どこ吹く風

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バッチャン村そしてディエン・ビエンフー

2010年01月25日 10時24分09秒 | ハノイ
 今回のツアーは3月14日発なのでまだまだ時間はある。しかも旅行社のツアーに参加するので、事前調査の有無が旅行に重大な結果を及ぼすことも無い気楽な旅なのだ。
それで事前勉強になかなか本腰が入らない。

 まず日程表に書かれた地名を調べるために検索した。
まずハノイ、ベトナムの首都である。振り仮名にHANOI、川内とある。改めて地図を見ると中国との国境までそれほどの距離ではない。昔から中国から影響を受けているだろう。ハノイはその名前からして川の恵で発展したのであろう。

 蜀の諸葛孔明は中原に出て行くための後顧の憂いを取り除く為に南方へ遠征した。ハノイ付近へも行ったのかな。ベトナム戦争後に中越紛争があったほどなので中国との仲は古代から良くない感じがする。

 日程表によればハノイ市内の観光は後回しにして、バッチャン村から始まるようだ。
昔から陶器で有名な所のようで、安南焼と呼ばれ茶人に愛された焼き物はここバッチャン村の産とのこと。琉球時代の酒甕に南蛮甕というのがある、若しかして安南焼のもあったのかな。タイで焼かれたものが多いとは思うけど。

 旅行記によるとハノイを出発して40分ほどの所にバッチャン村があると書かれている。そこでGoogleで調べようとするも、地名は現地語表記なので読めない。そこでバッチャン村のスペルを調べると、Bat Trang ということが分かった。村は川沿いにあるとの記述もあったのでハノイを通る川ーソンホン川ーを下るように見ていくと、なんとハノイの街外れに位置している。

 バッチャン村はもっと海に近いところだろ考えていたのに思いのほか内陸部だった。工房の見学が日程に載っているけど重くて割れる心配のある陶器を、それも観光初日に買うのはどうも抵抗がある。小さなものがあれば買おう。

工房が数多く並んでいるだろうけど、決められた工房に連れて行かれて直ぐ移動だろう。概略が分かればそれでいい、とりあえず今回の下調べはここまで。

gooleで見ていると西のほうにディエン・ビエンフーを見つけた。
歴史に残るディエンビエンフーの戦い、凄まじい肉弾戦が繰り広げられベトナム独立を決定的なものとした場所で、片目の将軍グエン・ザップの名とともに記憶に残っている。

 むかし昔みたフランス映画を思い出した。
ディエンビエンフーで敗色濃厚な場面を向かえて、ある兵士が妻に財産を全て譲るとの遺言を書く。郵便物を積んだヘリコプターが着たのでその手紙を託す。そのヘリコプターが運んできた手紙に親友が「奥さんが浮気している」と書かれていた。
ショックを受けた兵士は飛び立つヘリコプターに手を振って”戻れー、手紙を置いて行け~”と叫ぶ。
と、そのとき銃弾が兵士を打ち抜きお腹を押さえて倒れる。かすれる声で”戻ってこーい”と呟く。その時郵便物を積んだヘリコプターも撃墜される。煙を吐きながら落ちてくるヘリを見て兵士はニコッと笑いながら目を瞑った。