ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

膀胱炎の夏

2016-08-31 22:41:27 | 日記
8月も今日で終わり。
夏も終わろうとしてます。

今年の夏、私は家に引きこもっていました。
持病のリウマチに加えて、今年の3月タイから帰国して以来、膀胱炎を何度も繰り返し、特に7~8月の約一か月で3回も再発するという有様でした。
抗生物質のクラビットを連続10日間飲み、やれやれ治まったかと思いきや、二日後に再発という具合です。
泌尿器科で超音波検査もし、CTも撮りましたが特に異常は見られないとのこと。

リウマチの生物学的製剤であるエンブレルをここ2年ほど使ってきましたが、非常に効果が高く、ついにステロイドを2㎎/日まで減らすことができました!
(CRPも血沈も正常値に)
海外旅行に行けたのもエンブレルのおかげです。

でも、ステロイドにしろエンブレルにしろ、強い薬を長年使い続けてきて、副作用がないわけがない。
抵抗力が落ちたのも、冷え性になったのも、薬の副作用でしょう。
自業自得といえば自業自得です。
もっと早い段階で自然療法の道を模索すべきでしたが、その頃は金欠病でした。

元来、私は頑健で体温も高く、丈夫が取り柄の人間でした。
それが、ここ数年めっきり弱ってきて、ま、年も年なのですが、
それ以上に体力がなくなってきているなあと感じます。

長々病気の話で申し訳ありませんが、もうちょっと続きます。

今年の夏は、
35度の猛暑の日も、(さすがにエアコンなしではきついので除湿にして)、タオルケットを体に巻き付け、お腹にはホカロン貼って、汗だくになりながら、「ジェイミーの墓標」「時の彼方の再会」など読んでおりました。

あれはあれで、なかなかいい時間だったと思います。
でも、その挙句にまたまた膀胱炎再発って、いったい何のお仕置きやねん?

友人の誘いも断り外出の機会を極力減らした結果、8月は病院通いと、かろうじてNOVAの英語で終わりました。

NOVAの英語はありがたい!
あまり上達しないけど、楽しい!

自分の体さえ思うようにならないこの無力感・・
おまけに、感染症を防ぐためにリウマチ薬を減らしたせいで、今度は体じゅうが痛くなり、ロキソニンが手放せなくなっています。

あまりに調子が悪くて一日12時間以上寝てもまだだるさが取れず、ベッドから起き上がれない日もありました。
結局、人間て、薬で死ぬのね、
と思ったことです。
たぶんそうなのでしょう。
薬で救われ、薬の副作用で死ぬ。
特にリウマチなんかはそういう病のようです。

なので生きている間は好きなように生きるぜ!
と思っています。

膀胱炎はなじみの病気なのですが(毎年2回は繰り返す)、いつもは冬の間でした。
夏にかかるのは初めてです。
考えてみたら、夏というのはどこでも冷房が入っています。
電車に乗っても、スーパーに買い物に行っても、喫茶店に入ってもレストランに入っても、冷蔵庫みたいに冷えています。

これまでは気にならなかったのに、この冷房がやけに冷たく感じるようになったのです。
外出するときは下着にホカロンを貼って出かけます。
外は35度とかなので、汗だくのヘロヘロになるけど、冷房の中だとちょうどいい。
セーターを着るくらいではダメなのですね。
本当に体の芯から冷えてるみたいです。

冷えを治せば治る気もする。
温泉などいいかも。
でも、温泉に行くには冷房のきいた電車に乗るしかない。
特急なんて特に冷房効いてるし。

結局、家のお風呂にゆっくりつかるしかないのですね。
やれやれ今日も無事終わったと安堵し、感謝し、レイキヒーリングのおまじないと気功のスワイショーをやって、一日を締めくくります。

ああ、早く完治させて、ビール飲みたいなあ。
みんなと一緒に飲み会やりたい!

たぶん、しばらくの辛抱です。
泌尿器科の先生が、猪苓湯という漢方薬と一緒に、クラビット250を二週間続けて飲むというのを提案してくれました。
クラビット500と合わせると20日間くらい飲むことになります。
(前回のも合わせると二か月近く飲み続けることになる)
これで完治しなかったら、一度内視鏡検査をしましょうと言われてます。

絶対完治させる!
まだまだ行きたいところいっぱいあるし。
絶対、絶対、よくなるぞ、と自分に暗示かけてます。

皆さまも健康にはくれぐれも気を付けてくださいまし。
人生、健康あっての物種ですからね。
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ソロモンの偽証 (続き)

2016-08-25 23:13:31 | 映画
前回の続き(ネタバレです)。
何より気になったのは、自殺した柏木の背景が見えないことです。
かなり独善的で攻撃的な性格だったようですが、そこに至る背景、家庭環境等が見えない。
彼が死んだことにより、家族は悲嘆にくれたはずなのに、描かれない。
担任の先生ですら、柏木君が怖かったなどという。
誰も彼の死を悼んでいない(泣いたのはショックだったから)。
人が一人死んだというのに・・

特に第一発見者の藤野涼子のショックは大きかったはず。
それなのに、彼女は、あろうことか犯人探しの裁判に走ります。

裁判の前に、一人の中学生が死んだという事実を見つめるべきでしょう。

藤野は、もしかすると、柏木が死んだことで、どこかほっとした部分があったのかもしれません。
それをカモフラージュするために裁判を言い出したのかもしれない。
深層心理の中で。

事件はとてもシンプルです。
何らかの理由で追い詰められ、死のうと思った柏木が、最後に神原を頼みの綱として屋上に呼び出すも裏切られ、激情にかられて死んでしまう。
神原は自責の念にかられるけれど、それをしっかり見つめようとはせず、藤野が提案した裁判に乗っかってしまう。

そもそも神原が誰かに打ち明けていれば、あんな大騒動にはならなかったはずです。
裁判もなかったし、松子も死なずに済んだはず。
すべての責任は彼にあります。
彼自身が口にしたよりもずっと重く。

柏木は死ぬことにより、最後のとどめを刺そうとしたのです。
ハチが命がけで毒針を刺すように。
けれども、そうせざるをえなかった柏木の心情はどこにも描かれていない。
甘やかされ、自己中心的で精神的に不安定な子・・というイメージだけが残る。
そうじゃないと思います。

柏木こそが主人公のはずなのに、蚊帳の外。
だから、裁判が宙に浮いてしまうのです。

では、なぜ神原は申し出なかったのか。
彼も中学生。事件に巻き込まれ、呆然としたのは事実でしょう。受け止めきれず、考えることを先延ばしにしたのでしょう。
でも、それは彼が背負っていかなければならない十字架です。
時間をかけて問い続けなくてはいけない宿題です。
大勢の前で断罪してほしい、などというのは甘え以外の何ものでもない。
そんなことをしても、罪が軽くなるわけじゃない。

結局、神原も藤野も、柏木が言うとおりの「口先だけの偽善者」だったのですね。
柏木は鋭い感性を持っていたと思います。
他の人たちには理解できないところに彼はいたのだと思います。
だから死を選んだ。

なぜ柏木は死ななくてはいけなかったのか。
この肝心の点が曖昧なまま、柏木の死はあたかも既成事実のように扱われます。
自殺か他殺かわからないけど、とにかく死んじゃったんだから、犯人探しをしようぜ。

裁判をすることにより、彼らは自分を見つめる機会を失います。
目をそらし、他のことに夢中になり、現実を忘れます。

それを傍観していた大人の責任は大きい。
いえ、大人は気づかなくても、彼らの本質を見抜いた子たちは大勢いたはず。
だからこそ、彼らが無傷でいられるわけがないのです。

登場人物すべてに家庭的な背景があり、闇があります。

みんな一筋縄ではいかない背景を背負っている。
藤野涼子だけが幸運なことに、よい家庭に恵まれ、よい環境の中で育ってきて、
優等生でもある。
だから、藤野は弱い。
柏木や樹里に見えるものが、藤野には見えない。
藤野の正義はしょせん中学生の正義で、それを正すのが大人の役割のはずなのに、
そういう大人がどこにもいない。

裁判ごっこでは暴くことのできない深い闇が横たわっていることに誰も気づかない。

中でも、罪深い(そして闇も深い)のはやはり神原だと思います。
彼の言葉は表面的で、真摯な後悔の念がいまひとつ感じられない。
人を二人も死なせてしまったというのに。

でも、神原はそういう奴なのだと思います。
そういう奴が社会の中で成功し、日本や世界を牽引していく人たちの仲間になるのです。
それを暗示するシーンがあれば、あの映画は、あるいは成功したかもしれないと思います。

ま、所詮、エンターテイメントですけどね。



「THE PATH」 
第3話が今日配信されました。
ますます面白くなってきています。
目が離せません。早く次回が見たい。 
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ソロモンの偽証(前後編) / THE PATH など

2016-08-22 23:49:57 | 映画
いつのまにか8月も下旬ですね。
この夏はちょっと体調を崩して引きこもっていました。
こんなに不調だと海外に行けなくなるので何としても挽回せねば・・
と言いつつ、映画三昧の日々を送っていました。

最近見たのは
「ソロモンの偽証 前後編」
宮部みゆき原作の学園ミステリードラマで、原作は3部作の長編です。
評判なので見てみました。
(ストーリー等はオフィシャルサイトで見てください。http://solomon-movie.jp/)

なんかね、
イマイチ感情移入できない映画でした。
「八日目の蝉」はすごくよかったのだけど、
同じ監督作品にしては(原作読んでないのでよくわからないけど)なんかこう・・
納得できないというか、ちょっと待ってね、これって何のための映画なの?
と言いたくなるような作品でした。

大体、中学生が裁判て、
フィクションとしても、無理がありすぎる。
学校には優等生ばかりいるわけじゃない。
そして、
あの裁判で、大勢の観客の前で、暴き出されてしまったウソや秘密や闇の部分・・
あれらは白日の下に晒されていいはずがない。

ましてや、最後の校長の話にあった、
「わが校ではあれ(裁判)以来、いじめはなくなった」
というのは全く逆じゃないの、と思いました。
そんなことあり得ないだろ。

開けてはいけないパンドラの箱を開けてしまった中学生たちが、無事でいられるわけがない。

彼らにはその後、
悲惨な運命が待ち受けているはずです。

藤野涼子には、
いい気になるなよとの嫌がらせや脅しが連日のように突きつけられ、、
あるいは実際傷つけられたりもして、
父親は警察官なのに自分の娘を守ることさえできず、
一家は追い込まれていく・・

三宅樹里はますますいじめられるようになり、エキセントリックな母はますます樹里を束縛し、地獄の日々が続き、その反動で樹里は浅井松子の代わりを見つけていじめに走り・・

大出俊次は父親からますます虐待され、たぶん半殺しの目にもあい、もしかすると人生の早い段階で死ぬ運命かもしれず・・

裁判に関わった他の生徒たちも、初めのうちは彼らの味方をして、彼らを守ろうとするも、多数派には勝てず、結局皆バラバラになっていき・・

一方、
神原和彦は同じ学校じゃないからちゃっかり逃げおおせて(大体そういう奴です)
いい大学に入り、一流企業に就職して、裁判のことなど何も知らない美人と結婚。
順風満帆の人生を歩む。

でも、藤野涼子はどんどん落ちていき、
高校進学すらままならず、もしかすると引きこもりになったり、
あるいは、しっかりした子なので、定時制高校に通いながら働き、
その後挽回するも、人生の早い段階での失敗はその後も尾を引き、ろくな奴と結婚もできず、あるいはずっと独身を通し・・
とまあ、あの裁判ごっこは彼女の人生に長く影を落とすことになるはずです。

学校は(あの校長や生活指導の先生たちでは)とても生徒を抑えることはできず、
混乱を極め、カオスになっていき、学校はどんどん荒れ果てていく・・

とまあ、
それぞれに悲惨な人生が待っている、かも・・です。

日本の社会って、それほど甘くない。
あんな子ども騙しの裁判をいいと思う人なんてごく少数の優等生だけで、そうは思わない人たちのほうが圧倒的多数で、
その圧倒的多数が社会を構成しています。
藤野涼子たちは、圧倒的多数に滅多切りされることになるのです。

そういう問題提起をしている映画であれば、
見る価値はあるけど、そうじゃないなら、まったく見る価値はなし。



ところで、
最近、HULUで「THE PATH」を配信し始めました。
アメリカのドラマで、あの「ブレイキング・バッド」のジェシー役のアーロン・ポールが主演をしています。
アーロン・ポールがいいのよねえ。
今回はジェシーの対極ともいえる役柄ですが、やはり上手い。

カルトの話です。
まだ2話しか見てないのだけど、すごく面白い。

人間の持つ二面性が描かれます。
何が善で何が悪なのか、
光の方向に向かうはずの人たちが、間違えてしまうのはなぜなのか。
カルトの洗脳の恐ろしさと、そこから抜け出そうとする人々を描くようです。
すっごく楽しみ。
どうせ見るならこういうドラマを見たほうがいいと私は思います。

「THE PATH」
HULUで、毎週木曜配信。現在2話まで配信されています。
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8月15日

2016-08-14 17:01:25 | 映画
8月15日です。
終戦記念日。本当は敗戦記念日。日本が戦争に負けた日です。
昔、まだ子どもだったころ、夏休みに群馬の親戚を訪ねたことがあります。
8月のある朝、おばさんが庭に立って、空を見上げて、ぽつりと言いました。

「何だろうって思ってたんだよね、今朝起きて・・終戦記念日だったんだ」

おばさんがそれから何を言ったのか、あるいは言わなかったのか、覚えていませんが、その言葉だけは鮮明に記憶しています。
人の気持ちはたった一言で伝わるものです。

戦争で亡くなった兄弟、親戚、友人、知人の顔が脳裏に浮かんでは消えていったのでしょう。おばさんはしばらく庭に立ち尽くしていました。

言葉では伝えきれないたくさんの思いがそこにはありました。

毎年、この季節になるとTVでは戦争特集をやります。
今年はオリンピックで戦争ものは少なくなった気がしますが、
それでも、各局で何らかの形で取り上げています。

あれは終わった戦争なので、安心して取り上げることができるのですね。
「過ちは繰り返しませぬから」という言葉も、主語が不明確なまま、言葉だけが浮遊しています。
なぜなら、過ちはその後も何度も繰り返されてきているからです。

私たちは今も戦争のさなかにいるのだと思います。
原爆は一瞬で大勢の命を奪いますが、原発事故はゆっくりと大勢の人の命を奪っていきます。未来にわたり、長い長い時間を、私たちは放射能と共に生きていかなくてはいけなくなったのです。
その自覚が、福島第一原発の事故から5年を経た今、たった5年しかたっていないのに、
人々の記憶から薄らいでいきつつあるようで恐ろしい。
福島では甲状腺がんにかかる子どもたちが増えているというのに、
子どもたちが口にするミルクや学校給食の食材ですら、きちんと測定されていないという現実。
今も放射線量の高い街に人々を帰還させようとしている政府。
そして、原発について口にすることができない空気が醸成され、日本じゅうに蔓延しているような気がしてなりません。

危険なのに、危険じゃないふりをする。
汚染されている地域の放射線量を計測せず放置し、
あたかも汚染されていないかのように、ふるまう。
「退却」を「転進」と言いかえていた、かつての大本営と同じではありませんか。

人々はゆっくりと少しずつ、体調を壊し、病気になり、この世を去っていきます。
少しずつ、ゆっくり進行するものは目に見えない。
原爆が一瞬にして人々の命を奪い去ったのとは違う方法で、
原発はゆっくりと人々の命を奪いつつあります。

日本人はゆっくりと死に向かって行進しているのだと思います。

熊本地震から四か月がたとうとしていますが、震源に近い街のがれきは放置されたままです。仮設住宅も十分ではなく、人々は困難な暮らしを余儀なくされています。
3・11で自宅を失った人たちも同様です。今だに困難な中に放置されています。

豊かな先進国日本で、いったん事が起きると誰も助けてくれない現実があります。
やむを得ない事情で生活保護を受ける人たちは叩かれ、
病人や高齢者、障碍者は邪魔者にされる、そんな世の中になりつつあります。

これはもう戦争といってもいいのではないでしょうか。

私たちは過ぎ去った戦争の惨禍を思い起こすと同時に、
今も進行しつつある見えない戦争について考える必要があると思います。

日本が戦争に負けた日に、
再び、新たな戦争に負けつつある日本の現実を、
しっかりと直視する必要があると思います。
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「ジェイミーの墓標」そして「時の彼方の再会」・・

2016-08-10 14:54:52 | 映画
「アウトランダー」の原作本「ジェイミーの墓標」「時の彼方の再会」を図書館にリクエストして入手したので、ここんところ読みふけっていました。
全部で6冊。しかも一冊が分厚い。500ページを超えます。
「時の旅人クレア」の3冊と合わせると9冊。
さすがに飽きてきた。

ドラマが原作にかなり忠実に作られていることがわかりました。
小説の映画化というのは、たいてい原作に及ばないものですが、「アウトランダー」に関してはドラマのほうが見応えがあります。
時代考証がしっかりしているし、当時のスコットランドのクラン(氏族)の生活、パリの貴族たちの生活、ファッション等、すべてに圧倒されます。映像がとにかく綺麗。原作よりはっきりいって面白い。

何より、まるで原作から飛び出してきたのではないかと思われる主人公クレアとジェイミーの存在感!
周囲の人々もまた圧倒的な存在感で描かれます。
彼らのおかげでドラマは小説を超えたなと思いました。

ドラマ化されているのは、二巻目の「ジェイミーの墓標」までで、その後のことが知りたくて「時の彼方の再会」を読んだのですが、
これはまたすっかり別の物語になっています。

20年の時を隔てて、クレアとジェイミーは再会するのですが、
(どのようにピンポイントでその時代にタイムスリップするのか詳しい説明はなし)
ジェイミーは相変わらず苦難の人生を歩み続けています(かわいそうすぎる)。
スコットランドを遠く離れ、カリブ海を船でいく話なんてもう「パイレーツ・オブ・カリビアン」かというくらいの海洋冒険小説です。

その後、アメリカに行き、新しい生活を始めるらしいのですが、
なんか、ここまで来ると、あとは読まなくてもいいかな、という感じ。

「アウトランダー」はシーズン2で終わる予定だったとか。
たしかに、カローデンの戦いでジェイミーが死んで終わり、というほうがすっきりします。
ジェイミーが死んでしまうのは悲しいけど、でも最初は死ぬ運命だったんだからね。20年たって再会てどうなの?と思った。

印象的なシーンがあります。

原作は返却して手元にないので、ドラマからの引用ですが・・
現代に戻ったクレアが娘を連れてスコットランドを訪れ、カローデンの戦いの記録を保存してあるカローデン・ヴィジターセンターの資料館を訪ねます。

そこにあったチャールズ王子の像を見て、クレアはいいます。
「愚か者を祭り上げたのが間違いね」
カローデンの戦いで、スコットランドのクランたちは、蒙古襲来の時の神風のように、奇跡が起きると信じ込んでいる狂信的なチャールズ王子と共にイングランド軍と戦うのですが、愚か者チャールズに扇動された民衆の戦いは惨敗します。

これって、日本の敗戦に似てるなあと思いました。

何百年も(何千年も)前から人々は戦いの歴史を繰り返してきました。
女が産み、男が殺す、そうして営々と歴史を刻んできたのですねえ。
それが実によくわかる物語です。

さて
「アウトランダー」は堪能しつくしたので次に行こうと思います。
もちろん、ドラマ化決定のシーズン3、4はすごく楽しみだけど。
何年待たないといけないんだろうか・・
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