感じられた感受性に脱帽しました。以前に巻頭句に響の句がでていたことありましたね。きっとこの句はひったし。

 「千年の王朝絵巻花蘇枋」
今年は源氏物語千年紀。源氏絵の花蘇枋はどんな花。

 「猿沢池(さるさわ)は澄まず濁らず亀鳴けり」
亀の鳴く声は拡声器を増幅してみたら聴けるかも。
地元の猿沢池に鳴かせ、ユーモアと情緒ゆたかな句と感動。

 「ふらここの両手離せば鳥になる」
天高くブランコ漕いで、もろて離せば空飛ぶよ。スーポーおじさんの話ごとくに。

 「鳥帰るかつて空には伝書鳩」
子供の頃、鳩を沢山飼って一度に離して飛ばしている光景をみましたね。また、離島から離島への通信の方法など。季語と伝書鳩の取り合わせが古風で新鮮。

 「蚕豆にギリシャの海の塩少し」
フランス・ゲランド地方に短期留学した娘の土産は塩でした。いまも、貴重品扱いで少しふりかけます。
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