ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

「オビ=ワン・ケノービ」と「ボバ・フェット」

2022-05-30 10:39:45 | 映画

ご存じの通り、私は「スター・ウォーズ」の大ファンです。

20代で最初の「スター・ウォーズ」EP4を見て以来、毎回欠かさず劇場に足を運び、

ビデオが登場してからは足しげくビデオ屋さんに通い、

DVDが発売されるや、すぐに全巻買い込み、何度も何度も繰り返し見たのが

「スター・ウォーズ」(EP1~6)

です。

なぜこれほどハマるのか自分でもよくわからないのですが、

「スター・ウォーズ」に憑りつかれた人は世界中にたくさんいるので、私もその一人だと思えば、不思議でも何でもない。

それほど魅力的な世界だからです。

ただ残念なのは、日本人の同世代で「スター・ウォーズ」ファンがほとんどいないということ。

ジョージ・ルーカスは私らの世代(ちょっと上だけど)なのに、なぜだ⁉

それはともかく、

ディズニー+でついに、

「オビ=ワン・ケノービ」

のシリーズが始まりましたね!!

もちろん、ユアン・マクレガー主演です。そのうち、ヘイデン・クリステンセンのダースベイダーも登場するのだとか。

楽しみ~~!

そしてまた、同じくディズニー+で

「ボバ・フェット」

も始まっていますね。

あの賞金稼ぎのボバ・フェットです。

クローン戦争のクローンたちのオリジナル。

私はイマイチ、ボバ・フェットが好きじゃなかったのだけどね、

ファンの間では根強い人気があったようです。

で、ついにボバを主人公にしたシリーズが始まったというわけ。

これ、「マンダロリアン」に雰囲気がすごく似ている。

同じく、砂の惑星タトウィーンでの話なので、背景が同じということもありますが、

「スター・ウォーズ」ファンにとって、タトウィーンというのは特別の惑星です。

アナキン・スカイウオーカー(ダース・ベイダー)とその息子であるルーク・スカイウォーカーの故郷だからです。

何度も見ているので、あの荒漠とした砂の惑星は、なんだか自分の故郷のように思えてきます。

もしかすると、私もまた、はるか彼方の荒漠とした惑星から、この地球に転生してきたのかもしれない・・

などと想像を巡らせたりもしています。

「ノマドランド」の背景を見てもわかる通り、

アメリカという国は、大半がこうした荒漠とした荒野のようです。

つまり、タトウィーンはアメリカなのですね。

だからこそ、「スター・ウォーズ」も「マンダロリアン」も「ボバ・フェット」も、

西部劇みたいな作りになっているのでしょう。

西部劇+宇宙ファンタジー+神話

それが「スター・ウォーズ」です。

「オビ=ワン・ケノービ」のシリーズが始まる前のワクワク感ときたらもう。

こういうワクワク感は「スター・ウォーズ」ならではのもの。

劇場の明かりが落ちて、場内が静まり返り、あの「スター・ウォーズ」のテーマ曲が流れ、星々を背景とした大きなスクリーン上に今回のエピソードの内容を書いた字幕が、遠ざかる宇宙船のように小さくなって消えていく・・

もうね、この瞬間ワクワク感は最大になります。

ああ、これから冒険活劇が始まる!

昔、紙芝居屋さんの自転車の前に、ワクワクしながら立っていた幼い頃のように、

私は瞬時に子ども時代に帰っていきます。

大好きなものがこの世にある、というのは何て幸せなことだろう・・

同じ感覚を共有できる友がいればなおのこと。

でも、いなくても、私一人でも十分です。

さあ、「オビ=ワン・ケノービ」の続きや如何に!!

この夏は再び「スター・ウォーズ」がマイブームになりそう。

やっぱり、一度はアメリカに行ってみたいなあ・・

(Meow the Force be with you!)

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「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」

2022-05-26 22:59:16 | 映画

久しぶりに一日空いたので、

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」

を見てきました。

言わずと知れたアベンジャーズシリーズ「ドクター・ストレンジ」第二弾です。

のっけから、NYの街に一つ目の怪物が現れて大暴れするというアクション満載の映画で、

CG使いまくりの激しいアクションを2時間も見ていたら、

ぐったり疲れました。

ああ、もう若くないんだなあ・・と思った。

ベネディクト・カンバーバッチ主演なので、楽しみにしてたんだけどね。

前回の方が面白かった。

前回は、ドクター・ストレンジがいかにして超能力者になったか、というお話でした。

今回のヴィランはワンダ・マキシモフ。

「ワンダヴィジョン」(ディズニー+で配信されているドラマ)

を見ていないと分かりにくいかもしれないけれど(2021年4月15日の記事「ワンダヴィジョン」参照)

ワンダは超強力な超能力の持ち主で、スカーレット・ウィッチと呼ばれています。

「アベンジャーズ・インフィニティウォー」で、恋人のヴィジョンを失い、失意の底にあったワンダは、

自らの超能力を駆使して、街をまるごと一つ作り出し、

死んだヴィジョンを蘇らせ、しかも双子の息子まで創り出して、

偽りの街で偽りの平和を楽しんでいたのですが、

そこにワンダの敵が現れ・・

というのが「ワンダヴィジョン」のストーリー。

今回はそのワンダが、自らの悲劇(恋人ヴィジョンを死なせてしまった)を嘆き悲しむあまり、

モンスターになってしまうというお話。

これ、日本の鬼子母神だなあと思いました。

千人もの子供を持ちながら、他人の子は取って食うという恐ろしい鬼子母神(訶梨帝母《かりていも》)

お釈迦様は、訶梨帝母(かりていも)を救うため、千人の子のうち一人を隠してしまいます。

訶梨帝母(かりていも)は嘆き悲しみます。

そこで、お釈迦様が「千人もの子を持ちながら一人を失っただけでお前は嘆き悲しんでいる。それなら、ただ一人の子を失う親の苦しみはいかほどであろうか」と彼女を諭したというお話。

ワンダも、恋人を失い、自分で創り出した息子たちまで失うのではないかという恐れから、

アメリカ・チャベスという超能力を持った少女を誘拐し、彼女の能力を奪おうとします。

ここに、マルチバースが関わってきます。

「スパイダーマン/ノーウェイ・ホーム」にもマルチバースのヒーローたちが登場しました。

今回もちょっと似てる。

マーベルもいよいよ新しいストーリーに困り、窮余の策として、

「マルチバース」という新手法を編み出したのね、という感じです。

マルチバースを持ちだしたら、何だってありになってしまうじゃないですか!

マルチバースのスーパーマンとか、マルチバースのバットマンとか、マルチバースのアンパンマンとか、マルチバースのゴジラとか・・

しかも、

ワンダが(女性が、と言い換えてもいいかもしれない)こんなにも脆弱な精神の持ち主だ、

というのは、男たちの神話以外のなにものでもない。

女性の幸せは母親になることだ・・みたいに描かれていて、

これっていつの時代の女性観??

とまあ、いろいろ不満はあるものの、

エンターテイメントとして、マルチバースは面白かったです。

やっぱりこういうのは劇場で観ないとね。

 

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「奇跡の脳/脳科学者の脳が壊れたとき」

2022-05-20 11:11:54 | 

今日は脳科学の本の紹介です。

これ、めっちゃ面白かった!

「奇跡の脳/脳科学者の脳が壊れたとき」(ジル・ボルト・テイラー著)

脳科学者のジル・ボルト・テイラーは37歳の時に脳卒中になり、左脳が機能しなくなります。

脳卒中を発症した朝のことを、ジル・テイラーは克明に記録しています。

1996年12月10日の朝、左目の奥から脳を突き刺すような激しい痛みに襲われ、ベッドから転がるようにして降り、奇妙な感覚に襲われます。

「それはあたかも、意識が、正常な現実と魔法の空間のどこかで宙づりになっているような」感覚だったといいます。

魔法の空間!

「自分を囲んでいる三次元の現実感覚を失い・・どこで自分が始まって、どこで終わっているのか、という体の境界すらはっきりわからない・・」

彼女は浴室の壁にもたれかかりますが、

「どこから自分でどこからが壁なのかわからない」というのです。

ひどく戸惑いながらも、彼女は好奇心をそそられます。

「うわ、わたしって、すごく変でびっくりしちゃう生き物」

そして、幸福な恍惚状態に宙づりになっているように感じます。

「穏やかで守られている感じで、祝福されて、幸せで、そして全知であるかのような感覚」を抱き、

「わたしは自分が流れているように感じました」

こうした感覚を彼女は「右脳マインド」と呼びます。

私たちの脳はご存じの通り、右脳と左脳に分かれ、両脳の間に脳梁という橋がかかっているわけですが、

脳卒中で左脳が機能しなくなると、それまで露わになっていなかった右脳マインドが働きはじめ、

世界が全く違って見えてくるのだといいます。

それはまるで仏教のニルヴァーナ(涅槃)のような境地だと彼女は言います。

この経験は本当に興味深い。

更に、彼女はこう考えます。

「これまでなんにんのかがくしゃが、脳の機能とそれが失われていくさまを、内がわから研究したことがあるっていうの?」

重篤な病気に見舞われながらも、彼女の科学者魂はどこまでも自分を観察しようとするのです。

右脳マインドには時間の感覚もありません。

「記憶からも置き去りにされ、現在の瞬間だけしか焦点があわず・・肉体も失われ、宇宙の中に溶け込んでいきました」

左脳に出来たゴルフボール大の血の塊を撤去するために大手術を受け、

8年かけて左脳の機能を取り戻し、彼女は完全復活します。

それこそ、奇跡的に復活を果たすのです。

ジル・ボルト・テイラーの「TED」の講演がありますので、こちらもご覧ください。

とにかく、めちゃくちゃ面白い本なのでお勧めです。

脳科学には関心のない人もぜひ。

世界の見方がちょっと変わりますよ。

 

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「ウエスト・サイド・ストーリー」再び

2022-05-11 10:47:28 | 映画

「ウエスト・サイド・ストーリー」といえば、

一世を風靡したハリウッドのミュージカル映画(1961年)を思い浮かべます。

当時は「ウエスト・サイド物語」と呼ばれていました。

ロバート・ワイズ監督作品で、ロバート・ワイズはその後「サウンド・オブ・ミュージック」も作っています。

当時、私は愛媛の片田舎に住む少女でした。

母が東京の友人から映画の話を聞いて、どうしても見たいといって、私を連れて松山まで映画を見に行ったのです。

四国の西の端から松山まではけっこう遠く、汽車に揺られる旅でした。

当時、私はまだ子供で、ラブロマンスにはあまり関心がなかったのですが、

ダンスのキレのよさと音楽には魅了された記憶があります。

その「ウエスト・サイド物語」がスピルバーグによってリメイクされ、

今、ディズニー+で配信されています。

昔のストーリーのまま、しかも音楽もそのままです。

そこで、オリジナルの方も見てみたいと思って探したら、

GYAO!で配信されていたので、さっそく見比べてみました。

その結果、

1961年の「ウエスト・サイド物語」の方が圧倒的にいい!

という結論に達しました。

もちろん、オリジナルの方は何度も見ているのでなじみがある、ということもありますが、

今更リメイクする必要があるのかと思うほど、

「ウエスト・サイド物語」は凄い。

もう冒頭から違います。

短時間で、音楽とダンスだけで、

NYの下町の、若者たち(ジェッツとシャークス)が敵対しあっていることがはっきりわかるし、

プエルトリコの移民を地元の人たちがよく思っていないこともよくわかる。

音楽とダンスだけで、よくぞこれだけのことを表現したと今更ながらに驚嘆します。

何しろ見始めたら途中でやめられなくなるのですよ。

一方、スピルバーグの方は、

確かにお金かけて作っているし、スタイリッシュで現代的で、時代背景や舞台設定も見事です。

でも、

時々、これってスピルバーグテイスト(臭さ)よね、と思うところもけっこうある。

オリジナルの方はとにかくエネルギッシュです。

若いし、キレがいい。展開が速い。

それに、リタ・モレノがとにかくいい!

(新しい方にもリタ・モレノ出演しています。歳取ったけど存在感がある)

「アメリカ」や「クール」のシーンなど、圧倒的に昔の方がいい。

つくづく、この時代(1961年)によくぞこれほどの名作を作ったものだと感心します。

でも、スピルバーグのおかげで、

「ウエスト・サイド物語」が再び見直されているので、その功績は大きいと思います。

何より、音楽がいいよねえ。

だからこそ、スピルバーグはストーリーも音楽も元のままでリメイクしたのでしょう。

とにかく、1961年の「ウエスト・サイド物語」を見ましょう!

「不朽の名作」というのはこういうのを言うのだと実感します。

これ、DVDが欲しい!

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「痛くない死に方」

2022-05-08 23:19:05 | 

今日は私たちシニアにとって必読書と思われる本を紹介します。

「痛くない死に方」(長尾和宏著 ブックマン社 2016年)

これは長年終末期医療に携わってこられた医師である著者が、

誰もがいずれは迎える「死」について、悔いのない安らかな終焉を迎えることができるよう、

具体的な事例をあげて伝授してくれる本です。

同時に、日本の医療が抱える問題点についても指摘しています。

私たちは、自宅で家族が倒れたとき、救急車を呼ぶのは当然だと考えており、

日本の医療は諸外国に比べて整っているから安心よね、

と思いがちですが、

救急車を呼んで、救命措置をしてもらった後に起きることはほとんど知りません。

実際のところ、病院での延命措置が本人にとって地獄になりうることなど、

誰も想像しないと思います。

ほとんどの人が病院で最期を迎えるようになった昨今ですが、

実はもっと穏やかな死に方がある、ということも教えてくれます。

たとえば、あなたは、

安楽死尊厳死の違い、わかりますか?

欧米と日本とでは、安楽死の捉え方が異なる、ということを知ってますか?

安楽死、尊厳死に代わる、平穏死という選択があることを知ってますか?

リビングウィル(尊厳死の宣言書)知ってますか?

そもそも延命治療って何?

胃ろうって必要なの?

お餅を喉に詰まらせたとき、救急車を呼んだ方がいい?

これらの問いに具体的に答えてくれるのがこの本です。

これを読むと、私たちが日頃接している病院の医療というものに対して、

改めて疑問を抱くと同時に、

自分の命は自分で守る、自分の死に方は自分で選ぶ、

という基本的な事柄の重要性に気づかせてくれます。

これは映画「痛くない死に方」の原作本でもあるようです。

私は映画のほうは見ていないのですが、

この本だけでも十分です。

字も大きく読みやすく、解説図なども挿入されていて、

非常にわかりやすい本です。

シニアの方々にはぜひ一読をお勧めします。

シニアを抱えている家族にも必読の本です。

 

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