ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

こんまりメソッドでお片付け。(11)YouTubeはすごい。

2020-11-29 13:09:54 | 片付け

そろそろ11月も終わりですね。

片付けはまだ続いていますが、毎日けっこう忙しい。
日本語、英語、ジム、さらにNLP講座まで受け始めたので、ほとんど暇がない。ブログやエッセイも書かなくちゃいけないし。空いた日は片付けしてるし・・

先週は疲れ果ててちょっとダウンしてしまいました(コロナじゃないよ)。

昨日は一日空いたので、デスク下やデスクまわりの雑物を片付け、燃えないゴミをまた4袋も出した。かなり片付いてきました。

それで、気づいたことを幾つか。

ToDoリストにあった粗大ゴミ(大型電気スタンド、丸テーブル、一人用ソファー)、すでに市に申し込んであったけど、急遽捨てるのをやめました。片付いた部屋の中だと、けっこういい雰囲気を醸し出してくれるので。

しばらく使ってみて、やっぱり不要だと思ったら、その時捨てよう。

逆に捨ててしまったもので後悔したもの。

バリ島で購入したラタンのランチョンマットとお盆。10年使わなかったので捨てたけど、部屋が片付くに従い、ここに置くとステキかも、ああ、捨てなきゃよかったと後悔。しかもネットで調べたら一枚3000円もする! 嘘でしょ。

でも、もう一度よく考えてみた。

10年使わなかったということは「ときめく」ものじゃなかったということ。お土産にちょうどいいから買ったけど、本当は私好みじゃなかった。

あるいは、ネットで3000円と知って後悔したけど、100均だったらどうか?

物事というのは多方面から見てみる必要があるようです。ときめきはもちろん大事だけど、他の要素も検討の余地あり。
(時には「すっぱい葡萄」も効果あり)

捨てる、手放す、という行為は時々ものすごい痛みをもたらします。

物に限らず、人との別れも。

それが人生というもの・・なんつって。

そして、さらに気づいたこと。

片付けを始めて、YouTubeのすごさに気づきました。

何でもある。片付け関連のYouTubeは数えきれないほどあってずいぶんお世話になりました。

中でも最近見つけたのが、

「幸運すまいチャンネル」という動画。

一級建築士の矢納さんが書いています。彼は建築士の視点から、家というものに対する考え方を教えてくれます。

家をきれいにするには、まず家を好きにならなくてはいけない。家を好きになるということは、自分を大事にするということである・・名言です。

また、矢納さんは風水にも詳しく、風水の観点からも様々な提案があるので、興味ある人はぜひ訪ねてみてください。

もう一つ、インテリアデザイナーTakashimaさんの「クリエイティブの裏側」という動画。

IKEAやニトリで何を買うといいか、どういう植物がどういう間取りに適しているかなど様々な観点からインテリアを語っていて、IKEAやニトリの店内を歩き回る動画なんかもあって、とても楽しい。

我家のサンスベリアが元気がなくなってきたのでどうしよう、と思ってYouTubeを探したら植物関係の動画がわんさか出てきました。

YouTubeて何でもあり。もうTVいらないね。

ミニマリストさんたちの動画にもずいぶんお世話になりましたが、私はミニマリストにはならない(なれない?)と思います。

ミニマリストたちの部屋はあまりに殺風景で住む気がしない、というのが最大の理由です。

人間というのは、大体雑な生き物で、素のままでいると周辺は散らかりゴミだらけになるものです。それを防いできたのが「文化」で、文化をとことん追究した結果、彼らはミニマリストになったのかもしれませんが・・

私はけっこう雑然とした部屋が好きなので(なじんでいるせい?)、やっぱり断捨離やミニマリスト系ではないのだ、とはっきりわかった気がします。

これまでもやもやしていた物事の裏側あるいは理由が見えてくる、というのも片付けの大きな効果だと思います。

モノを手放すと確かにいろんな効果や気づきがあります。でも、この歳になると前に進む力も衰えてくるので、無理はしたくない。

過去にしがみつくのはよくない、というけれど、人生の棚卸をして過去を俯瞰してみる、そういう時期にさしかかっているのだと思います。

もちろん、前も向くけどね。

 

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こんまりメソッドでお片付け。(10)ToDoリストを作る

2020-11-25 11:42:16 | 片付け

先日、久しぶりに地震がありました。

地震のたびに 3・11を思い出すのはトラウマになってますね。

あの日、我家では植木鉢やら食器やらが落下して破損、惨憺たる有様でした。

いつまた大地震が起きるかわからない。こりゃアメリカの大統領選どころじゃないぞ、と改めて思いました。

なので片づけを急ごうと思います。

ハンナ・アーレントやアメリカ大統領選についてはまた後ほど書きたいと思っていますが、今は片づけを急がないと年内に終わらない。

そこで、改めて「ToDoリスト」を作ることにしました。

やることリストですが、今日やること、今月末までにやること、

と大体期限を決めてリストを作ります。

やることを文章化して整理し、やり終えたらチェックを入れる、という方法です。もうすでにやっている人も多いかと思いますが、お勧めです。

これまでに終わった作業。

洋服・・大体終わった。クローゼットもタンスもがらがら。でもまだ捨てるものある気がする。

アクセサリー類・・元々少なかったけど更に減らした。普段使っている物のみ。

靴、傘など・・これも大量に捨てた。いつも使っている物のみ残す。

本・・本棚別ですが。段ボール箱二つ分の本を手放す予定。今回も市の福祉協会に寄付しようかと。見返りはないけど、若い人たちが数人ガヤガヤいいながら家まで取りに来てくれます。なんか楽しい。

雑誌・・古い雑誌は大体捨てた。長らくとっておいたラジオ英会話や英語のテキストなどもバッサリ。

書類・・これがねえ、ネックなのですよ。まだたくさん残ってる。

食器類・・だいぶ手放した。市に陶器類の回収ボックスがあり、再利用されるようです。

シンク下の鍋類・・もともと少なかったのでOK.あ、でもストウブが欲しいのでもっと減らさないと。減らしたらストウブ買おう。

シンク下の小物類・・調味料、食品ストック、魔法瓶、麦茶ボトル、洗剤やゴム手袋等々。まだキチキチなので、もっと捨てないと。

とにかく、小物が多い、ということに気づきました。

たとえば文房具。たくさん捨てたけどまだ山のようにある。消しゴムだけで5個くらい。でもいざというとき手元にないと不便なので捨てられない。

書けるボールペン、シャーペン・・書けないボールペンを手にとってしまったときのイライラ感といったら!

クリップやポストイット、メジャー、100均で買った小さなメモ帳やノート類がたくさん(中の書き込みを読んでると一日終わる)。

爪切り、爪みがき、耳かき、携帯用の消毒液、マスク類(まとめてみるとけっこうたくさんある)、携帯用イヤホン、充電器のコード、USBメモリ・・

こうした小物は数えきれないほどあって、テーブルの上、引き出しの中、あらゆる場所に進出してきます。

ああ、小物類よ、あなたは一体どこからやってくるの?

全部、私が置いたのだけどね。

というわけで、ToDoリストですが、

できるだけ細かく書きだすといいようです。たとえば、今日やることとして・・

① 机の一番上の引き出しの中を片付ける。
② 調味料ボックスの中にある調味料の賞味期限を確かめて古いものは捨てる。
③ 小さなメモ帳を片付ける(中身を読んで捨てる)・・等々。

今月中にやること(もしかして12月になるかもしれないけど)として・・

① 粗大ゴミを出す。大型の電気スタンド、布団、低い丸テーブル・・

これだけは何としても今年中に終わらせないと。

というわけで、さっそく取り掛かろうと思います。

考えてみれば11月もそろそろ終わり。12月になったら時間はもっと駆け足で過ぎていくことでしょう。

コロナも猛威を振るい始めたし、とにかく「いつやるの? 今でしょ」と言う感じでささっとやってしまいましょう。

みなさんも、頑張ってね!

 

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ハンナ・アーレント「全体主義の起源」について

2020-11-20 19:18:09 | 片付け

今回は「こんまりメソッドでお片付け。」からちょっと離れてハンナ・アーレントについて書いてみたいと思います。

前回の「こんまりメソッドでお片付け(9)」では、アメリカの大統領選から父の思想傾向まで書きました。

私の両親がちょっとヘンだったのは、戦時中の軍国主義にすっかり洗脳されていたためではないか、と書いたのですが、同時代を生きた人たちがすべて洗脳されていたかというとそうではありません。

軍国主義はおかしい、日本はこの戦争に負けるだろう、と見抜いていた人も中にはいました(というか大多数は薄々そう思っていたのではないでしょうか)。

では、どういう人が洗脳され、どういう人が洗脳されなかったのか・・

そもそも洗脳とは何なのか、なぜ父はすっかり洗脳され、カルトのような思想にハマっていったのか・・ということを考えてみたいと思います。

そこにはやはり父ならではの事情があった気がしますが、その前に、ハンナ・アーレントの「全体主義の起源」について少し書いてみます。

ハンナ・アーレントについて書かれた本を読んだのはずいぶん前のことなので、今回は、NHKの「100分de名著 ハンナ・アーレント『全体主義の起源』」を参考にさせてもらいました(YouTubeで見られます)。

「全体主義の起源」は、2017年1月アメリカでベストセラーになりました。2016年にトランプが大統領選に勝ち、トランプ政権が誕生した年のことです。

ハンナ・アーレントはドイツ系のユダヤ人でナチスドイツの迫害から逃れるため、アメリカに亡命しました。そこで彼女はナチスのホロコーストを知り、「決して起こってはならないことが起こった」とショックを受けます。

そして、戦後ヒトラー政権の膨大な資料を調べ上げ、「全体主義の起源」を書いたのです。

ハンナ・アーレントはこの本の中で、
「全体主義運動は一貫性をそなえた嘘の世界をつくりだす」
といっています。

「この嘘の世界は現実そのものよりも人間的心情の要求にはるかにかなっている。大衆は人間的想像力の助けで自己を確立する」

つまり全体主義の中で作られた嘘(ユダヤ人こそが悪である)の方が、事実より大衆受けしやすい、彼らはそれを自身を正当化するためのよりどころにした、というわけです。

こうして一般大衆がホロコーストに加担する仕組みが出来上がっていったのです。

これを見て私はQアノンを思い出しました。
Qアノンはトランプの熱烈な支持者たちで、妄想に近い陰謀論を掲げて、トランプこそが腐敗した民主党政治を浄化させる救世主であると論じています。日本でもかなりの人たちがこの陰謀論を信じこんでいるようです。

これって、ナチスと同じ構造なのではないか。
オウム真理教にも通じるカルトの手法なのではないか・・

どうしたってそう思えてきますよね。

アーレントが「全体主義の起源」の次に書いたのが、
エルサレムのアイヒマンー悪の陳腐さについての報告」
という本です。

ホロコーストに関わったナチスの幹部アイヒマンが戦後イスラエルで裁判にかけられたのですが、その裁判をアーレントが傍聴していました。

アイヒマンは裁判の中で、自分は命令に従い、法に従っただけだ、と主張します。ホロコーストで何百万ものユダヤ人を虐殺した当事者であるにもかかわらず。

アイヒマンは極悪非道な悪人ではなく、言われたことをただ実行する凡庸な役人でした。これをアーレントは「悪の陳腐さ」と呼びました。

つまり「誰もが悪をなしうる」「服従は支持と同じ」なのです。

こうした特殊な状況下では、人は簡単に服従モードになり、容易く洗脳されてしまうようです。

上からの命令に無批判で従い、自分の行動に責任を持たない、そうしたメンタリティが全体主義を持続させるのですね。

アイヒマンの裁判とは別に、もう一つのホロコースト関連の裁判を基に作られた映画、

「否定と肯定」(アメリカ・イギリス合作、2016年公開)

(2019年6月15日の記事参照)
https://blog.goo.ne.jp/neko-pin/preview20?eid=7bce68d3c1d569e66f4502b202b1149c&t=1605847056782

この映画も大変興味深かったので紹介したいと思います(今アマゾンプライムで見れます)。

ホロコーストはなかった、と主張するアーヴィングが、ホロコーストについて書いた本の著者リップシュタットを名誉棄損で訴えます。

あろうことか、訴えられたリップシュタットの方が、相手の主張を覆す実証をしなくてはならない事態に追い込まれます。
映画なので、事実そのままではありませんが、この映画の中で、

「ホロコーストは事実なので議論する気はない」というリップシュタットに対して、「自分の見解に合わない事実を恐れるからだ、私の主張する歴史が真の歴史だ」とアーヴィングが主張するシーンがあります。

まさに相手を逆手に取ったやり方。おまえは自分の意見に沿う事実だけしか事実として認めようとしない、といってリップシュタットをやり込めるのですが、それこそがアーヴィングの事実を捻じ曲げるやり方でもあるわけです(ややこしい)。

とにかく、全体主義の異様さが浮き彫りになった映画なので、まだ見てない人は見てみてはいかがでしょうか。

翻って、父のことを考えると、
やはり戦争という特殊な状況下で上官の命令に従わざるをえず(良心の痛みを無意識下に閉じ込めてでも)自分は正しいことをしたのだ、と自分に言い聞かせる必要があったのかもしれません。

それがいつの間にか、彼自身のアイデンティティを形成してしまったのだとも考えられます。

その間に、たとえば友人なり家族なりとの論争や助言があれば違ったのでしょうけれど、父には友人がほとんどなく(妻は無抵抗で従うだけ)、相反する意見を持つ知人もいなかったと思われます。

成育歴から見ても、父は孤立無援で頼るものとてなく、赤紙で招集され中国に派兵されて、従順な兵士として日本及びアジアを守るために戦ってきた。自分は正しかった、つまりあの戦争は正しかったのだ、と自分に言い聞かせて生きてきた人なのではないかと思うのです。(続く)

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こんまりメソッドでお片付け。(9)アメリカ大統領選を見て思ったこと・・

2020-11-18 20:22:14 | 片付け

ここのところずっと、ネットでアメリカの大統領選のニュースや動画を見ていました。
私が興味深いと思ったのは、人々が自分の信じたいものだけを信じて、反対側の主張を悉く、嘘だ、フェイクだと断定していることです。両者ともです。

今回の選挙ではバイデン氏が勝ったようですが、トランプ陣営はまだ敗北を認めず最後まで戦うと息巻いています。

なぜなら、不正選挙だったから。
そして、トランプこそが、ウォール街に操られた政治、たった1%の金持ちが国を牛耳っている政治からアメリカを救うことができる、と信じているようです。

私の日本語の生徒にアメリカ人が3人いますが、いずれもバイデン氏が勝利してホッとしている、と話していました。
彼らは、トランプ陣営が主張していることと真逆のことを言っています。不正選挙なんてなかった。トランプこそがウォール街やロシアの操り人形である、と。

ここまで分断が進むと何が真実で何が嘘なのか、ということが全くわからなくなります。

一体どっちがホントやねん?

両者とも、自分が信じているものだけが真実で、他は嘘でありフェイクである、と考えている。白か黒か、0か100か、の考え方ですね。

でも、現実というのは白か黒かではなく、大体は中間のグレーゾーンにあるものです。

けれども、刷り込み(洗脳)によって(どちらの側も大なり小なり)冷静な判断ができなくなっているのではないでしょうか。

なぜ大統領選のことを書いたかといえば、私は長年、私の奇妙な両親について考えてきて、この「刷り込み」というのがとても大きいのではないかと思うに至ったからです。

「事実」というのは人によって、あるいは見方によって変わるものですが、「これだけが正しい」と刷り込まれると、他の見方ができなくなる、そういう脳の癖があるのではないか。つまり洗脳状態ですね。

両親は戦中世代で、「欲しがりません勝つまでは」の世代です。

我慢が大事、自分を大切にするのは身勝手、我ままは決して許されない、モノを大事に、捨てるのはもったいない・・そういう価値観を刷り込まれた世代です。

そうした価値観を持つ両親にとって、勝手に家を出て勝手に結婚して離婚した娘は、許容範囲を超えていたのでしょう。

刷り込まれた価値観こそが、すべての原因だったのかもしれません。
それに抗う手立ては二人とも持ち合わせていなかった。
だとすれば、両親の行動はわからなくもない(納得したわけではないけど)。

二人が親子の愛情をどのように捉えていたのかは今も謎ですが、両親は心の底では私のことを愛していたと私は思っています。

でも、離婚するような娘を人並みの人間として扱ってはいけない、そういう風に刷り込まれてきたので、あえて辛く当たったのかもしれません。世間体もあったし。

だとすると、両親こそが戦時中の洗脳の被害者である、と捉えることもできるかもしれません。子どもにとっては大迷惑なことですが。

人の命なんて、天下国家に比べたら些末なこと、というのが戦時中の考え方だったわけで、そこにどっぷり浸った人たちは、そこからなかなか抜けられなかったと思います。

父は最後まで「日本はアジアを解放しようとしたのだ。あの戦争には勝てたはずだ」といい続けていました。

カルトに近い思想だと思います。
(どこかトランプに重なります・・)

また、心理学的には「投影」といって、相手に自分の短所を映し出して、あたかも相手がその短所を持っているかのように考える、という心理にも近いかもしれない。両親は自分たちの不都合を娘である私に投影して、お前が悪い、すべてはお前のせいだ、と責任転嫁していたのかもしれません。

いずれにせよ、戦時中の大変な時代を生き抜いた両親のことを、悪しざまには言えないと思うようになりました。

何にせよ、彼らは必死で自分たちを守ろうとしていたのです。自己防衛の結果、娘や孫を傷つけることになるかもしれない、ということまでは思い及ばなかったのです。

それこそが戦中教育の「成果」であり「弊害」であるのでしょう。

思えば、団塊の世代にはこうした両親を持って苦しんでいる人たちが少なからずいるのではないでしょうか。なぜそうなのか、なぜ家族の間にこんなに葛藤があるのか、わけがわからない、と思っている人も多いでしょう。

ここに書いたのはほんの一端です。他にも様々な複雑な心理構造がある気がします。

そこで、私は今回、心理療法の一つ「NLP(神経言語プログラミング)」を学ぶことにしました。

NLPについてはまた日を改めて書きたいと思います。興味ある人はネットで調べてみてください。

ここまで書いてきて、私はようやく過去の闇から抜け出せそうな気がしてきました。

つまり、人生はモノじゃない。人間もモノじゃない。誰が何といおうと、自分を大切にしないといけない、と改めて思い、

そうだ、徹底的に片づけよう!

と決意を新たにしたのでした。

チャンチャーン!

 

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こんまりメソッドでお片付け。(8)クローゼットの奥には闇が広がり・・

2020-11-15 10:35:19 | 片付け

お片づけは続いていますが、ちょっとくたびれてきました。

ゴミ袋の山が一つひとつ減っていくのは、実にせいせいしていい気分で、

ああ、捨てるって楽しい!

と思い始めています。でもね、

やっぱり、疲れるのよ。

捨てるって、ものすごく労力のいる仕事です。

こんなこと二度はしたくない。

だからこそ、一気に、短期に、完璧にやらないといけない。それはもう絶対にそうです。

それでも、自分が一体どれだけのモノを持っているのか、ということが次第に明らかになってきつつあります。

こんな狭い家の中でよくもまあ、こんなに不要なモノを後生大事にとっておいたもんだ。

たとえば、キッチン用品でいうと、包丁が四本(どれも使い勝手がイマイチ)、ゴムベラが3本、大根すりおろし器が2個、フライ返しが2本、ポテトマッシャー2本、予備のスポンジが6個、布巾の予備が十数枚、プラスティックのスプーン、フォークセット多数、割り箸に至っては数十本・・

クローゼットの中には、衣類の他に、昔結婚式の引き出物を包んであった風呂敷が多数(風呂敷って便利なので使うかもと思ってとっておいた)、いただき物のバンダナ数枚(似合わないけどせっかくくれたんだからととっておいた)、花柄のレースのハンカチ多数(一度も使ってない)、使ってないベルト数本(なぜあるのか不思議)、防虫剤代わりに入れておいた石鹸(匂い消えてる)、古い防虫剤もまだ残ってたりして・・こうしたものがタンスの引き出し及びクローゼットの隅っこに暗く潜んで闇を形成していたのですね。

父のこと、笑えない。

考えてみれば、動物は何も持たないで生きています。それでも生きていけるように神さまがお創りになった。

人間だって同じはず。

最小限のモノで生きてみようと試みだしたミニマリストたちは、どこか野生の感性を持っている気がします。

前回、「散らかすという行為は、問題の本質から目をそらすための人間の防衛本能です」というこんまりさんの言葉を引用しましたが、

ふと、また父のことを思い出しました。

父が心臓バイパス手術をしたとき、執刀医が手術の途中で私にこう言いました。

「とにかく心臓のまわりの脂肪がものすごくて、こんなに脂肪をため込んだ人は見たことがない。脂肪が邪魔で心臓にまで届かないんです・・」

父の心臓手術は十時間以上もかかり、かなり危険な状態だと告げられました。

それを聞いたとき、私は、分厚い脂肪で心臓を包み込み、自分を必死で守ろうとしている父の姿を思い浮かべました。小さな男の子である父の姿を。

父はそうやって必死で自分を守ろうとしていた、でも、一体何から?

父は無事生還し、それから十年あまりを生き延びました(母はすでに他界していた)。

そして、父が逝った後、ようやく私は、両親があの500万円で海外旅行をしまくっていたことを知ったのでした。

押し入れの奥から出てきたのは、夥しい数の海外旅行のアルバム。フランス、イタリア、スペイン、イギリスなどヨーロッパ各国、そしてアメリカ、中国は2回も行っていたようです。

怒髪天を衝く怒り!

私は悔しさのあまりボロボロ泣きながら、両親の海外旅行のアルバムをビリビリと破り捨てたのでした。

更に不思議なことは、

家じゅうに夥しいモノがあふれ、四か所ある押し入れは天袋までモノがぎっしり詰めこまれていたにも関わらず、私や孫たちの写真は母のタンスの引き出しの奥にまるで隠すようにしまってあった数枚のみ。孫の写真ですら赤ん坊の頃の写真が2~3枚あるのみでした。

しかも、父の誕生日やクリスマスに私が贈った贈り物は、どこを探しても何一つ(カード一枚)見つからなかった。どうやら全部捨てたようです。

私の両親とは、一体どういう人たちだったのだろう・・

(続く)

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