ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

世界じゅうを旅したい

2016-04-13 14:01:00 | 旅行
私が日本語を教えている生徒の一人、Hさんが6月にアメリカに行くことになり、レッスンもあと数回を残すのみとなりました。
彼女はとても熱心に日本語を勉強し、文法の基礎はほぼマスター、難しい敬語も何とかクリアしました。
「みんなの日本語 初級Ⅱ」を終え、四月から中級に入ったところです。
もう少し日本にいれば、絶対日本語上手くなるのに。残念です。

ところで、
レッスンのたびに私たちはいろんな雑談をしますが、
昨日は旅行の話で盛り上がりました。

――日本人の海外旅行ツアーを見てびっくりしました。たった一週間のあいだに、あっちにいったりこっちにいったり、すごく忙しい。自分で計画して、ゆっくり旅行すればいいのに。

――たしかに。でも、日本人の大半は英語が苦手なので、自分たちだけで旅行するのは難しいと思っているのです。外国ではテロもあるし、殺人事件もあるし、危険な話をいっぱい聞いて、外国はとても怖いと思っています。

――私も日本に来てから、日本の国内を旅行しました。京都、奈良、広島、沖縄、和歌山・・いろんなところに行きました。日本はとてもきれいです。でも、どこも大体同じね。海外に行くと、国によって全然ちがう。人も風景も食べ物も。だから面白い。

――同感です。でも、私の友人たちは、海外旅行にはあまり行きたがらないので、一緒に行く仲間がいなくてちょっと寂しいです。

――私の国ではインターネットで旅行の仲間を募集します。行先が同じなら一緒に旅行します。

――へえ、そんなのがあるんですか。

――日本にはありませんか?

――残念ながら、日本にはありません。会ったことのない他人と旅行するのはどうなんでしょう。

――問題ないですよ。楽しいです。日本人はなぜそうしないのですか?

そういえば、イタリア人のKさんも同じことをいっていました。
たとえば、旅行の間、見ず知らずの人たちが一台の車をチャーターして長い道のりを同乗したり、民泊の宿をフルに利用してたりして、できるだけ安く旅行するのだといいます。
若い人たちの間では、どうしたら安く旅行できるかのノウハウがあって、皆若いうちからバックパックで世界に出かけていきます。その際、見ず知らずの他人と一緒に行動することに対してのこだわりはあまりないようです。

人との垣根が低い、という気がします。
逆にいえば、日本人は垣根が高い。他人を警戒しすぎる傾向があるのかもしれません。
もちろん、たまに怖い話も聞くけれど、いいことのほうが断然多い、新聞に載るような怖い話はめったに起きないものよ、とKさんは断言していました。


私とHさんの話は続きます。

――ヨーロッパでも、国によって言葉が違います。英語が使えないところは多いです。

――そういう時はどうするんですか?

――身振りや手振りで伝えたり、伝え方はいろいろあります。どうにかなるものです。

――英語がしゃべれなくても大丈夫なんですか?

――大丈夫ですよ。だってヨーロッパ人も、英語しゃべれる人そんなに多くないですから。

――そうなんですね。

――ええ。でも、アメリカは英語が話せるから楽です。それに、アメリカは広いのであちこち旅行します。楽しみです。

――私も世界じゅう旅行したいと思っています。

――それがいいですよ。世界のどこかで、またお会いしましょうね。

――もちろん。どこでお会いできるか、楽しみです。

最近は、日本人の若い人たちもバックパックで海外に出かけるようになりましたが、まだまだ数は少ないようです。ヨーロッパやアメリカでは、割と当たり前に若者たちが海外に出かけていきます。
日本人もどんどん海外に行くといいと思います。
すでに60代後半の私も、どんどん海外に出かけていくぞと思っています。
コメント
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