どこ吹く風

旅のことを主に書く。

チャオプラヤー

2007年08月04日 15時27分00秒 | 懐かしい旅の記録
 この旅の日程を見るとけっこうきついスケジュールになっている。お年寄りのご婦人がメインなのにこのような日程になったのはご本人がチェンマイまで足を延ばしたいとの強い要望があったのものと思われる。4泊5日でバンコクからチェンマイまで廻るのはムリがあるような気がする。しかしメインの方と連れのご婦人は以前にもバンコクへ行ったことがあるので今度はチェンマイと考えられたのでしょう。
私は初めてのタイなので広く浅く廻ってもらって良かったと思っている。

 二日目の朝は混雑した通りを抜けて船着場へ行き船に乗る。ディーゼルエンジンに直結されたシャフトの先にスクリューが回っていて、エンジン・シャフト・スクリューの全体が舵になっているという独特の構造だ。それを見てビックリした、エンジンが重心に位置しているのでそれほどの力を入れなくても舵の操作ができるのだろう。舵は長いので小回りが利く狭い場所を巧みに操るのに適したものと言えるだろう。
しかしエンジン音と排気ガスには往生する。

 スピードが出るので水しぶきが掛かる、それでビニールシートで身体や衣服を覆うのだが、少々の水が掛かってもどうって事は無いと掛かる水しぶきを気にしなかった。ところがホテルに戻ってから異様に臭い、掛かった水の臭いだった。あのどす黒い水はやはり見た目通りの水だったのだ。

 川は道路と違いスイスイ走れる、遊覧船に渡し舟が行き交っても道路ほど混雑することは無い。川からの景色を眺めた。有名なお寺やホテルが見える、初めに暁の寺院と呼ばれるお寺に行く。さすが船着場付近は混雑しているが小さな隙間を縫って桟橋に着けた。
寺の正面(?)の階段状のところを登るが急斜面になっていて、蹴こみ部分は狭いのに段差が5~60cmもあるのじゃないかと思われるほどだった。登るのはさほど気にせず上がれる、ところがいざ降りるとなるとサー大変、これほどの急階段を降りるとなると簡単ではない。日本人のカップルがキャーキャー言いながらナンギしていた。動けない人もいたので後ろ向きに下りるようにアドバイスした。上る時と同じ姿勢で下れば怖くない。

 そこから車に乗り換えて見物しランチ会場へ行く。川べりに建つ大型レストランで観光客相手の店のようだ。バイキング料理なのであれこれ皿に盛って味見した。デザートを焼いている、それを取るタイミングがなかなか合わずとうとう食べ損ねてしまった。

 街の中の看板は当然タイ語、何処も彼処もミミズがぶら下ったような文字が並んでいる、全く分からないのに
 そのころ度々マニラへ行っていたが、バンコクはマニラとは違う雰囲気がある。何が違うのか・・・雑踏に交通渋滞など似ているが何処か違う、落ち着きかな。