ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

神津島に行ってきました。

2023-11-04 10:53:07 | 旅行

11月2日~3日、神津島に行ってきました。

神津島は東京の離島で、伊豆七島の中ほどにあります。

昔、島々の神々が神津島に集い、神津島の神様が島々に水を配ったという伝説があり、神の集う島として有名です。

調布飛行場からのセスナ機に乗りたくて、海と星空も堪能したくて、思い切って行きました。

11月というのによく晴れて暑かった。絶好の行楽日和でした。

竹芝桟橋から船で行くと10時間もかかるけど、調布飛行場からだと45分で神津島空港に到着します。

小型のプロペラ機。

これにどうしても乗りたくてね。

プロペラ機は低い高度を飛ぶので、眼下に家々や島々がくっきりと見えます。

二日ともよく晴れたので、行きは富士山の雄姿が、帰りは伊豆七島の島々が手にとるように見えました。

子どもの頃、愛媛の海端で育ったので、海のないところで暮らしていると時々無償に海が恋しくなります。

神津島の海は透明度が高く、港のそばの突堤ですら泳ぐ魚の影が見えるほど。

浜から見える海は、透明な青からグリーンがかった群青まで様々な色合いを見せてくれます。

浜に座り込んで海を眺めていると時を忘れます。

一日じゅうここで海を眺めていたい。

そうだ、私は海をチャージしに来たんだ、と思いました。

私には海が足りなかったんだ、と。

子どもの頃に過ごした景色は、歳とともに色あせるどころか、かえって色濃く記憶の底から立ち昇ってきます。

海のそばでまた暮らしたいなあと思った。

けれども、神津島は火山の島。急峻な山の島でもあります。

島の中心部の町中でも坂道ばかりで、どこに行くにも歩くしかなく、健脚が必要。

私の足は手術から一年たってほぼ以前のとおり歩けるようになったので毎日1万5千歩を超える距離も歩き通すことができましたが、

あと少し歳とったら無理だろうなあ。

神津島は星の島としても有名です。星空観測が観光の目玉。

でも、観測会があるのは高台で、2日の夜は少し靄っていたので、3300円(高い!)も払って行くことないか、

と思い断念しました。

星空観測なら、冬のキンキンに晴れた日に行くのがいいと思う。

解説はいらない。ただ天の川が見たいだけなので。

3日の帰り間際に行った多幸湾の景色が見事でした。

文字通り息を飲む美しさです。

神津島に行く機会があれば、多幸湾に行くことをお勧めします。

離島はとにかく不便です。

移動手段は主に徒歩。自転車は坂だらけなので使えない。電動レンタサイクルもあるようですが、同宿の若い人の話では坂道が多くて遠出は無理とのこと。

レンタカーは台数が限られているので早めに予約しないと借りられない。村営バスもあるけど日に数回の運行しかなく、飛行機の便には間に合わない。

私はタクシーを何度か利用しましたが、けっこう高い。

しかもソフトバンクの携帯が繋がりにくく(ドコモの方が繋がりやすい)、タクシーを呼ぶのに公衆電話を探さなくてはいけない。公衆電話も100円玉しか使えない等々。

なので、タクシー料金も旅費の一部と覚悟して行ったほうがいいです。

というわけで、たった二日間の旅でしたが、

海をフルチャージして、たっぷり堪能して帰ってきました。

また行きたいなあ。

他の島々にもぜひ行ってみたい。

人生残り時間の楽しみがまた一つ増えた気がします。

《追記》この小型プロペラ機は、正式にはドルニエ228といってセスナ機じゃないそうです。セスナ機というのはセスナ社製の飛行機のことですが、でも小型軽飛行機を総称して「セスナ機」と呼ぶこともあるようです。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台中の宮原眼科って知ってますか?

2023-09-19 10:18:34 | 旅行

息子の台湾旅行のお土産がちょっと不思議なものでした。

小さな五角形の缶で、中にティーバッグが数袋入ってます。後ろにある視力検査みたいな紙は缶が入っていた紙袋。

よくよく見てみたら、缶の蓋には、

「宮原眼科」と書いてあります。

え、目薬?

と思ったら、台中にある有名なカフェの名前だそうです。

1927年、日本が台湾統治をしていた時代に実際に眼科医院として建設された建物、

このレトロな建物を、パイナップルケーキで有名な会社が買い取ってカフェに改装したらしい。

で、名前はそのまま「宮原眼科」・・まぎらわしい。

そういえば、台北の青田街に「青田七六」というカフェがあって、訪ねたことがあります。

ここも日本統治時代に建てられた純日本家屋で、とても懐かしい昔の日本が残っていました。

で、そこから、以前日本語教室で出会った台湾人のリンさんのことを思い出しました。

リンさんはお父さんが台湾人、お母さんが日本人です。

お母さんは、東京で台湾人の男性と結婚し、台湾の家族に結婚報告に行った直後、台湾と日本の国交が断絶して日本に帰れなくなり、そのまま30年もの間、台湾で暮らすことを余儀なくされた方です。

そのお母さんから当時の台湾についてお話を伺いました。

日本が台湾から撤退した後、中国本土からやってきた蒋介石率いる国民党が台湾で行った蛮行の数々。著名人の逮捕や虐殺等々・・

そんな歴史があったなんて、私は何も知らずにのほほんと生きてきたんだなあと思いました。

更にそれは、中国本土から国民党を追い出した毛沢東政権と文化大革命の嵐を思い起こさせ、

そして、最近読んだSF小説『三体』へと、まるで連想ゲームみたいに次々といろんなことを連想させてくれました。

台北で出会ったお年寄りたちは、流暢な日本語で話しかけてくれました。

台湾、そして、中国・・

隣の国なのに、私たちは知らないことが多すぎるようです。

台湾、もう一度行きたいなあ・・

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

熱海・ワンデイトリップ

2023-08-03 09:25:38 | 旅行

昨日は熱海に出かけました。

猛暑だけど天気がいいので、海はきれいだろうと思って。

友人が一緒に行ってくれました。

目当てはお寿司と海。

新幹線「こだま」で熱海下車。

人、人、人・・

熱海がこんなに混雑しているとは。

まるで新宿みたい。若い人が多い。最近、熱海は若い人に人気なのか?

猛暑の中、駅前商店街のあちこちに行列ができています。海鮮丼の店やスイーツの店なんかに。

私たちは人気の海鮮丼の店で1時間も待たされてようやく店内へ。ほぼ若い人ばかり。

昼食後、駅前からバスで「親水公園」下車。

ここに遊覧船乗り場があります。

熱海はイタリアのサンレモと姉妹都市なのだとか。

なので、遊覧船の名前もサンレモ。

駅前の混雑とは一転、こちらはガラガラでした。

目の前は海。八月の青い海。カモメが飛び交っています。

何年ぶりだろうか、海に来たの。

子どもの頃、海辺で育ったので、海は懐かしい。

大磯に伯母がいて、夏休みになると伯母の家に行き、昼は海で遊び、夜は庭でBBQをしたものです。

その伯母も母よりだいぶ前に他界し、親戚との付き合いも途絶えました。

海を見ると大磯の海を思い出し、また、子どもの頃住んでいた愛媛の海を思い出します。

海は私の故郷です。

遊覧船のあとからカモメたちがついてきて、空中で餌を受け取ります。

これ、松島の遊覧船でも見た。日本各地にこういう遊覧船があるのでしょう。

海を渡ってくる風が心地よい。前方には初島、その向こうに大島の影も見えます。

本当に天気がよくて、気持ちのいい遊覧船でした。

たった30分だったけど、また行きたい。

伊豆半島には他にも遊覧船があるようなので、次回は別の遊覧船に乗ってみようと思います。

それから海の見えるカフェでのんびりして、早めの新幹線で戻ってきました。

大満足の一日でした。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベトナム、ホーチミン市に行ってきました。

2019-05-07 11:32:20 | 旅行

 

ご無沙汰でした。
実はGW中、ベトナムはホーチミン市に行ってきました。

ベトナムはずっと行ってみたい国でした。
何しろ、私の高校時代はベトナム戦争まっただ中。
クラスのH君は毎日のように、

「僕たちはこんなところで勉強なんかしていていいのだろうか。ベトナムでは毎日大勢の人が殺されているというのに」

といって反戦運動に参加しようと呼びかけていました。

彼は今どうしているのか。

私もべ兵連のデモに参加しました。

1975年4月30日、ベトナム共和国(アメリカの傀儡政権)は北ベトナムから侵攻してきた革命政府軍にあっけなく降伏し、ベトナム戦争は終結したのでした。

ベトナム戦争をテーマにした映画はたくさんありますね。

地獄の黙示録 
プラトーン
ランボー
グッドモーニング・ベトナム!
ペンタゴン・ペーパーズ
等々。

いずれもアメリカの視点で作られた映画です。

ベトナム戦争を知るにはベトナムに行って、人々の暮らしを間近に見ないとわからない、そうつくづく思いました。

「グッドモーニング、ベトナム!」はいい映画だけれど、やはりアメリカ目線で、ベトナムの庶民はああではなかったと思う。

実際に行ってみるとそれがわかります。

何しろ、ベトナムは、アメリカが負けた唯一の国なのだから。

ホーチミン市(昔はサイゴンと呼んだ)にある戦争証跡博物館には、ベトナム戦争当時の様々な記録がこれでもかと展示されています。

また、近藤紘一の「サイゴンのいちばん長い日」にはベトナム共和国が陥落した4月30日前後の様子が克明に記録されていて、今よんでも小説のように面白い。

彼が44年前にたどったフォングーラオ通りを私も歩きました。

そして、ベトナムは何といっても「食」の国。
美味しいものがたくさんあります。
生春巻もフォーもバインミー(サンドイッチ)も美味しかった。

ホーチミン市は、緑が多く美しい街です。
街も建物も洗練されているし女性も美しい。

フランス植民地時代に建てられた建築がたくさんあり、エッフェル塔を建設したエッフェルの設計による郵便局もその一つです。

けれども、街角には緑色の軍服を着て銃を持った兵士たちが立っています。

他のアジアの国に比べると治安もよく秩序も整っているのは、共産圏の国だからかもしれない。

今は雨季前の一番暑い季節。

気温が高いばかりでなく、湿度も高い。

とにかく、暑い!
ベンタイン市場の屋台でアイスティーを飲んでいるといろんな匂いが迫ってきます。パクチーやニョクナムなど香辛料の匂い、揚げ物など料理の匂い、人々の熱気と喧噪・・様々なものがないまぜになったカオス。

こういうカオス、私はけっこう好きです。
これがアジアだ、と思う。

アジアに来ると、五感が目覚めます。

しっかりしないと、横断歩道を渡りきれず死ぬかもしれない。

70歳目前の私も気をとりなおし、左右を確かめてから通りに足を踏み出します。
激しいクラクションが鳴り、目の前を車が通りすぎていく。
何とか通りを渡り終えると、ほっと息をつき、
ああ、命落とさずに済んだ、と思う。

毎日が冒険、サバイバル。

だからしっかり生きないといけない。

アジアに来ると五感が目覚め、生きていると実感します。

昔の日本もそうだったはず。

今の日本は、惰眠をむさぼっている、そう感じます。

だから時々アジアに行って、五感を鍛え、自分を鍛え直す。
その必要を感じるのです。

また行こうと思っています。

帰りの飛行機で見た「ボヘミアン・ラプソディー」がすごくよかった!
飛行機に乗る楽しみは、映画を見る楽しみでもあります。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セブとボホールに行ってきました。

2017-01-22 16:15:20 | 旅行



ご無沙汰してました!

11日から18日まで、フィリピンのセブ島そしてボホール島に行ってきました。
セブは4回目です。
3年前の秋、セブの英語学校に一か月いて、そのまましばらくセブに滞在しようかと思っていた矢先、ボホール島を震源とする大きな地震が起きました。
セブの古い教会の鐘楼が倒壊したり、ボホールでは有名なチョコレートヒルが崩れたりしました。
それで、急遽帰国したわけです。
その直後、台風ヨランダがレイテ島を直撃し、セブでもかなりの被害が出たのでした。
あれから3年。時間がたつのが本当に速い。

今回は東京を離れて、どこか海のきれいなところで一週間ゆっくりのんびり過ごしたいと思ったのです。
「メンタリスト」のシーズン6で、ジェーンがレッドジョンへの復讐を果たし、一人南の島へ逃亡しますね。
キムと出会い、ジェーンはこう言います。

  一人でもいいと思っていたけど、友達がいるっていいね。

あのエピソードが大好きで、私も南の島に行きたいなあと思っていました。
そして、なにより
免疫力を回復し、元気になりたくて。

セブ在住の友人がホテルの手配や空港の送迎、ボホール一周ツアーなど、至れり尽くせりのお世話をしてくれて、本当に助かりました。
友達がいるのは本当に心強いと思ったことです。

いろんな人と出会い、いろんなことがありました。
旅はいつでも思いがけないことの連続です。

私も年を取り、いつまで一人旅ができるかわからないので、挑戦する意味でも貴重な旅でした。


まだまだイケる!
そう思いました。
むしろ、日本にいるより元気になれる!
帰国してみて、
日本は元気がないなあと思ったことです。

皆さーん、
時間とお財布に相談しつつ、できれば年に一度は日本を離れましょう!!
フィリピンあたりなら、国内旅行よりも安く行けます。
ツアーもいいけど、英語が少しできるなら、ぜひ格安航空券をゲットして、
安いホテルに泊まってみましょう!

いろんな発見があって面白いですよ。
何より旅は冒険です。
思いもしないことに遭遇し、
アドレナリンが体内をめぐり、脳は活性化し、元気がわいてきます。

ボホールはまるで天国のような美しい島でした。
手つかずの自然が残っていて、海が本当にきれいです。
日本から遠くないのも魅力ですね。

セブまでは直行便があり、4時間あまりで行けます。
ボホールへはセブからボートで2時間。
あるいは、
マニラで国内線に乗り換え、ボホール島のタグビラランに行くのがいいかもしれません。
タグビラランの街もどこかなつかしい香りがして、
次回はぜひこの街を探索してみたいと思っています。

ボホール島、お勧めですよ~

日本を離れて、元気になりましょう!!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする