暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

さくらん

2008年05月11日 23時50分19秒 | 邦画>★★
2007年/邦/蜷川実花監督/土屋アンナ 安藤政信 木村佳乃 成宮寛貴 椎名桔平
2008年5月11日 テレ朝日曜洋画劇場

【あらすじ】
吉原に売られた、器量良しだが粗野な遊女きよ葉(土屋)。女を売る吉原ライフのサクセスと、決して満たされない女の一生のジレンマを華美な映像で描く。安野モヨコ原作。
女のトップ争い、惚れた男(成宮)は仕込みで純情ボロボロ、お武家(椎名)から身請け話ももらうが…。


画はキレイだったなあ。でも、土屋アンナや木村佳乃が大して奇麗でないことも露呈。菅野美穂が美しかった。
私はイブニング読者なので、原作漫画は既読。故に原作が訴えた重要なテーマがスルーされていたことに、がっかりもした。
粧ひは身請けされた後決して幸せではなかったこと、励まし合った禿仲間が死んでしまうこと等、華やかさの裏のどす黒さ。そこに「大奥」との差別化を図らねば、「さくらん」の意味は薄い。セックスとか描写している場合じゃないのだ。
きよ葉が客に大受けなのも、その本当の理由を組み込んでいない。見栄えの良さとアソコの具合だけみたいに作られてしまった。別に安野モヨコのファンではないから、擁護することもないが。安野自身、喜んでダンナの庵野監督と一緒に出演しちゃってるから、外野がどうこう言うこっちゃもないしな。
そう言えば、伊藤理佐が「土屋はモヨたんの絵に似ている」と書いていた。確かに土屋はきよ葉のイメージには丁度いいが、17歳と言われると引いてしまう…。
そうそうこの映画には、ダブルアンノの他にも上記の伊藤理佐はじめ多数の漫画家がエキストラ出演しているらしいぞ。
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