ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

2023年を振り返って

2023-12-31 09:39:57 | 宇宙

いよいよ2023年も残すところあとわずかになりました。

明日から、2024年。

2023年が私にとってどんな年だったか、ざっと振り返ってみたいと思います。

2月にミーツ国分寺内にあるイベント会場で、はやぶさ2が小惑星りゅうぐうから持ちかえった砂が展示されました。

それを見て、長らく休眠していた宇宙好きが目をさまし、3月のH3ロケットの打ち上げ失敗にはがっかりしたものの、映画版の「はやぶさ」を数本見て、「宇宙兄弟」のアニメにハマり、ついに原作の漫画も大人買いして、「宇宙兄弟」に明け暮れた年でもありました。

5月に国立天文台三鷹でコル・カロリ(りょうけん座アルファ星)の天体観測をし、プラネタリウムにも行き、10月にも国立天文台の木星観測に出かけました。

そんな中、5月に調布飛行場で見たプロペラ機に魅了され、どうしてもあれに乗りたい!というわけで、11月に調布飛行場から神津島に出かけ、プロペラ機にすっかり夢中になり、そして、

二宮忠八に出会い、所沢の航空公園にも出かけ、航空機の歴史など調べ始めたところです。

宇宙と天文と飛行機に明け暮れた年だった・・

あんたは男の子か?

いい歳して(74歳!)と誰もが思うでしょうが、何と言われようと好きなものは好きだ、と言いたい。

その他にも、SFの長編を2編(「三体」「プロジェクト・ヘイル・メアリー」)ミステリーも何冊か読みました。

2月には京都に行き、8月に熱海、そして11月に神津島と3回も旅行に行ったし、昭和記念公園には4回も行った。けっこうアクティブに動いた年だったのではないかと思います。

この歳になってようやく、好きなものがわかってきた、という感じかな。

人生ますます面白くなってきたぞ。

来年はいっぱい外に出かけていき、いっぱい新しい経験をしてみようと思っています。

シニアの皆さん、人生まだまだこれからですよ。

楽しみましょう!

  ~~~~~~~~~~~~~

今年一年「ないない島通信」をご贔屓下さいましてありがとうございます。

来年もよろしくお願い致します。

どうぞ、よいお年をお迎えください。

(にゃ)

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天地明察

2023-12-26 10:01:19 | 映画

「永遠の0」に続いて岡田准一主演の映画、

「天地明察」(滝田洋二郎監督 2012年)

を見ました。

冲方丁の原作本は持ってはいるのですが、読んでないので映画を先に見てみようと思って。

二宮忠八に続き、偉大な日本人第二弾、という感じかな。

これは、江戸時代(17世紀)に天体観測をして暦を改めた安井算哲(後に渋川春海と改名)についての物語です。

日本では、江戸時代前期からすでに天体観測がさかんで、天体図が作られ球体の天文台のようなものまで造られていたとは驚きでした。

同時に、当時の江戸では数学もブームだったようで、和算で有名な関孝和も登場します(関孝和は「せきこうわ」と憶えていたのですが「せきたかかず」が正しいようです)。

神社の一角に、和算の問題を描いた絵馬が展示され、誰でも回答することができる、という言わばクイズ形式の数学が流行していたようで、関孝和はこれらの問題を一瞬で解いてしまいます。

一介の碁打ちだった算哲も和算が得意で、関孝和の向こうを張って挑戦します。

算哲の和算の能力と天文知識の造詣の深さを知った会津藩の藩主保科正之(松本幸四郎)が「北極出地」に参加せよと算哲に命じます。

北極出地とは全国を歩いて(歩数を測りながら)巡り、各地で北極の緯度を測量するというもの。

このおかげで元々天体に興味のあった算哲は、従来の暦(800年前の唐の暦を使っていた)が実際の太陽や月の運行とズレが生じていることを確信します。

同時に、会津藩主保科正之から、新たな暦作り(改暦の儀)を銘じられ、算哲はその作業に取り掛かる、というお話です。

当時は暦は公家(宮廷)が握っていたため、実際とズレが生じていても公家はガンとして認めない。

そこで彼は公家に挑戦して、どの暦が正しいか、日蝕の現象で勝負しようとしますが、最初の挑戦には惨敗してしまいます。

なぜなら、そもそも中国と日本では経度に違いがあり、中国で造られた暦が日本に適合するとは限らないからです。

鎖国をしていた日本ですが、会津藩の保科正之に頼むと世界地図を用意してくれるなど、政府高官たちは世界の情勢をしっかり把握していた様子も伺えます。

彼は地球儀を自作し、天球儀も作り、宮廷の旧態依然とした暦に再び挑戦するのです。

水戸藩の水戸光圀(中井貴一)も彼を応援します。

この間、秘かに思いを寄せていた女性えん(宮崎あおい)との縁談もまとまり、算哲はますます天文観測に打ち込むことになります。

映画では、算哲は興味のあることには寝食忘れて猪突猛進する人物として少々コミカルに描かれており、

おそらく二宮忠八も似たような人だったのではないかと思いました。

また、算哲を陰ながら応援する関孝和(市川猿之助)も天才的な変人ぶりを発揮し彼を助けます。

実際の安井算哲(渋川春海)がどのような人物だったのかはわかりませんが、映画はハッピーエンドで終わります。

日本にはまだまだ優れた偉人たちが大勢いたんだろうなあ、と想像できますね。

何より江戸時代の庶民たちが数学のクイズに熱中した(ネット情報によると「塵劫記」という和算の本がベストセラーになったとか)というのには、驚きました。

日本人てなかなか優秀な民族のようです。

 

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永遠の0

2023-12-23 10:09:20 | 映画

二宮忠八を追いかけているうちに、

結局のところ、人類は戦争によって飛行機を進化させてきたという歴史に想いを馳せざるをえなくなりました。

先日見た「ゴジラ-1,0」の山崎貴監督の有名な映画「永遠の0」は見ないわけにはいかないだろうと思い、アマプラで見てみました。

岡田准一がけっこう好きなので岡田准一の登場するシーンはどれもよかったなあ。

でも、あのベタな悲劇の描写は何とかならんのかい、と最後の方はかなり引いてしまいました。

ベタすぎる。

こんなもんをお涙頂戴の感動作に仕上げてどうする、というのが率直な感想です。

反戦映画に見せかけた戦争プロパガンダ、ですね。

泣かせておいて、どうだ酷いだろう、これが戦争だ、とたたみかける。

その根底にあるのは、お前はお国のために死ねるか? という問いです。時代錯誤もいいとこ。

もちろん描かれているのは特攻隊の若い兵士たちで、岡田准一演じるところの宮部久蔵は特攻隊の訓練士官。彼はとにかく生きて妻と娘のところに帰りたい。

特攻隊の訓練生たちにも「不可」を連発して何とか死地に赴かせないようにする。それが仲間や上層部の反感を買い、あいつは臆病だ、卑怯者だ、お国に命をささげることを厭う、と非難されます。

でも最後に、宮部は特攻兵としてアメリカ軍の航空母艦に激突して戦死します。

「ゴジラ-1,0」の敷島と似てますね。敷島はパラシュートで脱出して助かりますが、助かったからよい、ということではない。

この2本の映画に共通している思想はやはり、

「お前はお国のために死ねるか」だと思うのです。

そこにフォーカスすると、人生で何がしたいのか、どう生きたいのか、に霞や靄がかかってきます。

戦争プロパガンダとはそういうものだから。

ついでに言うと、初代「ゴジラ」(1954年)は戦争で亡くなった英霊たちがゴジラとなって現れたという解釈でいいのではないかと思いますが、

一方、「ゴジラ-1,0」のゴジラは、実はアメリカではないか、とも思うのです。

最後にノリコの首に奇妙な痣が残っていますが、その痣は(穿った見方をすれば)この先日本を支配するアメリカの権力の兆しである、ともいえるのではないか。

「ゴジラ」の真髄は「神」なのですが、「ゴジラ-1,0」のゴジラは神ではなく、ある意味アメリカであり、また人間が作り出したモンスターにすぎない。

だから、私はあれはゴジラではない、と思うわけなのです。

まあ、ごく少数派の見方ではありますが。

映画はエンターテイメントなので気楽に楽しめばいいのですが、その中にどんなメッセージが隠されているかについては注意しておく必要があるでしょう。

 

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ホリディ

2023-12-18 13:39:43 | 映画

クリスマスには映画を見よう!

というタイトルで2016年12月24日にクリスマス映画特集を書きました。

その記事の冒頭にあげたのが「ホリディ」です。

(「ホリディ」の監督ナンシー・マイヤーズは他にも「恋愛適齢期」「マイ・インターン」などの監督もしています)

あれから7年もの時間が過ぎたなんて信じられん。

あの時点で20回は観てると書いてるけど、あの後もよく見てるのでたぶん30回くらいは見てる、

というくらい大好きな映画です。

ハッピーエンド間違いなしのラブコメおとぎ話ですが、

クリスマスにはやっぱりおとぎ話がいいよね。

何より、映画ネタ満載のところが、私好みの理由だと思います。

というわけで、クリスマスにはちょっと早いけど、今年も「ホリディ」見ちゃいました。

アメリカのロサンゼルスに住むアマンダとロンドン近郊の小さな町に住むアイリス、この二人の女性が失恋の末、クリスマス休暇に互いの家を交換するというお話です。

アマンダを演じているのが、キャメロン・ディアス。

アメリカ式発音だと「アメンダ」と聞こえますが、

彼女がロンドンで出会ったアイリスの兄グレアム(ジュード・ロウ)は彼女の名前を「アマンダ」とクリアに発音していますね。

アメリカ式とイギリス式の発音の違いに注目するのも面白い。

グレアムの家で、グレアムの二人の娘と一緒に部屋の中に張ったテントに潜り込むシーンは圧巻ですね。

下の娘のオリヴィアが、パパと子どもたち三人家族のことを、

「私たち三銃士なの」

と言うあのシーン!

この台詞は、アマンダの幼少時の記憶と重なり、観客も思わず「オオー!」と声をあげたことでしょう。

(劇場で観てないのでわからないけど)

クリスマスの定番というのは、昔からあんまり変わらないようです。先日もTVで「グレムリン」やってたし。

最近、古い映画をよく見るようになってきたのは、歳のせいか?

生命力が旺盛だった頃に見たものは、記憶に深く刻みこまれ、幾度も脳内で再生されるため、最近見たものより近しいものに感じられるようです。

「ブリジット・ジョーンズの日記」や「34丁目の奇跡」なんかは今も大好きです。

でも、日本人の私にとってクリスマスは、欧米の人たちほど身近ではありません。

とりわけ日本ではクリスマスは恋人たちの季節、あるいは子どもたちのイベントみたいになっちゃってるし、クリスマスよりお正月のほうが大事なのは昔から変わっていないし・・

でも、クリスマスの雰囲気というのはいいよねえ。

教会には行かなくなったけど。若い頃行っていた教会のクリスマスはよかったなあ。

クリスマスイブの夜に、キャンドルを持って家々を訪ね歩き讃美歌を歌うキャンドル・サービスは本当に素敵でした。はるか昔のことだけど・・

というわけで、今年もいい年だったなあと思えるよう、残りわずかになった2023年を、めいっぱい有意義に楽しく過ごそうと思う今日この頃です。

来年もいいこといっぱいあるように!!

 

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国立の大学通りの銀杏並木

2023-12-14 11:43:00 | 散歩

今年の秋は紅葉が遅く、その分長く楽しめるようです。

高架を通る電車の窓から眺めると、黄金色に色づいた銀杏の木があちこちにあって、銀杏の存在感がはんぱない。

この季節って、こんなに見事に黄金色に染まるのかと、あらためて感動しています。

銀杏の黄金色、好きだなあ。

なんたって黄金よ。

見てるだけで、すんごくお金持ちになった気がしませんか?

こっちにも黄金、あっちにも黄金、世界は黄金だらけ。

本当に世界は黄金に満ちていて、豊かで幸せな気分になります。

国立は若い頃住んでいた街なので、時々でかけていきます。

あの頃と街の様子はすっかり変わってしまったけど、春の桜と秋の銀杏は変わらずにあります。

今年は特に、銀杏の季節が長く続いているようで嬉しい。

ちょこっと散歩に行こうと思ってでかけると、毎回、国立の駅前から富士見台団地の端まで行って帰ってくることになります。

この大学通り、そもそも飛行機の滑走路としてつくられたのだという噂があって、南北にまっすぐ1500mも続く幅広(40m)の道路は、やっぱりどう見ても滑走路です。

「国立郷土文化館」のHPに「大学通りと飛行機」と題して以下の文章が掲載されていますので、興味のある方は見てみてください。

https://kuzaidan.or.jp/province/curator-info/20180423/

「昭和2年の東京・軽井沢間航空便の第2回目の試験的飛行では、国立を経由した飛行計画が宣伝されており、「廿四間道路を滑走の上離陸」(資料3)と大学通りを滑走路として使用する計画が含まれていました。」

とあります。

この記事の中には、大学通りの上空を低空飛行している複葉機の写真もあります。

タイムトラベルできるなら、ここを複葉機が離発着する様子をぜひ見てみたいものだと思います。

私が小学生の頃、担任の先生が国立に住んでおられたので、友人たちと訪ねたことがあります。国立の駅を降りると、どこまでも松の並木が続く辺鄙な田舎町でした(たぶん旭通りだったと思う)。

あれから70年近くの時間が経ちましたが、国立の街が大学通りの並木と共に健在であるのは嬉しい限りです。

 

(国立はにゃんこも大事にする街にゃ)

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