ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

南海トラフ地震 (続き)

2016-06-12 19:39:14 | 地震・災害
昨日も書きましたが、南海トラフ巨大地震はかなり迫っていると思われます。
高橋学先生の説だと2~3年後、東京オリンピックが出来たらよほど運がいい・・
木村政昭先生は、日向灘の地震(M7.5クラス)が2014年±5年で発生するだろう・・
渡辺実氏(防災、危機管理ジャーナリスト)は、南海トラフ地震は数年以内に起きるだろう。今は貞観(859年~877年の)の天地動乱の時代にそっくり。日向灘が割れれば、震源が北上していく可能性もある・・
一方、他の専門家の方々は、10年とか30年とか予測はまちまちで、
いつ起きるか、どれくらいの規模になるのか、まだよくわからない段階ですが、
「南海トラフ大地震は起きる」
ということだけは確かなようです。

最近、私は身近な人たちにこの話をしまくっていて、かなり引かれています。
家族からは、
「それってさあ、映画なんかによくあるやつ、ほら、核戦争に備えて地下室掘って食料なんかやたら備蓄するちょっと頭のいかれたオヤジと同じじゃない?」などといわれたりもしてます。

家族がいちばんわかってくれない、というのは世の理でして。
でも、いちばん守りたいのも家族です。

周囲の人たちの反応はいろいろですが、大半の人たちが、南海トラフ大地震近しの情報を知らなかったことにまず驚きました。
TVでも特集してるし、ネットには情報があふれているのに、知らない。
あるいは大したことない、いつもの煽り報道だと思っているようでした。
プレートテクトニクス理論さえ知らない人が多い。
東日本大震災を経験し、地震国日本に住んでいるというのに!

「ええーっ、そうなの??」と私が示した情報に驚き、
「でも、まだわからないんでしょ」といい、
「大体、地震なんて忘れたころにやってくるっていうじゃないの。大丈夫よ」といいます。

備えあれば憂いなし、ともいわれておりますが、
「でも、そんな巨大地震に、一体どう備えりゃいいのよ?」
たしかに。
「一週間分の水と食料くらいじゃ生き延びれないでしょ」
たしかに。
「だからといって海外に逃げるなんてのも無理だし」
そうですね。
「大体、日本が滅亡するくらいの巨大災害が起きるのだとしたら、世界への影響も凄いわけで、海外に逃げても安全とはいえないんじゃない?」
それもそうです。
「難民となって海外で食うや食わずで暮らすか、日本で耐え忍ぶか・・」
「東海地震だって、来る来ると言われてて、何十年も来てないじゃないの。案外大丈夫かもよ」
「その時はその時よ。何とかなるって」

「その時はその時・・」
とたいていの人が言います。
でも、私は思うのです。
どうにもならないこともあるのだと。
人間の想像力は本当にちっぽけで、頼るにはあまりに心もとないと。
想像を絶する、というのは、本当に想像を絶する世界なわけで、
実際にそれが来たとき、
 (すでに東日本大震災で経験しているはずなのですが)
「ついに来たか。でも、覚悟はしてたから大丈夫」と腹をくくることができるかどうか。
私はできないと思う。
覚悟なんて、何の役にも立たないのです。
その時はその時、という安易な覚悟なんか、木っ端微塵に吹き飛ばされてしまうと思う。
人間は想像するのが実に下手です。
経験したことのないことは、どうやっても想像できない。

よく政治家が「弱者の立場に立って・・」といいますが、
弱者の立場になんか、逆立ちしても立てっこない。
弱者にならない限りは。
想像力は及ばないのです。
想像力なんて、それくらいちっぽけです。

それでも、ここにいるしかないから、ここにいる。
という選択をして、自分で引き受ける、ということを、もう一度肝に銘じて考える必要があると思うのです。
頼れるのは自分しかいないのだから。
そして、今のこの平穏な日々を一日一日大切に生きていく。
それしかないのだろうとは思うのですが。
でも、
若い人や子どもたちは、逃げられるものなら逃げてほしいとも思います。
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再度、南海トラフ地震について

2016-06-11 18:53:10 | 地震・災害
しつこいようですが、また、南海トラフ地震について。

ネットにはたくさん記事がありすぎて、どれが正しいかよくわからないところがありますが、
大学教授とか専門家とか言われる方々の説には耳を傾けておいたほうがいいかと思います。

最近、海上保安庁も南海トラフに歪みがたまっているとして、こんな図を発表しましたね。

上の図の赤い部分が歪みで、相当たまっている様子が伺えます。

今回の熊本地震について、琉球大学の木村政昭先生はこういっておられます。
「フィリピン海プレートのプレッシャーは相当強い。そのため、日向灘の海域でM7.5の地震が発生すると予測しています。時期は2014年±4年」

更に、今回の熊本地震の震源域はフィリピン海プレートと陸側のユーラシアプレートの境界にあたるというのです。

「九州の臼杵-八代断層から四国を横断する中央構造線に入り、淡路、六甲、近畿と続き、途中で不フィリピン海プレートと北米プレートの境界に変わって、能登半島、日本海へと抜ける。私はこれを「日本列島断層」と呼んでいます。熊本地震で動いたのは、臼杵-八代断層の西側、つまりプレートの境界で発生したわけです」

こちらは木村先生のHPから拝借した絵。

木村先生の言う「プレートの境界」というのは、海側のプレートが陸側のプレートに潜り込む時、斜めに潜り込むので、フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界は、(南海トラフではなく)内陸の熊本地震の震源域付近ということになるようです。

これが、日本列島付近のプレートの様子。


前回紹介した(4/19)高橋学先生の説(巨大地震が起きる前に内陸で少し大きな地震が頻発する)というのと、南海トラフ地震はフィリピン海プレートの圧力によってプレートの境界で起きる、という二つの説、両方とも説得力があり、すなわち南海トラフ地震は確実に起きるということになるようです。

さて、どうしよう・・
続きはまた次回。
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