今、GYAOで、古い映画が無料で見られます。
昨日見たのは、
「アナザー・カントリー」
これもまた1930年代のイギリス。パブリックスクール、イートン校の学生たちの話です。
(マレク・カニエフスカ監督作品。1983年公開)
主人公のベネット(ルパート・エヴェレット)は下級生のハートコートに恋をしている。
ベネットと同室のジャド(コリン・ファース)は共産主義に傾倒し、どこに行くにもレーニン像を抱え、分厚い本(資本論か)を読んでいる。
この時代の学生寮でも同性愛は暗黙の了解のもとにあったようで、
でも、表ざたになると一大事。舎監に見つかり、自殺する生徒まで現れて、恋人のいるベネットは大変です。
彼は寮生の代表になるためにこれまで努力を重ねてきました。でも、ついにハートコートとのことが表ざたになり(といってもプラトニックなものだけど)代表になる特権を捨ててまで、ハートコートを守ろうとするのですね。
舎監だの寮の代表だの幹事だのといった、寮生活独特の表現があって、ちょっとまぎらわしいのですが、
つまりは、まだ同性愛が公認されていなかった時代に、同性愛を貫いて特権を捨てた男の若き日の話、というお話かな。
「元祖耽美派系同性愛映画」だそうです。
コリン・ファースがとにかく若い!
去年見た「キングスマン」のコリン・ファースもかっこよかったけど、若いコリン・ファースも素敵です。
「ブリジット・ジョーンズの日記」の人権派弁護士の役柄に通じるものがあります。
最後の方で、ベネットが寮の代表にはなれないとわかり、
「絶望だよ!」
と頭を抱えるシーンがあります。
ジャドが慰めるのだけど、そのとき、ベネットはこういいます。
「やつら(ベネットの代わりに代表になろうとしてる生徒)は偉くなる。次のフランス大使か・・でも俺はコロンビア大使、いや、ハイチでよかろう、寮代表もしてないし・・」
ここまで見てきて、すっかりベネットに寄り添っていた私はずっこけましたね。
そっか、やつらは寮の代表になろうがなるまいが、世界の国々で外交官としての地位が約束されているんだ。
ここで口あけてぼーっと映画見てる我々とはそれこそ「アナザー・カントリー」に住んでいる人たちなのだと、改めて認識した瞬間でした。
何が「絶望」だ!
唯一、共産主義かぶれのジャド(コリン・ファース)だけが
スペイン内戦で戦い、ファシストに殺されてしまいます。
1930年代のイギリスの(上流階級の)事情がよくわかる映画でした。
そして、
だからこそ、去年見た映画「イミテーション・ゲーム」のアラン・チューリングの悲劇を思い出さないわけにはいきません。
なぜ彼は死ななくてはいけなかったのだろうか??
戦争が終わった後で!
この映画(アナザー・カントリー)の1930年代よりずっと後で!!
昨日見たのは、
「アナザー・カントリー」
これもまた1930年代のイギリス。パブリックスクール、イートン校の学生たちの話です。
(マレク・カニエフスカ監督作品。1983年公開)
主人公のベネット(ルパート・エヴェレット)は下級生のハートコートに恋をしている。
ベネットと同室のジャド(コリン・ファース)は共産主義に傾倒し、どこに行くにもレーニン像を抱え、分厚い本(資本論か)を読んでいる。
この時代の学生寮でも同性愛は暗黙の了解のもとにあったようで、
でも、表ざたになると一大事。舎監に見つかり、自殺する生徒まで現れて、恋人のいるベネットは大変です。
彼は寮生の代表になるためにこれまで努力を重ねてきました。でも、ついにハートコートとのことが表ざたになり(といってもプラトニックなものだけど)代表になる特権を捨ててまで、ハートコートを守ろうとするのですね。
舎監だの寮の代表だの幹事だのといった、寮生活独特の表現があって、ちょっとまぎらわしいのですが、
つまりは、まだ同性愛が公認されていなかった時代に、同性愛を貫いて特権を捨てた男の若き日の話、というお話かな。
「元祖耽美派系同性愛映画」だそうです。
コリン・ファースがとにかく若い!
去年見た「キングスマン」のコリン・ファースもかっこよかったけど、若いコリン・ファースも素敵です。
「ブリジット・ジョーンズの日記」の人権派弁護士の役柄に通じるものがあります。
最後の方で、ベネットが寮の代表にはなれないとわかり、
「絶望だよ!」
と頭を抱えるシーンがあります。
ジャドが慰めるのだけど、そのとき、ベネットはこういいます。
「やつら(ベネットの代わりに代表になろうとしてる生徒)は偉くなる。次のフランス大使か・・でも俺はコロンビア大使、いや、ハイチでよかろう、寮代表もしてないし・・」
ここまで見てきて、すっかりベネットに寄り添っていた私はずっこけましたね。
そっか、やつらは寮の代表になろうがなるまいが、世界の国々で外交官としての地位が約束されているんだ。
ここで口あけてぼーっと映画見てる我々とはそれこそ「アナザー・カントリー」に住んでいる人たちなのだと、改めて認識した瞬間でした。
何が「絶望」だ!
唯一、共産主義かぶれのジャド(コリン・ファース)だけが
スペイン内戦で戦い、ファシストに殺されてしまいます。
1930年代のイギリスの(上流階級の)事情がよくわかる映画でした。
そして、
だからこそ、去年見た映画「イミテーション・ゲーム」のアラン・チューリングの悲劇を思い出さないわけにはいきません。
なぜ彼は死ななくてはいけなかったのだろうか??
戦争が終わった後で!
この映画(アナザー・カントリー)の1930年代よりずっと後で!!