ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

「三体」

2023-08-29 21:51:47 | 

昨日、クリニックの待合室でKindle版「三体」のサンプル版を読み始めたのですね。

そしたらもう止まらなくなって、帰宅後すぐにAmazonでKindle版を購入。

昨日と今日と丸二日かけて第一部を読了したところです。

「三体」(劉 慈欣著 早川書房刊)

いやあ、すごいSFが登場したもんだ。

さすが、白髪三千丈の中国。イメージもスケールも桁が違う。

(すでにネット上で散々書かれているので、あえて私が紹介するまでもないのですが、70代の私でも十分楽しめるSFです)

これ、Netflixで来年早々にドラマ化されるそうですが、楽しみ。

というか一体どんな映像が出来るんだろうか?

まず冒頭では、中国の文化大革命時代のシーンから始まります。

物理学者(後に主人公となる女性の父親)が紅衛兵に取り囲まれ、おまえは反動分子だ、と糾弾されるシーンです。

「アインシュタインは反動的学術権威だ!」てな具合に糾弾され、あっけなく殺されてしまう。

この人を父にもつ女性(葉文潔)の数奇な運命と、もう一人の主人公(汪淼)が巻き込まれるゲームの世界が平行して語られていきます。

中心となるのは、

「三体問題」

これ、数学の未解決分野だそうで、たとえば二つの物体間の動きは数学的に予想できるけれど、三つの物体間の動きは予想不可能である、というもの。

(数式は出てこないから大丈夫)

三つの太陽が頭上にあり、互いに予想不可能な動きをする惑星の話。

これ以上書くとネタバレになるのですが、

この三つの太陽を持つ惑星から、地球にコンタクトが来る。

しかも彼らが地球に到達するのは450年先であるという、いわゆるエイリアン襲来のストーリーです。

これが、中国の文革時代のすさまじい嵐と科学者たちの葛藤を交えて、過去と現代を行き来し、なおかつ「三体」という名前のゲームの世界まで巻き込んで展開する、実に壮大なスケールの物語です。

このゲームの世界が実にユニークでねえ・・

最後の方には、量子力学の量子もつれなんかも出てきて、一つの陽子を多次元で展開するととてつもない兵器になるとかいうとんでもない話でね、

この辺りはちょっとついていけなかったのですが、

でも、大体においてエンターテイメント色の強いストーリー展開で、もう一度読み始めたら目が離せなくなる。

しかも途中で休むと登場人物(やたら多い上に、中国語の名前は覚えにくい)やストーリーの進行がわからなくなりそうで、だから途中で止めるわけにもいかず、一気読み。

全5巻もあるのよ、どうしよう。困った。

とにかく、スケールがバカでかい。その上、面白い!

中国というのは、いろんな意味ですさまじい国、恐ろしい国だ、と思った。

私らの想像をはるかに超えている。

しかも隣国で、私らが大きな影響を受けてきた国でもある。

いやあ、とにかくすごい!

SF好きにはたまらない物語です。

興味ある人は、時間がある時に挑戦してみてください。

読み始めたら、しばらく何もできなくなると思うので、心して取り掛かるべし。

「三体Ⅱ黒暗森林(上)」もつい購入してしまったのだけど、どうしよう・・

 

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ようやく平常運転に戻りつつあります。

2023-08-28 18:24:29 | 日記

昨日、二週間ぶりに公園に出かけていき、池のカイツブリのウォッチングしてきました。

あいにく、池の水がかなり濁ってきていて、半分くらいが泡立っているような状態でした。

取水口の中にヒナが一羽いて、懸命に取水口の外に出ようとしていたけどなかなかコンクリートの壁を乗り越えられないようでした。

池の北側の方を見てまわり、橋の下付近に親鳥一羽とヒナ一羽を確認。

しかし、他の親鳥とヒナたちはついに確認できませんでした。

取水口に戻ると、あのヒナはいつのまにか取水口の壁を乗り越えて池の中にいました。

このヒナはかなり大きくなっていて、もう一人で潜水して餌も取れるようです。

他のヒナたちはもう巣立っていったのだろうか?

まだ飛び立つには早すぎる気もするのだけど。

秋になれば、いずれ皆この池から旅立っていくのでしょう。

6月から三か月ほどの間ウォッチングしてきたので、いなくなるのは寂しいけど、巣立っていくのなら見送ってあげないとね。

来年また戻ってくるといいなあ。

私自身の風邪っぴきも、ようやく回復しつつあります。

まだ風邪声で、咳も出るし、味もよくわからず、匂いもあまり感じないのですが、

それでも、ひところよりはずっと良くなってきて、徐々に平常運転に戻りつつあります。

いやあ、長かった。

14日に発熱して以来、丸二週間もの間、一日の半分以上寝てたし、ぐったりして元気なかったので。

(やっぱりコロナだったんじゃないかと思う・・)

今日は関節リウマチの診察日だったので、電車に乗ってクリニックに行きました。

「こんなに風邪が長引いたのはリウマチのせいでしょうか?」と先生に聞くと、

「いや、それはどうかなあ・・」

で、おしまい。

なんかね、近所のクリニックのドクターといい、リウマチの先生といい、重症患者でないとイマイチ真剣に診てもらえない気がする。

重症患者がいっぱいいるので無理もないだろうけど、私だって高熱が一週間も続いたのよ。それなのに「それはどうかなあ」でおしまいって・・

まあ、適当にあしらわれるくらい軽いってことで、あとは自分の免疫力に頼るしかないようです。

せいぜいいっぱい食べて栄養つけて、日常を取り戻す、それしかない。

9月になれば、日本語レッスンも再開するし、風邪だなんて言ってらんなくなる。

9月になれば、少しは涼しくなるよね?

台風が3個も来て海水をかき混ぜ、空気をかき混ぜてくれれば、秋の高気圧も大陸から張り出してきて、

そうすれば、

秋になるよね?

ね、そうだよね??

  ~~~~~

そうそう、JAXAが今日打ち上げ予定だったH2Aロケット、

月面探査機「SLIM(スリム)」と、X線天文衛星「XRISM(クリズム)」を搭載したロケットの発射が延期になりましたね。

朝、中継を見てたのだけど、残念!

今回は何としても成功してほしい!

頑張れ、JAXA!

 

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「フェイブルマンズ」

2023-08-25 10:30:48 | 映画

アマプラで「フェイブルマンズ」を100円レンタルしていたので見てみました。

「フェイブルマンズ」(スティーブン・スピルバーグ監督 2022年)

この映画は、スティーブン・スピルバーグ監督の自伝的な作品だと言われています。彼自身の子ども時代にインスパイアを受けて制作されたのだとか。

まさに円熟の域に達した監督の、円熟とは何かを教えてくれる作品で、本当に面白かったし堪能しました。

こんな風に映画を堪能できるのだ、ということも教えてくれました。

スピルバーグは言わずとしれた映画界の巨匠で、今も活躍中です。

主人公はサミー・フェイブルマン(スピルバーグ自身)。ユダヤ人の一家の長男として、アリゾナで生まれ育ちます。

父はエンジニア、母はピアニスト。妹が3人います。

彼の人生は幼い頃から映画と共に始まります。最初に彼が見た映画が列車の激突シーンで、これがまた印象深く描かれています。

スピルバーグが注目を浴びた「激突!」がこれにインスパイアされたのは明白ですね。

そんな彼の少年時代のエピソードの幾つかが紹介されているのですが、

特に印象的なシーンは二つ。

(以下ネタバレ)

一つは、彼が撮影した家族のピクニック映像の中に、彼の母親と父の親友ベニーとの親密なシーンが思いがけず映りこんでしまい、それを彼が発見する場面。

映画というのは撮影者本人も気づかないところで現実を映し出すものだ、ということに彼が気づく場面です。

もう一つは後半のシーンで、彼が高校のビーチでのイベントを撮影した際に、彼をいじめたローガンを英雄のように撮ってしまい、皆の喝采を浴びるも、ローガン自身がサミーに詰め寄るシーンです。

「おれが速く走れるのは訓練したからだ。その俺が画面では安っぽいインチキ野郎に見えた。お前はそういう男を創り上げ、それが俺だと皆に見せた。あれは俺じゃない、あれは・・」

といってローガンは泣き崩れるのです。

サミーは驚いて、

「君がそんな風に思うなんて、僕は全然・・」といって呆然とします。

「ローガン、カメラは見たままを撮る」とサミーは言いますが、カメラは見たままを撮るわけではない、ということに彼は気づきます。

映画には撮影者本人も意識していない何ものかが入り込み、それが映像の世界(虚像)を創り上げる、ということに気づくわけです。

ここは圧巻だった。

また、最後のシーン。当時の映画界の巨匠ジョン・フォードに会いにいくシーンも圧巻で、

映画好きにはたまらない映画に仕上がっています。

それぞれのシーンも実に美しく、いくつかの悲劇はあるけれどそれらも遠景のように美しい。

そして、この映画を作ったスピルバーグ自身が背後にいて、

「これもまた映像のマジックなのだよ」

と言っている気がします。

いやあ、円熟というものをとことん見せてつけてくれた映画です。

これ、比較するのは酷だとは思うけど、宮崎駿の「君たちはどう生きるか」とつい比べてしまいました。

同じように長年映画を創り続けてきて、円熟の域に達した二人の監督のこの差は一体どこから来るのだろうか、もう少し考えてみたいと思います。

もしかすると、地平線の位置の違いなのかも・・

(映画の中に出てきます)

 

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熱は下がったものの、まだまだ元気とは言い難く・・

2023-08-24 11:12:58 | 日記

ここ3日ほど平熱が続いています。

昨日、抗原検査キットを使って、2回目の検査をしてみました。

前回と同じく陰性。抗体量も「ほとんど検出されず」という結果に。

コロナに感染したのなら、抗体は出来てるはずなのだけど。

でも、症状はコロナみたいだし。

あいかわらず、食欲がないのと味がよくわからないのと、外出するとすぐにくたびれて帰りたくなるのと。

まだまだ元気とは言い難い状況です。

ようやく昨日、300mほど先のスーパーまで行ってみましたが、嘘でしょ、というくらい体力が落ちています。

階段上っただけで足ががくがくする。

こりゃいかん。

この猛暑と、発熱と、体力の消耗と、栄養不足と・・様々なものが絡み合って、私から命の源泉を奪いつつある・・

そんな感じですねん。

みんなみんな、元気なのだろうか?

とはいえ、元来怠け者の私、家で一人で過ごすのは苦痛ではない。

そして何より、家族が居なくて本当によかったと思います(特に夫とか)。

熱が下がり、昼間起きていられるようになったので、もっぱら毎日英語の勉強をしています。

とはいっても、動画を見るだけですが。

「Luke's English Podcast」というイギリスの英語のポッドキャストと、

フレンズ英会話カフェ」をもっぱら見ています。

「フレンズ英会話カフェ」を見て、ドラマ「フレンズ」にハマり、こちらもシリーズを追って見ています。

ネイティブの会話は、最初は全く聞き取れないのですが、「フレンズ英会話カフェ」ではすごく丁寧に解説してくれていて、しかも一話10分程度と短いので聞きやすい。

転んでもただは起きぬ、をモットーとしている私としては、

ただの夏風邪では済ませぬぞ、と思っているわけですが、実際はやはり、ミートアップやイングリッシュカフェなどに行って、皆と話したい、とうずうずしています。

学習教材は学習教材、生で話すのと全く違うからね。

日本語の生徒たちともしばらく会っていないので、皆どうしてるかなあ~

夏休みなのでそれぞれ忙しいみたいだけど。

というわけで、周囲の人たちのことを考えられるようになっただけでも進歩かなと思います。

かならず秋はやってくる、と信じて、というか事実なので(事実だよね?)、もうしばらくの辛抱だからと自分に言い聞かせています。

池のカイツブリたちにも会いたいしね。

毎朝通っていた公園がこんなに遠くなるとは・・

 

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夏風邪を発症して10日ほどが経過し・・

2023-08-22 16:31:06 | 日記

8月13日(日)に体調を崩し、翌14日(月)から熱を出して寝込んでいました。

37℃~38℃の熱が出たり引っ込んだり。

最高でも38,9℃なので、それほどの高熱ではなかったのですが、とにかく起きていられなくてね。

一日じゅう寝ているという感じでした。

薬のせいもあると思うけど。

近所のクリニックでは、おそらくただの夏風邪でしょう、と言われたのですが、

味覚が戻っていないこと(匂いは多少は感じる)、熱と咳と喉の痛みだけで、鼻水の症状が全くないこと、などを考え合わせると、

もしかするとコロナだったのかもしれないと思います。

発熱から9日が過ぎた今日になって、ようやく平熱に戻りました。

喉の痛みは数日前からなくなり、今日は咳もほとんど出なくなりました。

この間、我家から100m以内のクリニックとコンビニエンスストア以外の場所には行っていないし、厳重にマスクをして手を消毒してから出かけたので、周囲に感染させてはいないと思うのですが。

クリニックの医師とコンビニエンスストアのレジの人以外とは接触していないし(コンビニエンスストアにはアイスを買いに行った。どうしても食べたくてね)。

食欲もほとんどなかったので、ご飯だけ炊いてお粥を作り、冷凍庫にあった冷凍野菜と冷凍煮魚、梅干し、かつお節で何とかしのいでいました。

あとはAmazonで経口補水液と冷えピタ、風邪薬、咳止めなどを購入。

配達してくれて、しかも玄関前への置き配だったので本当に助かりました。団地なので、下の集合ポストに配達されても取りにいくのが大変なので。

10日くらいなら蟄居しても何とかなるもんだなあと思いました。

目を覚ましていられる間は映画やYouTubeなどを見て過ごしました。本は集中力がないので読み進めないし、文字が小さいと目が疲れてね。

で、つくづく、五感の大切さを思い知らされた気がします。

見えるうちに、見るべきものを見ておこう、

聞こえるうちに、聞くべきものを聞いておこう、

食べられるうちに、美味しいものを食べておこう、

触れることができるうちに、美しいものに触れておこう、

感じることができるうちに、いろんなことを感じておこう・・

これらの五感はいずれは失われていくものだから。

それも、そう遠くない未来に。

そう考えると、今この時、まだ生きていると実感できるこの今はなんて貴重だろうか。

今できることを、今感じられることを、できるだけ感じておこう・・

そう、つくづく思う今日この頃です。

それにしても、まだ猛暑が続いているとは・・

我々高齢者には、そろそろ覚悟が必要になったようです。

秋になったら、ガクンと来る人続出だろうねえ・・

 

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