どこ吹く風

旅のことを主に書く。

台南

2005年10月18日 10時56分59秒 | 台湾-鹽水
 今回の旅の目的塩水の爆竹祭り、騒ぎに参加し堪能したので残りの日程はノンビリでいい。せっかく台南まで来たので市内観光をする。

 台南は国姓爺合戦の鄭成功が有名な街である、私たちの子供時代は漫画や劇画、物語によく登場する有名な人・話であった。
清の攻撃を受けて滅び行く明を救援する為に若き鄭成功が台湾を拠点に出撃する冒険活劇は面白かった。母親が日本人なのと冒険物なので日本でも親近感をもたれている人物だ、とはいえ一緒に行った妻や娘には縁が無い人になっている。
近松門左衛門も取り上げた人物だよ、と説明してもなかなか理解されないのもしょうがない。

まず赤嵌楼へ行く、ホテルから近いところにあったので歩いていった。赤レンガに瓦の全体的に赤っぽい城というか館というか規模はそれほど大きくない建物だった。内部は中国そのもの、オランダが占拠・開発したところでフォモサという語もオランダ語だと記憶しているが・・ちょっとアヤフヤなので検索したら面白い記事にぶつかった。

http://www.roc-taiwan.or.jp/news/week/1873/107.html
 当時彼(鄭成功)は二万五千人の兵を引率して台湾を占領した。彼の最終目的は「復明」にあり、如何に台湾を良く経営するかという事ではない。原住民にとって彼らは武器を持った外来の侵略者である。原住民の土地を取り上げたり、追い出したりした事も推測に難くない。丁度国民党政府が台湾を接収した時の状況に似ていると思う。

 私が面白い活劇物とした国姓爺合戦の鄭成功も上記のような見かたをしている。歴史を様々な角度から見るのは良い事だ、現在置かれている台湾と照らし合わせてみている。

 話がそれてしまったが、台南はそれほど見ていない。その日は夜市へ出かけることなくホテルで食事をして翌日台北に戻った。印象に残ったのは台南の空港、軍事優先のようでターミナルも無いに等しく空港としてはお粗末だった。

 まあ飛行機もバスも同じレベルなのだと考えれば納得できる、台湾では同じレベルの交通機関として扱われているのだろう、としておく。