ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

「ドクター・ストレンジ」 見てきちゃった。

2017-02-28 22:21:23 | 映画



立川の映画館で「ドクター・ストレンジ」を見てきました。
今年初めての映画館。
やっぱり映画は映画館がいいね。

「ドクター・ストレンジ」はマーベルのアメコミ映画ですが、
主役がなんたって、ベネディクト・カンバーバッチ! とくれば行かずばなるまい。

天才的な外科医であるドクター・ストレンジが車の事故で大事な両手の機能を失い(神経がズタズタになる)
失意のどん底で、ある人からネパールにある寺院の名前を教えられ、藁にもすがる思いで修行に行きます。

そこでエンシェント・ワンという師と巡り合い、
肉体を超えた技(気功のもっとすごいヤツ、というか魔法)を習得すべく修練するのですね。
そうすれば手の機能も回復すると言われて。

私たちにとって、病は気から、というのはわりと自然に納得できますが、
ドクターストレンジの最初の拒絶ぶりは、西欧人だなあと思わず苦笑。

でも、彼は非常に優秀な外科医であったように、修行においても優秀で、
あっという間に弟子の中でも秀でた存在になっていきます。

でも、
世の中には悪いヤツもいるもので、
実はエンシェント・ワンたちは、世界を乗っ取ろうとしている悪者(出ました!)
と対峙していたのでした。

ここまで来ると、もうお約束の世界ですね。
スター・ウォーズの帝国VS反乱軍とか、アベンジャーズとか。

前半はけっこう面白い。
おお、そう来たかという場面もあり、
でも、後半になると・・
なんでこうもワンパターンなのかしらねえ、とため息が出てきます。

ま、水戸黄門のアメリカ版だと思えばいいので、
毎回手を変え品を変えして、
いろんなヒーローを引っ張りだしてくるのですね。

アイアンマン、キャプテンアメリカ、マイティー・ソー、ハルク、アントマン・・
そして、今度はドクターストレンジ。

ヒーローたちが悪と戦って世界を守っているらしいのだけど、
果たして彼らは世界を守っているのだろうか。壊してるんじゃないのかい。

でも、NYの街がぐるぐる回転したり分裂したりといった映像は、
「インセプション」のはるか上をいっていて、
見応えがあります。

気(魔法?)の使い方も、ほんとに荒唐無稽で、
アメリカ人の考える武器っていつもこうだよね、
とは思うものの、アイデアはなかなかすごい。
時間がキーになるところも面白い。

ま、肩の凝らないエンターテイメントとして見れば楽しいです。
ちなみにエンドロールの後にもうワンシーンあるのは、
マーベルのお約束みたいで、ここでけっこう大事な報告があったりするので、
最後まで席を立たないほうがいいです。

これも次回に続くみたいで、
次回が楽しみです。

次は一体何がぐるぐるしたり分裂したりするんだろうか・・
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猫の日

2017-02-22 18:41:00 | 日記
今日は2月22日、にゃんにゃんにゃんで猫の日だそうです。
去年も猫の話を書いたような気がするのだけど、やっぱり今日も猫。

現在、我が家に猫はいませんが、娘の家にはいます。
娘は夫と二人で狭いアパート暮らしですが猫を飼っています。
時々彼らが旅行に行ったり、スノボに行ったりするとき、孫の世話ならぬ猫の世話に行きます。

あまりしょっちゅう行かないので、彼(猫)はすぐに私の顔を忘れ、寝室のベッドの下に隠れてしまいます。
呼べど答えず。
ジーッとベッドの下からこちらを伺っている気配だけが感じられ、
冷蔵庫から猫缶を出して匂いでおびき寄せようとするも、
その手には乗らないぞとばかり、いっこうに出てこない。

皿にあけた猫缶を部屋の境の敷居の上に置いて、待つことしばし。
彼はそーっとベッドの下から出てきますが、
私がちょっとでも動くと、たちまち足を止めます。

「だるまさんがころんだ」

そっぽを向いて知らんぷりすると、
またそーっと近づいてくる。
でも、私がちょっとでも動くと、
 
 おっとっ

とばかりに動きを止めます。

そんな風にして、ようやく敷居の皿のところまでやってきて、
疑り深い目で私をじーっと見るので、

「いらないの?」

と声を掛ければ、またつーっとベッドの下に逆戻り。
もうね、何度も来てるんだから、いい加減覚えてよね。
などとぼやきつつ、
少しずつならしていき、
危険人物じゃないことがわかると、

ようやくそばまでやってきて、
私の手の匂いをかぎ、
どうやら、前にきたおばさんみたいだとわかったようで、
それでも、まだ疑り深い目で私をちらちら見ながら
餌を食べ始めます。

かわいくないヤツだけど、かわいいんだよね。
なにしろ子猫の時から見てるからね。

そうやって、
時間をかけて少しずつ少しずつ距離を縮めていき、
ついに、ちょっとだけ触らせてくれる。

距離を縮めるのが難しいのは、
恋愛に似てるかも・・
などと思いつつ、
今日も猫からいろいろ教わったなあと
ほっこりした気分で帰宅する私であります。

猫を飼っている皆さーん、
膝の上でごろごろ喉をならす猫の背中をなでたりしている皆さーん、
あなたたちは、
なんて幸せな人たちだろう。

猫のいる日々は平和でおだやかな日々でもあります。
そんな日々がずーっと続きますように。
わたしゃそう願っておりますです。
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バレンタインデーですが・・・

2017-02-14 16:36:19 | 日記
今日は2月14日。
世の中は、バレンタインデーと言われる日のようですが、残念ながら私には無縁で・・
それより何より、確定申告でばたばたしてます。

gooブログは、親切というか、お節介というか、去年の今日、どんな記事を書いていたかを逐一メールで知らせてくれるのですね。
(今さら知りたくないけど、毎日来るので覗いてみたりするわけです)
そういえば、去年は毎日ブログを書いていたなあ、とか、
今頃はやはり確定申告でばたばたしていたなあ、とか。
一年たっても、全く変わらぬこの醜態は一体どうしたことだろう、とか・・

それに、そもそもブログを始めたきっかけが
ミニマリストを目指す、ということだったみたいで(忘れてる)、
毎日何か一つずつ捨てる、というのがコンセプトだったはずで (そうだったのね)、
いつのまにか、そこから遠く離れて、なんだか映画のブログみたいになってきちゃってますのん。

(「バレンタインデー」という映画も見たけど、印象が薄くイマイチ面白くなかったので書きません。出演者は豪華だけどね。シャーリー・マクレーンの夫役が、見たことあるなあと思ったら「名探偵モンク」のカウンセラーだったりと、楽しい発見はありますが・・)

結局のところ人は、
安易なほうに流れる、嫌なことはしたくない、好きなことだけしていたい・・
というわけで、
私もまたその例に違わず安易に生きているのではありますが、
でも、
確定申告だけはしないわけにはいかない。
したくないことの中で、最も優先順位が高いけど、
しなくてはいけないことの中でも、最も優先順位が高いので、やらないわけにはいかない。

というわけで、今年もやっております。
でね、
計算してると、頭痛がしてくるのです。
脳味噌の中の異次元の未知の部分がうごめいている気配が濃厚に感じられ、
このまま酷使していたら、脳味噌が爆発するんじゃないかという嫌な予感もあり、
つくづく、わたしゃ計算に弱いのだなあとあらためて自覚し、
それでも、
だからこそ、
負けずに、
頑張って、
一人で、
やり遂げるぞ! 
と、
去年と全く同じことを自分に言い聞かせている今日この頃です。

こんな低所得なのに、
国保税とか介護保険税とか、いろいろいっぱい取られるのって、
理不尽だなあと去年と同じ感想を抱き、
腹を立てたりしていると、計算が余計遅くなるので、
理不尽さには目をつぶり、
できることだけを考えようと、
人生前向きに、三歩あるいて二歩さがる(できたら下がりたくはないけど)式で行こうかと、
日々努力しているわけです。

ああ、支離滅裂だ。
最後に一つだけいいお話を。

昔、短大時代の友人宅を訪ねたおり、彼女のお母さんがこんな話をしてくれました。
ちなみに彼女の家には広い庭があり木々が鬱蒼と茂っていました。

  バレンタインデーの頃になるとね、
  小鳥たちがつがいで庭に来るようになるの。
  木の枝に巣をかけておくと、
  つがいがやってきて棲みついて、やがて、ヒナが生まれるの。
  毎年、ちょうどバレンタインデーの頃に。
  不思議ね。

日差しが日増しに明るくなり、
春もそう遠くないと思われる季節になりました。
春を待つこの季節こそが、
もしかすると一年でいちばん素敵な季節なのかもしれません。

みなさん、
素敵なバレンタインデーをお過ごしくださいませ。

Happy Valentine's Day!!
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密

2017-02-07 21:09:01 | 映画


2年前に劇場公開されたときに衝撃を受け、劇場に2度足を運び、その後DVDでも見て、今回またHuluで見たので、4度目になります。

2009年、英国の首相が政府を代表して一人の男に謝罪した、という事実が発端となり出来上がったのがこの映画だそうです。
実話に基づいたストーリーです。(モルテン・ティルドゥム監督 2014年公開)

歴史の闇に埋もれていた天才を蘇らせ、なおかつ第二次大戦中のドイツの暗号解読というミステリーを織り込み、時代に翻弄された一人の数学者の姿を見事に描ききっています。

この映画を見て、ベネディクト・カンバーバッチってすごい!と思い、「シャーロック」にもハマったのでした。
私にとっては「シャーロック」に導いてくれた映画でもあります。

でも、なぜかあまりポピュラーじゃない。
ハリウッド映画のような派手な宣伝がなかったせいかもしれません。
そこで、今回紹介したいと思います。(ネタバレです)

第二次大戦中、ドイツ軍の「エニグマ」という暗号を解読するため、イギリスのブレッチリー・パークに、暗号解読チームとして数学者やチェスの優勝者、パズルが得意な人などが集められます。
そのメンバーの一人が天才数学者アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)でした。
解読チームには、ジョーン・クラークという女性数学者(キーラ・ナイトレイ)も選ばれましたが、当初は女性だからという理由で外されそうになります。でも、チューリングの機転でチームの一員となります。

また、チューリング自身も(アスペルガー症候群と思われる性格の持ち主であるため)他人とコミュニケーションを取るのが苦手でした。
そのために、軍幹部からは睨まれ、チーム内でもうまくいきません。
戦況が悪化する中、彼らは必至で解読を試みますが、毎日暗号のキーが変わるため、一日の苦労はその夜には水の泡となるのでした。

エニグマは暗号制作機械です。機械には機械で対峙するしかない、と考えたチューリングは、チームのメンバーが手仕事で暗号解読しているそばで、一人マシンの制作を始めます。
これが、現在私たちが使っているコンピュータの基礎となる、チューリングマシンなのでした。
しかし、戦時中のこと、マシンの制作には多額の費用と時間がかかり、軍の幹部はこれを理解せず、チューリングに辛く当たります。

最初はチューリングを疑っていたチームメンバーたちも、やがて彼の意見に賛同し味方になります。

苦労の末にようやくチューリングマシンが完成し、ついにエニグマは解読されます。
アラン・チューリングのおかげで、第二次大戦は2年早く終結し、1400万人の命が救われた、と最後のテロップで流れますが、多くの人の命を救ったチューリング自身は、ゲイであるがゆえに逮捕され、ホルモン療法で矯正され、ついに自殺してしまうのでした。

前回の「ブロークバック・マウンテン」に引き続きゲイが主人公の映画ですが、
今からたった70年前に、ゲイであるが故に逮捕され、自殺に追いやられた天才数学者がいたという事実に愕然とします。
彼は、アインシュタインと並び称されるほどの偉大な数学者であり、世界の平和に貢献し多くの人の命を救ったにもかかわらず、ゲイであるが故に自殺せざるをえなかったのです。

イギリスは軍の機密であるチューリングマシンのことを戦後50年もの間公表せずにいました。
そして、2009年にようやく彼の功績が認められ、すでに亡くなって久しいアラン・チューリングに対して、イギリス首相が公式に謝罪したというわけです。

また、女性であるが故に暗号解読チームから外されそうになったジョーン・クラークも、親の無理解のため、再び故郷に引き戻されそうになりますが、それを救ったのもまたアラン・チューリングでした。

これが、たった70年前のイギリスで起きたことです。
(映画なので、事実と異なる部分があるとは思いますが)
現在私たちが常識だと考えている多くの事柄も、今から70年たったら、非常識きわまりないということになるかもしれません。そうしたことが数多くあるにちがいありません。

戦争の悲惨さもさることながら、世界の常識や非常識を一度疑ってみる必要があるのではないか、
そうしたことも深く考えさせられた映画でした。
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