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ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

おとなの宇宙の学校(4)

2025-03-03 18:23:23 | 宇宙

前回の続き。
おとなの宇宙の学校第3回の2時限目は手作り凧と空飛ぶたねのモデルを作る、という実験でした。

「皆さんはツバメとスズメの飛び方の違いを知ってますか?」

という質問から始まったこの講座。
ツバメは空中を滑空し、スズメは羽ばたく。
同じ空を飛ぶ鳥でも、飛び方には違いがあります。
二宮忠八もこうして鳥たちを観察し、飛行器を発明したことを思い出しました。

今回はまず「ペーパースチロールで飛ぶものを作ろう」
ということで、ペーパースチロール(発砲スチロールを薄いシートにしたもの)で凧を作る、という実験をやりました。
まずは空の上にあがる、というところからです。

画像

図のようにペーパースチロールに2本の細いしっぽを取り付けて、上部の中央を少し折り曲げ、上から三分の一くらいの所に糸を貼り付けます。
糸の先端を持って走ると凧のように舞い上がる、という実験です。

それから今度はペーパースチロールで、空飛ぶ種をモデルにしたグライダーを作りました。
これはツバメのように滑空して空を飛ぶモノですね。

画像

これは配付された資料ですが、この種はアルソミトラといって、実在する種です。15㎝といったらかなり巨大。
これはアルソミトラが空を滑空している動画です。実に優雅。

このアルソミトラを作っちゃおうというのです。
ペーパースチロールで空飛ぶ鳥のような形を切り抜いて、頭部にコルクの錘をつけます。
すごく簡単な作りだけど、これがけっこう飛ぶんです。
皆が作った鳥たちが教室のなかを優雅に飛び回る様子はなかなかのものでした。

画像
また

また、残りのペーパースチロールで、
くるくる回転しながら落ちるラワンの種の模型も作りました。羽根つきの羽根と同じですね。

画像

これもクルクルとよく回転しながら落ちていきました。

というわけで、とっても楽しい2時限目でした。

これで「おとなの宇宙の学校」の全行程が終了したわけです。
楽しかったなあ。
終わってしまうのが残念です。
また来年参加しようと思っています。

終わってから、KUーMAというプロジェクトに参加しませんかとお誘いを受けました。
https://www.ku-ma.or.jp/

今検討中です。

 

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「三鷹・星と宇宙の日 2024」に行ってきた。

2024-10-19 19:12:53 | 宇宙

(太陽塔望遠鏡・アインシュタイン塔)

国立天文台三鷹キャンパスで「星と宇宙の日」というイベントがあったので、友人と行ってきました。

昼頃はとてもよく晴れていたのですが、午後になって雲が多くなり4時過ぎに雨が降ってきて、残念ながら天体観測はできなかったのですが、

三鷹キャンパスはとても広く、あちこちで様々なイベントがあって、まるで大学の学園祭のようで、すごく楽しかったです。

展示も多く、講演会や実験の数々、子ども向けのクイズやゲーム、分光器を作ったりといったエリアもあって、

子ども連れも多く、なかなかの盛況でした。

チリのアタカマ砂漠にあるアルマ望遠鏡には、日本の精密機械技術の粋を集めた機器が搭載されているのだとか、また、電波というのは水分があると伝わりにくくなるので、乾燥した砂漠や高原地帯に天体望遠鏡を設置するのだとか、南極に天体望遠鏡を設置する計画があるのだとか、そういう話を聞きました。

最後に行ったアインシュタイン塔(太陽塔望遠鏡)は長蛇の列で、望遠鏡のある上の階までびっしり並んでいました。

ここは国の登録有形文化財にもなっており、普段は中に入れないので、順番待ちをして最上階の太陽塔望遠鏡を見学しました。

太陽の光を直接取り入れて、地下にある分光機まで届けて太陽の光を分光(プリズムのように)します。

元々は太陽の重力場により光のスペクトル変化を検出するために造られたそうです。アインシュタインの相対性理論の証明に使われたらしく、アインシュタイン塔と呼ばれています。

今回一番面白かったのは、光のスペクトルを分析すると、そのスペクトルに含まれる物質が明らかになるということ!

つまり、スペクトルに現れる黒い線を読み取ることで、光源の物質までもが判明する。

その星がどういう物質で出来ているかがわかる、というのですよ!

太陽光をスペクトル分析すると、太陽という星が持つ物質が明らかになる。

火星から届いた光のスペクトル分析をすると、火星がどういう物質でできているかがわかる!

なんと、光を分析すると、物質までわかってしまう!

それだけではなく、その天体が遠ざかったり近づいたりすることもわかる。スペクトルの波長のズレから、天体が観測者から離れていく速度が測定できるのです!!

だから分光器なのか、だからスペクトルなのか、と半日見て歩いてようやく理解したところです。

まさに目から鱗の発見でした。

天文学ってすごいんだなあ、と改めて思いました。

三鷹天文台の定例観望会には何度か参加しましたが、抽選なのでなかなか当たらないのです。

今回も11月12月と挑戦してみようと思っています。

天文学、そして宇宙はやっぱり面白い!

そう実感した一日でした。

 

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