以前ここでも紹介した作家の更波月さんが、
神田神保町の書店街で小さなブックストアをオープンしました。
といっても、ちいさな棚一つなんですけどね。
ここに私の詩集「ないない島」も置いてもらうことになりました。
神保町を訪ねる際はぜひお立ち寄りくださいませ。
更波月さんの長編、
「明治巡査物語『山鳥は鳴く』」(2024年1月28日の記事参照)
とても面白いミステリーです。ぜひ「猫の本棚」で手に取ってみてください。
(よろしくにゃ)
以前ここでも紹介した作家の更波月さんが、
神田神保町の書店街で小さなブックストアをオープンしました。
といっても、ちいさな棚一つなんですけどね。
ここに私の詩集「ないない島」も置いてもらうことになりました。
神保町を訪ねる際はぜひお立ち寄りくださいませ。
更波月さんの長編、
「明治巡査物語『山鳥は鳴く』」(2024年1月28日の記事参照)
とても面白いミステリーです。ぜひ「猫の本棚」で手に取ってみてください。
(よろしくにゃ)
以前ここでも紹介した中国発のSF小説、
「三体」劉慈欣作(早川書房)
去年は2巻の終わりまで読んで中断していたのですが・・(2023年8月29日の記事参照)
何しろ2巻の終わりでは、強力な三体星人の攻撃をかわして地球防衛に成功。やれやれとホッとしたので、この後どんな展開になるのかわからないけど、3巻は退屈だというネットの評判もあり、しばらく読むのを保留していました。
ところが、
今回も病院の待合室で3巻のサンプル版を読み始めたら止まらなくなり、帰宅後即「三体Ⅲ上巻」Kindle版を購入。
5日かけて読了し、すぐにまた下巻を購入しました。
3巻目は退屈だ、なんて言ったの誰だ!
一番面白いじゃないか!
というわけで、私的にはこの3巻「死神永世(上下巻)」が最高に面白かった。
何しろぶっ飛び方が凄いのです。
1,2巻もけっこうぶっ飛んでいたけど、3巻はもう宇宙全体まるごとひっくるめて、さらに時間も飛び越えてその先に行くのだから、壮大さは1,2巻の比じゃない。
物理学の用語がいっぱい出てきて科学音痴の私には少々きつかったけど、この辺は噛み砕いて説明してくれるサイトもあるので、わからない時はネット先生に聞きながら、何とかストーリーについていきました。
物理学用語がわからなくても大丈夫なのです。
なんたってストーリーそのものが面白いのだから。
たとえば、下巻で登場する雲天明のおとぎ話なんて、それだけでも面白い。
(少しネタバレ)
おとぎ話というのは、物語のない王国の王位継承をめぐるお話です。王位を狙う王子が一人の絵師を雇うのですが、この絵師は魔術師で、彼が絵に描いた人物は現実世界から消えてしまう。また、何でも食い尽くす魚に囲まれた島に閉じ込められた王子とか、ホーアルシンゲンモスケンという奇妙な名前の国から取り寄せた特殊な石鹸とか、絶えず回転していないと魔法に侵されてしまうので回転させ続けないといけない傘とか、遠近法を無視した存在とか・・もう魅力的な要素がいっぱいのお話なのです。
しかもそのお話の中に、地球人類を救うメタファーが、しかも二重のメタファーが隠されているという仕組み。
他にも、前の巻で登場した人物が、おお、ここで再会できるとは、という驚きもあり、
宙を漂うカード大の薄い紙が、実は恐るべき武器で宇宙を丸ごと呑み込んでしまうほどの威力があったりと、
それはもう想像のはるか向こうを行く、凄さなのです。
というわけで、しばらく「三体」の世界にハマっていました。
そうだ、早く地球を脱出せねば!
太陽系を脱出してはるか彼方の銀河に移住するのだ・・なんて思い始めたりするのですよ。
この続編として、「三体」ファンが書いたという「三体X」もあるので、また折を見て読もうと思っています。
「三体」シリーズは面白過ぎるので、他のことに手がつかなくなるのが欠点です。夏休みなど時間がたっぷりある時に読むことをお勧めします。
くれぐれも寝不足、現実感の喪失、妄想等にはご注意を!!
新刊のお知らせです。
前にもここに書いたのですが、著者は私の友人で、以前「ゆうきの会」という児童文学サークルで一緒に活動していた仲間の一人です。
「ゆうきの会」は残念ながら今は活動停止していますが、仲間の中から、こんな素晴らしい作家が誕生したのは本当に嬉しいことです。
2年ほど前に初稿を送ってもらい、校正など手伝ったのですが、その後、大手の出版社に持ち込み、電子書籍として出版し、同時にペーパーバック本も出版しました。
更波月(さらはつき)さんから本が送られてきたとき、その分厚さにびっくりしたものです。
これは、明治初期のまだ警察制度ができたばかりの頃の警察小説(ミステリー)です。
薩摩から東京に出てきた赤瀬川蒼馬という若い巡査が、東京で出くわす事件の数々を解決に導きます。
それだけではなく、江戸から明治へ世の中が大きく変動していく時代の世相の描写も詳しく、人物造形も見事で、読み応えのあるエンターテイメント作品に仕上がっています。
豊かな物語の才能をお持ちの方です。
また、彼女は別のペンネームで別の本も出版しています。
『見上げれば空はブルー』EIKO著 オンデマンド(ペーパーバック)https://www.amazon.co.jp/%E8%A6%8B%E4%B8%8A%E3%81%92%E3%82%8C%E3%81%B0%E7%A9%BA%E3%81%AF%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC-EIKO/dp/4344944364
今後が楽しみです。
しかも、私と同世代!
70代半ばです!
今時の70代はなかなか凄いのですよ。
シニアの皆さんも、更波月さんを見習って、新しいことに挑戦してみてはいかがでしょうか?
二冊ともAmazonで購入できます。
昨日11月11日(土)東京流通センターで開催された「文学フリマ東京37」に行ってきました。
浜松町からモノレールに乗って、羽田空港の手前で降ります。
このまま羽田空港に行って、どこかの島に行きたいなあとも思ったのですが、
文学フリマは外せない。
何しろ、明眸社が出店しているのですから。
流通センターで降りると、大勢の人たちが会場へぞろぞろ歩いていきます。
巨大な展示場2ヵ所が満杯になるほどのブースが設けられていて、
コミケも顔負けの盛況です(コミケには行ったことないけどTV等で見たことある)。
今回の参加者は歴代最多の一万人超えだそうです。
今時、紙媒体の「文学」に興味を示し、自らも執筆出版する若者がこんなに多いとは!
まずそのことにびっくりしました。
何しろ参加者の大半が若い人達で、私らのような高齢者はあまり見かけない。
午後2時をまわると会場は渋谷か新宿かと思うほどの混雑となってきました。
今回目に留まったのは、短歌を志す若い人たちが多いこと。
木下龍也氏の影響もあってか、短歌ブームが来ていることを感じました。
「あなたのための短歌集」(木下龍也著)
短歌ってこんなこともできるんだ、と驚いた歌集です。日本語ってとっても自由なんです。
だからこそ、俳句や短歌のような短い定型詩で奥深い表現ができるのですね。
あと、若い人たちのデザインセンスの良さにも驚きました。
何しろ自費出版の本たちの洗練されたデザインは、中身はともかく(買わないと読めないのでわからない)目を惹きつけるものがありました。
文学の世界でもデザインの世界でも、若い人たちの進化はすさまじい。
そうか、世の中はここまで来ているのか、私ら団塊の世代とはえらい違いだ、
というのが、今回実感したことです。
明眸社のブースは端っこの方だったので、ごった返した真ん中のブースとは混み具合が違ってちょっと残念でしたが、それでも多くのお客さんが訪ねてくださいました。
明眸社で歌集を出されている西巻真氏にお会いできたことも、とてもラッキーでした。
彼は木下龍也氏とも交流のある歌人です。
「ダスビダーニャ」(西巻真著 明眸社刊)
今回、明眸社の宣伝担当をされていて、私の詩集「ないない島」も写真入りで載せて下さいました。
明眸社を主催している市原さんと私は高校時代からの友人で、エッセイの会でも毎月会っています。
様々な想いを語り合いながら一緒に帰ってきました。
11月11日の「文学フリマ」については先日も書きましたが、
同じく明眸社から歌集を出版しておられる、西巻真さんが「文学フリマ」の紹介記事を書いてらっしゃるので、ここでも紹介したいと思います(上の囲みをクリックしてください)。
なんと、わたしの作品についても紹介してくださっています。
「有名な児童文学の作家」って誰だろうって一瞬思ったのですが、誰あろうこのわたくしのようです。
西巻真氏の歌集、
「ダスビダーニャ」(明眸社刊)
実はまだちゃんと読んでないのですが、才能ある歌人だと明眸社の市原さんがおっしゃってました。
市原さんも有名な歌人(ペンネームは桜木由香)で、歌集やエッセイ集などたくさん出版しておられます。
当日、私の詩集「ないない島」は千円ぽっきりで買えます。
Amazonだと1500円ですが、文学フリマでは1000円です!
部数が少ないので早い者勝ちです。
当日、いろんな作家さんや歌人の方々が見えるようで、これまで噂しか聞いてなかった方々とお会いできるのも楽しみです。
ぜひご来場のほどよろしくお願いいたします。