水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

蝉の声

2008年05月01日 18時44分38秒 | 夏の俳句
いつの間に上りし雨や蝉の声
蝉の声失せて小雨の来ておりし
風を切る羽まだ小さき夏燕
逆上がり出来ず泣く児や雲の峰
スピッツの如く夏雲比良駆ける
朦朧と湖の見えたる炎暑かな
水色の絵具なくなり夏終わる

二〇〇五年八月十三日 
 
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虹の真下

2008年05月01日 18時36分24秒 | 夏の俳句
山法師朱き実の汁乳如き
バス停の軒に顔出す燕の子
エゴの花に埋もれし虻の屍(かばね)かな
老鶯の山を指揮する声冴えし
梅干すや笊に朝日の差し込みぬ
京の夏長刀鉾の先の雲
湖またぐ虹の真下の竹生島

二〇〇五年七月 
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燕の宙返り

2008年05月01日 18時32分16秒 | 春の俳句
松の芯一尺のびて雨上がる
春落葉いのち継ぎ足す木々の空
畦の泥喰べて燕の宙返り
春雷や昼餉の時計止めにけり
蒲公英の絮飛ぶ行方風の径
鈴生りて赤子のほつぺさくらんぼ
薄紅の映えし一叢山躑躅

2005年年4月

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春の茶店

2008年05月01日 18時24分53秒 | 春の俳句

夕暮て花散る寺や孔雀鳴く
浮世絵の春の茶店や月心寺
鈴蘭の咲きて小さき風揺らぐ
仁王門見上げて花の吹雪かな
五代継ぐ枝垂れ桜の明りかな
一隅の庭の明りやクロッカス
鶯の交互の声は親子かな

  二〇〇五年四月
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初夏の八幡掘

2008年05月01日 12時25分53秒 | 風景
 八幡堀は天正13年(1585年)に豊臣秀次(秀吉の甥)が八幡山に城を築き開町したことに始まります。秀次は、八幡堀と琵琶湖とを繋ぎ、湖上を往来する船を城下内に寄港させることで、人、物、情報を集め、さらに楽市楽座制を実施することで城下を大いに活気づけました。(近江八幡観光物産協会ホームページより転載)

「きしょうぶの水辺に映えて初夏の堀」
コメント (2)
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