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ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

「穴ニ落チタ兎」が面白い。

2025-05-08 14:43:04 | 

このたび、友人の更波月が新しい本を出版しましたので紹介します。

「池堂刑事の事件簿・穴ニ落チタ兎」(更波月作 明眸社刊)

彼女はすでに3冊の本を自費出版しています。

eikoのペンネームで、

「僕たちの不思議な物語」

「見上げれば空はブルー」

更波月のペンネームで、

「山鳥は鳴く」

(3冊共Amazonで買えます)

今回、4冊目の出版となります。👏

出すたびに上手くなっていて、これはもうプロの作品といっていいでしょう。

ストーリー展開といい登場人物の造形といい、面白くて読み始めたらハマること間違いなし。

ストーリーテリングの才能というのは生まれ持ったもののようで、それがいつ開花するかは人によります。

彼女は70歳を過ぎてから開花したようです。

これらの本を出版する前に、「ゆうきの会」という児童文学サークルに所属して短編をたくさん書いています。

「ゆうきの会」は八王子市の市民講座をきっかけに作られた児童文学サークルで、私が講師を勤めて10年以上続きましたが、残念ながら5年ほど前に解散となりました。

この小さなサークルから一人の作家が生まれたことは、大変喜ばしく、また誇らしい出来事です。彼女の本の出版に関わることができたのは、とても幸運なことだと思っています。

今回出版した「穴ニ落チタ兎」はミステリー。

舞台は昭和40年代の東京。私たち団塊の世代にとっては青春まっただなかの時代で、大変懐かしい時代でもあります。その時代を背景に、殺人事件を追う刑事の物語です。

この池堂刑事、生まれてすぐに両親が亡くなり、伯父夫婦に育てられますが、逆境にもめげずまっとうに生きようとする様が実に清々しい。

さらりとした筆致ながら話の展開が上手く、特に主人公の池堂刑事の人物造形が魅力的です。
たいへん読みやすく、いつのまにかストーリーに引き込まれています。この手腕は見事です。

更波月としての第1作目「山鳥は鳴く」では明治初期の巡査、赤瀬川蒼馬が登場しますが、この人物もとても魅力的です。脇を固める人々もまた魅力的で、事件及びその解決も見事です。

合わせてお読みいただければと思います。

団塊の世代(昭和22年~24年生まれ)の方たちにぜひ読んでいただきたいと思います。

私たち団塊の世代も、まだまだ元気で活躍しているぞ、まっとうに世の中に貢献しているぞ、とアピールしたい。

何かと物議をかもしてきた世代ですが、最後までその底力を発揮しようじゃないか、心残りのないようにしっかり生き抜こうじゃないか、という同世代への呼びかけであり、今回この本を紹介したもう一つの目論みでもあります。

何より、ミステリーとして骨太で完成度が高いので、ぜひお読みいただければと思います。

更波月氏は現在続編を執筆中です。

 

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「木蓮幻想」の表紙絵もChat GPTで作ってみた。

2025-01-26 12:49:49 | 

Chat GPTで電子書籍の表紙を作る、第3弾として、以前出版した本、
「木蓮幻想」
の表紙を描いてもらいました。

画像

なかなかいいでしょう!

現在、amazonで発売中ですが、これ表紙画像が少し小さいのです。


ChatGPTで描いてもらった絵にパワポでタイトル付けたのですが、サイズがどうも違うらしい。
でも、「猫の手もかりたいワニのゴードン商会」や「龍の谷へいったさやか」と同じサイズで作ったはずなのですが。

その時々で絵の大きさが違うってなぜだろう?
何か間違えているんじゃないかと思うのですが、どこをどう間違えたのかさっぱりわからない。

ついでに言えば「龍の谷へいったさやか」のタイトルが白抜きで、作者名が入っていません。これも修正したいのですが、また一からやり直しになりそう。

これが素人の限界なのか・・
所詮、私には無理なのか・・

かなり落胆しておりますが、でも、何とかしたい。

Kindleの本は他にまだ2冊あるので、さらに表紙絵を作り直していきたいと思っています。でも、この程度じゃあ売れないかしらねえ・・

「少しのことにも、先達はあらまほしきことなり」ですが、もう少し頑張ってみます。

ちなみに「木蓮幻想」の冒頭部分を掲載します。これは大人向けの小説です。
興味を持たれた方はぜひAmazonでお買い求めくださいませ。250円です。

「足元を風が通りぬけたのでふりむくと縁側の向こうに木蓮の影がゆらいでいる。みっしりと繁った葉が初夏の日差しの中で影を濃くしている。こちら側の暗さが額縁のように庭を縁取り、鮮やかに緑を際立たせている。ほうっと息をつき思わず見とれる。私の視線に気づいて木蓮は梢を少しふるわせる。  
 この世でのいちばん最初の記憶は縁側から見た庭だ。縁側の向こうは光にあふれこちら側の座敷は暗く、その暗がりの中から私は縁側の方へ這っていく。たぶん一歳の記憶。あんたはよく縁側から落っこちたんだよと祖母は言っていたが、その祖母も十年前に死んだ。暗がりの中から光の方へ這っていくのは生命の本性だろう。未だに這いつづけてまだ光の中に出られないでいるけれど。こちら側の暗がりは延々と続く。手に取れるほど間近に見えるのにそれはいつでも百年先のように遠い。陽炎のように。逃げ水のように。触れようとすると逃げる。ほらそこにあるのに。ついと逃げてまた百年先へ。現実なんてそんなもので光に届くはずもない。そう考えそうになる自分を奮い立て這いずり、けれども光はまだ遠く・・・

ゆうきえみ. 木蓮幻想: ゆうきえみセレクション1 (p.1). Kindle 版.」

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「猫の手も借りたいワニのゴードン商会」チャットGPTの表紙絵・第2弾

2025-01-22 10:41:23 | 

チャットGPTによる表紙絵第2弾として、前回と同じくKindle本の中から、

「猫の手も借りたいワニのゴードン商会」

の表紙を描いてもらいました。

これが現在のKindle本の表紙です↓

これじゃ、幼児向け絵本だと思われても仕方ない。

ミステリー仕立てなので、ワニはシャーロック・ホームズ風、猫はワトソン風に描いてほしいと頼みました。

たしかに、シャーロック・ホームズだ。

でも、事件を解決するのはどっちかというと助手の猫のシロテの方なのですが。

「ウォレスとグルミット」みたいな関係かな。このアニメも大好きだなあ。

ストーリーは、ワニのゴードンと助手のシロテが住む町に不可解な事件が頻発する。家の中に大量のトカゲが出現し、イモリやカエルも出現して、住民たちはパニックになる。住民たちは、トカゲやイモリは町はずれにあるザワザワ森から逃げてきたと噂し、ザワザワ森を伐採せよとの声が上がる。しかし、ザワザワ森に棲んでいるフクロウによると、森を伐採するなんてとんでもない、この森こそが町を守っているのに。おそらく森を伐採しようと企んでいる者がいるに違いない・・そこで、シロテは原因を突き止めるべく、町はずれに住むフクロウの魔法使いを訪ねていくことに・・
というようなストーリーです。

これも表紙を変更して出そうと思っていますが、パワポに取り込んでタイトル入れたりするのがけっこう面倒です。

前に一度やってるから出来るはずなんだけど、すっかり忘れてるもので、最初から学び直さないといけない・・

とここまで書いて、そうだ、Chat GPTにタイトルも入れてもらおう! と思って、改めてタイトル付きの表紙を依頼しました。その結果がこれ↓

なんでやねん??

最初の絵にタイトル付けてって言っただけなのに。

絵柄がすっかり変わっているうえに、何語かわからない文字が・・

Chat GPTもまだまだだなあ。有料版にすればいいのかもしれないけど、けっこう高いのよね。

というわけで、なかなか前に進まないのですが、Kindleは出来るようになれば面白いです。

誰でも出版できるので。ネットで検索すると電子書籍の出版方法がたくさん出てきます。

ぜひお試しあれ。

そのうち出版社や編集者も廃業になるかもなあ・・

PS :最初の絵柄でパワーポイントでタイトルを作ってアップしてみました。反映されるまでに72時間かかるそうです。完成したらまたお知らせします。表紙がしっかり完成されているかどうか、まだ心もとないのですが。ダメならまたやり直します。

 

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チャットGPTの進化が凄い

2025-01-21 10:46:28 | 

数年前にKindle本を数冊出しました。

若い頃に書いた小説などで未熟な作品が多いのですが、個人的に思い出があるのでKindleに残しておこうかと思って。その中の一冊に、

「龍の谷にいったさやか」

というファンタジーがあります。

桃の花の祭りの日に少女さやかが桃畑で龍の三郎と出会い、龍の住む国に行くというお話です。

ちょっと「パフ(Puff the magic Dragon)」の日本版のような話です。

全部自作なので、Kindle本の表紙が難しく、ただの桃の木の絵柄になってしまいました。

これじゃ中身が全くわかりませんね。

チャットGPTが絵を描いてくれると知って、さっそく依頼してみたら、冒頭のような絵が出来上がりました。

なんてこと!

AIはこんなことまで出来るのか!!

道理で最近、PC上にCGっぽい絵柄が出回っているわけだ。

この絵が数秒で出来上がってしまうことに驚きあきれ、また少々ビビっています。

しかも、最初に描いてもらった絵が少しイメージと違っていたので(さやかの着物が白で構図も少し違いました)依頼し直したら、すぐに修正した絵を描いてくれました。

これが最初に描いてくれた絵↓ これもいいんだけどね。

AIがここまで出来るなら、イラストレーターは廃業するよね。ついでに物語作家も廃業するかも・・

今はまだCGぽい絵柄ですが、そのうち人間が描いたのかAIが描いたのか区別がつかなくなる日が来ることは間違いない。

これからAIが発展して人間にどんどん近づいていくと、世の中からどれだけの職業が失われていき、どれだけの人が職を失うことになるのだろうか・・

文章添削士なんて、もしかすると真っ先に仕事を奪われてしまう職業の一つかもしれないなあ・・なんて思いました。

物語作家の創造性だの個性だのも、だんだん怪しくなってくるような気がする。

書きたい物語はあるのだけど、AIに勝てるかなあ・・・

(「龍の谷へいったさやか」はAmazon Kindleで購入できます。表紙を替えようと思っているので購入する方は少し待ってくださいね)

(おいらはCGじゃないぞ)

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『死はすぐそばに』アンソニー・ホロヴィッツ作

2024-12-29 20:16:26 | 

久しぶりに、アンソニー・ホロヴィッツのミステリー、

『死はすぐそばに』(創元推理文庫)

を読みました。例の探偵ホーソーンのシリーズです。

今回はご近所トラブルの末の殺人事件。

ご近所トラブルの描写から始まるのですが、これが実に細かく描写されていてね、

まるで事件が起きたロンドン郊外のリッチモンドの高級住宅街に迷い込んだ気分になります。

ご近所トラブルというのはどこでもあるのだなあ、というのが最初の印象で、非常に親近感を感じました。

ところが、このミステリー一筋縄ではいきません。

今回はこれまでのホーソーンシリーズとは一味違って、時系列が二つ存在するのです。

これ以上はネタバレになるので、書かないでおきますが、事件が起きた時系列とアンソニー・ホロヴィッツ自身がこのミステリーを書いている現在という二つの時系列が交互に登場してくるのですね。

つまり、物語というのは、作家が過去のどこかの時点で考えたものであると同時に、作家がこれを書いている現在という時系列も存在するわけで、ここではそれが同時進行的に語られるのです。

こう書くとすごく複雑で読んでいて混乱しそうなのですが、それを混乱させることなく見事に読者の前にさらけ出して、しかも肝心なところは上手に隠しておく、というアクロバティックな手法は見事と言う他ありません。

アンソニー・ホロヴィッツはまた新たな手口を思いついたのね、と思いました。

いつものように最後まで一気読みでした。

しかも、今回は登場人物たちの描写がものすごく細かくて、没入感が半端ない。

面白かったなあ。

最近あまり読書しなくなったのですが(なんせ目が悪くなってきて字がよく見えないので)、やっぱり本は面白いと改めて思いました。

ながーい年末年始に暇を持て余している人は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

 

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