ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

アウトブレイク

2020-01-27 16:29:50 | 映画

新型コロナウィルスが猛威をふるっているようです。

いたずらに怖がる必要はない、感染力もインフルエンザやはしかに比べると弱いし、

なんて言われてますが、ほんまかいな、とも思います。

対策も後手後手みたいだし。

そこで、古い映画ですが、

「アウトブレイク」(ウォルフガング・ペーターゼン監督 1995年)

を改めて見てみました。

これ見たのずいぶん昔のこと。それもそのはず1995年の映画です。

でもね、全然古くない。

ダスティン・ホフマンやケヴィン・スペイシーがずいぶん若いけど。

そして、

最初から最後まで目が離せない展開の速さ。エンターテイメントとしても実によくできています。

ただのパニック映画ではない。

今でも十分通じるいろんな要素がぎっしり詰まっています。 

 

1967年、アフリカの村で謎の感染病が蔓延し人がバタバタ死ぬ。

米陸軍はその村に爆弾を落として村を壊滅させ、ウィルスを封じ込めて、

「モターバウィルス」と名付けたそのウィルスを、

細菌兵器として使用するべく、米軍の重要機密にする。

時は移って現代。

アフリカの野生の希少種の猿を捕まえてアメリカ に密輸入しようとした男が、未知のウィルスに侵されて死にます。

男の周囲の人たちもバタバタと死んでいくけど、何が感染源なのか、どういうウィルスなのかわからない。

しかも、このウィルス感染力が強く、接触感染はもちろん空気感染もする。

感染後24時間でほぼ100%が死に至るという超強力なウィルスです。

野生動物からの感染らしいけど、その感染源の特定が難しい。

米国陸軍伝染病医学研究所の医師である、サム(ダスティン・ホフマン)は感染源の特定を急ぎますが、

そこに軍の横やりが入る。

陸軍幹部マクリントック少将(ドナルド・サザーランド)は感染者の出た村に爆弾を投下して村民を一掃し感染を止めようとします。

1967年にアフリカの村に爆弾を落としたのも彼でした。

サムは陸軍の秘密をかぎつけ、軍は彼を逮捕しようとする。

そして、ついに、サムの元妻も感染してしまう。

果たしてサムは感染源を特定することができるのか、そこから血清はできるのか、

そして、サムの元妻は助かるのか……

というわけで、

未知のウィルスの蔓延には必ず人が介在し、しかも少数の人間の無責任な、無知による、

あるいは(これが一番恐ろしいけど)、

権力を握る人間の傲慢なふるまいが、世界的なパンデミックを起こす原因となりうるし、もしかすると人類絶滅の危機すら迎えるかもしれない、

という警告が込められているのですね、この映画には。

でも、もっと怖かったのは、

映画を見終えてTVをつけたら、そこに映っていたのは映画さながらの世界だったこと。

ついに私たちはパンデミックの世界に突入したのか、という錯覚を覚えました。

あるいは、もしかすると、私たちの置かれているリアルな世界はもっと恐ろしいかもしれない。

決して対岸の火事ではないし、他人事でもない、まさに明日は我が身です。

心してかからねば。

とはいえ、さすがハリウッド。

例によって「愛してる」「愛してるわ」の夫婦愛。

そして、最後は大団円の締めくくり。

さて、

私たちの世界も大団円で終わるといいのだけど、

まだまだパンデミックはこれから、という状況のようです。

ああ、今のうちに美味しい物でも食べておこうっと。

(人間多すぎるにゃ)

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Kindle版「木蓮幻想」出版されました!

2020-01-24 20:13:34 | 

先日ご紹介したとおり、AmazonKindleから「木蓮幻想」が今日出版されました。

記念すべき電子書籍第一号というわけです。

初めて電子書籍に参入するので、まだわからないことだらけですが、

今後も追々作品を電子書籍化していきたいと思っております。

この本は大人向けの小説で、それほど長いものではありません。

樹木と人間の交流を描いたファンタジーというか、そんな感じの小説です。

実は身辺整理を始めた中で見つけた古い原稿(未発表の作品)なんです。

書いたのは30年ほど前。

おそらく1990年代初期のころかと思います。

私もまだ若く、これから小説を書くぞと張り切っていた時期でした。

でも、出版社に送ったらあえなくボツ。

すっかり意気消沈して、書く気も失せたのを覚えています。

その後、児童書の分野で新人賞を受賞し、大日本図書、ポプラ社、学研などから十数冊の児童書を出版しました。

でも、あんまり売れなかったのよね。残念ながら。

(すでに絶版になったものが多いけど、まだ出ている本もあります)

その後も、書いても書いてもボツ。

やっぱり才能ないんだなあ・・とあきらめていたのですが、

段ボール箱の中から出てきた作品群を改めて読み直してみたら、

あら、そう悪くないんじゃない。

というわけで、

死ぬ前にせめて誰かに読んでもらいたいなあと思って、電子書籍化に踏み切った次第です。

電子書籍にしようと思ったのには、もう一つ理由があります。

数年前にNZを訪ねた時、

オークランドにある大きな図書館の日本語の本のコーナーの貧弱なことにびっくり。

NZ在住の友人一家も日本語の本に飢えていると言っていました。

電子書籍があればわざわざ日本から本を送る必要はない。

電子書籍というのは、実用書の分野では便利だけど文学は売れない、と言われているらしいのですが、

海外にいながら日本語の本が読めるなら、こんな便利なものはないと思います。

もっとたくさんの小説や児童書を電子書籍化すべきじゃない?

手始めに、私の本はいかが?

「木蓮幻想」を読みたいけど、どうすればいいかわからない、という方へ。

簡単です。

Kindle端末を買う必要はありません。

PCやスマホに0円でダウンロードできます。

あとはAmazonに注文して500円払っていただければ「木蓮幻想」はずっとあなたのもの。

あるいはKindleの読み放題(980円/月)に入っていただくとタダで読めます。

というわけで、今日は手前味噌の、

「木蓮幻想」

Kindlreデビューのお知らせでした。

ご家族、ご親戚、ご近所、ご友人の方々に広めていただければと思います。

本の感想など、Amazonのサイトに書き込んでいただければ大変嬉しいです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

(猫のあのお話も載せてにゃ。はいはいそのうちにね)

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「木蓮幻想」のご案内

2020-01-20 12:54:56 | 映画

気がつけば一月も半ばを過ぎて今年も順調に時間の経過が速まっているようですね。

去年の暮れのPC騒動以来、なぜかバタバタと忙しく、あれやこれややることが多すぎてお皿に山盛り状態です。
(I have a lot on my plate.)

PCだけでもまだわからないことがいっぱい。

Windows Live Mail からOutlookへのデータの移行は、アドレス移行のみ完了。

たくさんあるファイルはあきらめるしかないのか・・

まあ、PCに関わるとこういうことはよくあることで、ある意味、あきらめがよくなる。

運命に身をまかせるのが上手になる・・。

これじゃいかん、何とかせにゃ、と発奮することも、PCがらみだと無力感が漂います。

というわけで、無力感に襲われると映画を見て気をそらす日々。(昨日は「ゴジラ」を見てた)

でも、大好きなことがあるのはいいことじゃないのと開き直る。

そういう思考回路をもっているようです。別名、ノーテンキともいう。

さて、

忙しい理由のもう一つは、今年電子書籍デビューをしようと目下画策中なのです。

電子書籍というとキンドル。私も持っています。でも、イマイチ好きになれなかった。

本はやっぱり紙よね、と思っていた。

ところが、

昨今、目が悪くなってきて文庫本の小さい文字が読みづらくなり、本を読むのが億劫になってきた。

だって疲れるんだもの。

でも、PC画面にはズームという機能があり、字を大きくして読むことができるのですね。キンドルも同じ。

というわけで、ようやくキンドル、電子書籍、に目覚めた。

発想の一大転換をするに至ったわけです。

そこで、少々古い作品ですが、出版社からボツを言い渡された作品が多数あり、

死ぬ前に誰かに読んでほしいなあ・・というわけで、

電子書籍出版を思い立ったのです。

まあ、出版社からボツを言い渡された作品ばかりなので質のほどはよくわかりませんが。

本人はけっこういいんじゃないの、と思っています。

「ハリー・ポッター」だって最初はボツだったんだものね。

数年前に詩集「ないない島」を明眸社から出しましたが、これは自費出版でした。

販売ルートに乗らないので一般の人は買えません。

追々、これも電子書籍化しようと思っています。

とりあえず、電子書籍第一号として、

「木蓮幻想」(ゆうきえみ作)

という小説をキンドルから近々出版する予定でおります。

これは児童書ではなく大人向けの小説です。

ちなみに「ゆうきえみ」というのは私のペンネームです。

ポプラ社や大日本図書、学研などから十数冊の児童書を出しておりますが、

最近は遠ざかっていました。

電子書籍化され次第またお知らせしますので、その節はどうぞよろしくお買い上げのほどお願いいたします。

価格は500円。これなら買いやすいでしょ。

また、キンドルの読み放題(月額980円)にも登録しますので、こちらからも読めます。

「木蓮幻想」に続いて「龍の谷へいったさやか」という児童向けのファンタジーも出版する予定でおります。

というわけで、今年は忙しくなりそうですにゃん。

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スターウォーズ/スカイウォカーの夜明け

2020-01-13 10:59:34 | 映画

 

観てきました!

「スターウォーズ/スカイウォカーの夜明け」(劇場公開中)

スターウォーズのファンとしては非常に不安だったのですが。

やっぱり、ジョージ・ルーカスが降りちゃったらダメになったよね、もうスターウォーズの新シリーズは見たくない!

と思っていたので。

でも、今回は最終回。見ようかどうしようか散々迷った挙句、友人の一言「よかったよ」を信じて、見に行った。

で、結果、

よかった!

最後はもうボロボロ泣いていました。

42年のスターウォーズの歴史もついに完結。その姿を見届けた思いでした。

もちろん、

文句がないわけじゃない。

JJエイブラムスは頑張ったと思う。何しろ世界じゅうに何百万人ものスターウォーズのファンがいて、

失敗しようものなら世界中から責められるわけですから。

彼は非常に優秀なエディターだと思う。でも、クリエイターではない。

やっぱりね、ジョージ・ルーカスの後継者はいないのですよ。それが今回判明したことでもある。

彼の独創性、新しい世界を構築するクリエイターとしての独自性、それらは本当にユニークなもので、

やはり天才というべき資質なのだと思います。

天才の作ったものは、安易に後継しない方がいい、という教訓でもある。

それでも、今回のスターウォーズは面白かった。

とくに私のような往年のファンには受けたと思う。なぜなら、

これまでのスターウォーズの集大成ともいうべき、懐かしいシーンがふんだんに盛り込まれていて、

これはもうスターウォーズファンじゃなくちゃわからないと思うのですが、そのたびに、

これはEP5のあのシーンよね、これはEP3のあそこよね、というようにいちいち頷いて感動したのですから。

おそらく、これは、スターウォーズファンのために作られた「スターウォーズ同窓会」の締めくくり的作品だったのでしょう。

新シリーズに新たに登場したキャラクターのレイ。彼女の出自が最後まで謎だったのですが、

今回、それも明かされ(Oh my God!)

謎はいちおうすべて回収された感じです。

ただ、前回(「最後のジェダイ」)の最後のシーンで登場したフォースの力のある少年は一体だれなのか?

といったあたりは謎のままです。

おそらく、あのシーンは「スカイウォーカーの夜明け」からかなり後、ジェダイとシスの対決がすでに伝説となった世界の話で、

そこでも、フォースを持つ人物は生まれ、新たな物語が誕生する・・そうした含みを持たせているのだと思います。

また、今回、レイとカイロ・レンの関係、新シリーズで登場したファーストオーダーのスノークとは一体誰なのか、とか。

面白い発見がいろいろあります。

中でも、私が面白いと感じたのは、EP8(最後のジェダイ)でも度々描かれていた、レイとカイロ・レンとのテレパシー的な会話。

それが、さらに強力になり、互いに別の場所にいながら一戦を交える(「最後のジェダイ」でも同じシーンがありましたが)

というシーンがあり、大変興味深かったです。

世界は私たちが思っている以上にフレキシブルであり、何でもあり、なのかもしれないなあ。

そして、そう感じる人たちが増えてきているのかもしれないなあ、そう感じました。

いずれ、フォースを操る新世代が誕生するかもしれない・・

あるいは、すでにフォースは存在しているのかもしれない、私たちの中にも・・

まだ劇場公開中なので、ネタバレは避けたいと思いますが、

新シリーズはイマイチだから見たくない、と思っているスターウォーズファンの方はぜひ見に行ってください。

後悔しないと思いますよ。

それに「スターウォーズ」はやっぱり劇場で見なくちゃ。

May the Force be with you!

(あいかわらず「スターウォーズ」フリークだにゃ)

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ハンドメイズテイル シーズン3

2020-01-11 18:59:10 | 映画

 

我家に新しいPCが来た!

先日も書いた通り、うちのPCのインターネット接続が突然切れてしまい、暮れから正月にかけて悪戦苦闘しておりましたが、新しいPCを購入することに決定。

思ったより早く届いたので、ここ数日、設定などしていました。

それもようやく完了し、今日から新しいPCで仕事開始です。
でも、まだ全部終わったわけじゃなくて、まだわからないことだらけです。

たとえば、メールアドレスを変更したのだけど、それに伴う手続きとか連絡とか・・

以前使っていたwinsdows LiveMailのアドレスやらファイルやらを新しいPCに移したいのだけど・・

セッションコードって何?とか・・

Google先生に相談したり、また知人に聞いたりして少しずつ前進してはいますが。

何しろPC音痴なもので、かなりきついです。でも頑張るしかない。

私は若いころからよくこう言われてきました。

「二十歳で家を出て自立するなんてすごいね」

「働きながら夜学に通うなんてすごいね」

「共働きで子育てするなんてすごいね」

「女手一つで子どもたちを育てるなんてすごいね」

そして今、

「一人でパソコンの設定するなんてすごいね」

でもこれ、全部誰でもできることです。全然すごくない。

「すごいね」と言う人たちは、こういうことをしなくてもすむ環境にいる恵まれた人たちです。

あなただって、そうせざるをえないところに置かれたら、出来る。

あるいは自らそう選択したのなら、出来ないわけがない。

やるしかないのだから。

「ハンドメイズテイル」シーズン3が今Huluで配信中です。

シーズン1については、このブログでも取り上げました。(2019年4月27日の記事)

原作はマーガレット・アトウッドの小説

「侍女の物語」 (ハヤカワepi文庫)

シーズン1はこの原作に忠実に作られていますが、シーズン2と3はオリジナルです。

シーズン2からのほうが面白い。

これは、ある日突然全てを奪われ、キリスト教原理主義の国ギレアドに囚われて性の奴隷になった女性たちの物語です。

彼らは突然何の前触れもなく、仕事を奪われ、家や財産を奪われ、夫と子どもを奪われ、名前まで奪われます。

その過酷な状況の中で、子どもを救うために立ち上がる女性たちの話です。

ドラマの前半はギレアドというキリスト教原理主義の国(ナチスのように非人道的かつ冷酷無比の国)で翻弄される女性たちを描いており、

非常に暗い話なのですが、シーズン2から3にかけて、徐々に彼女たちが立ち上がります。

主人公のジューンが勇敢にギレアドに立ち向かう様は、

「アナと雪の女王2」でエルサが、そしてアナが困難に立ち向かった姿をも彷彿とさせ、

実際に女性というのは底力がある生き物なのだと痛感させられます。

つまり、私たちには本来そうした力があるのだ、ということ。

それを思い出させてくれるのです。

女性は決して弱くもないし愚かでもない。

実は、男より女の方が強い。肉体的物理的な力以外では。生命力だって強い。

だからこそ、男たちは女を恐れて貶めようとしてきた歴史があります。

もしも女性たちが少しでも男性より劣っていると感じるなら、それはこの社会の中で刷り込まれたものです。

そう自覚すれば、必ず女性たちは力を取り戻すことができるはず。

だからね、

「○○なんてすごいね」と言っているそこのあなた。

あなたにも同じことができるし、もっとすごいことだってできるんです。

その気になりさえすれば。

あるいは、そうせざるをえない状況に置かれたら。

世界はますます混沌としてきています。

そうした現状を見るにつけても、この物語が決して絵空事ではないとわかるはずです。

シーズン3の最後は圧巻でした。

ジューンはギレアドに囚われていた52人の子どもたちをカナダに逃すべく奔走し、最後に撃たれてしまいます・・

Oh  No!

でも死んではいないので、物語はさらにシーズン4に続くようです。

いやあもうねえ、ジューンがすごいのよ!

全編に頻出するのはジューンの顔のアップ。

様々な表情のジューン。

シミだらけで目尻に皺がより隈ができている顔、挑戦的な目、時折狂ったようになる目、輝く目などをアップで映します。

こんな過酷な状況の中でもしっかりと目を見開き耳をすませている様子がリアルに伝わります。

そして、冷静に判断し、次に取るべき行動を自ら選択します。(時折り怒り狂ったりもするけどそれは至極当然のこと)

人生というのはつくづく選択の連続なのですね。

毎瞬何を選択するかで状況がコロリと変わる。

でも、自ら選べない運命もある。

それでも、たとえどんなに過酷な状況でも、生き延びる術はあるのだと教えてくれます。

映像がきれいです。

計算された映像美ですが、ギレアドの非人間的な状況を表すにはぴったりの映像です。

「ハンドメイズテイル」はただ今Huluで配信中。

全ての女性に見てほしいドラマです!


(今年も映画三昧の日々だにゃ)

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